ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
ホームページTwitterはこちら

懐かし情報

見田竜介氏の80年代狐耳娘。~『月刊PCエンジン』1989年11月号「PC小町倶楽部」

見田竜介氏は過去から現在にいたるまで同系統の絵柄のクリエイターが存在しない、といえるほど独特の美少女絵を描かれる方。
また、今ようやくメイドラゴンやFGOで一大ジャンルを築きつつある「竜娘」ジャンルの先駆となる、『ドラゴンハーフ』を描いた方でもあります。

(現在は「はながたみ あや」名義で漫画を描かれています)

ゲーム関係の仕事も多い見田氏ですが、小学館のゲーム雑誌『月刊PCエンジン』のイラストコーナーにて、講評・挿絵も担当されていました。
【中古】ゲーム雑誌 付録無)月刊PCエンジン 1990年2月号
【中古】ゲーム雑誌 付録無)月刊PCエンジン 1990年2月号

photo_1026






photo_1027















『月刊PCエンジン』1989年11月号P72(見田竜介/小学館)


もともとこの雑誌の創刊号(89年1月号)から『ミスPC小町』という女性写真紹介ミニコーナーがあり、それが女の子キャラのイラストを投稿する『イラスト版PC小町』という1/2ページのコーナーに変化したのですが、イラスト投稿がかなり多かったらしく、89年11月号からまるまる1ページを占める『PC小町倶楽部』という形に大発展しました。

その時から見田氏のイラストと講評が掲載されるようになり、コーナーの看板娘として「コンコン」というキャラクターが登場するようになりました。

注目は、この子が(たぶん)狐っ娘であること!
狐耳漫画が片手で数えるほどしか無かった80年代末に、RPGっぽい恰好をした狐耳娘、というのは時代の先取り感が凄まじいです。

※ ※ ※

90年代に入ってから、急に小中学生向けの雑誌・メディアで獣耳キャラが増える、という現象がみられるのですが、本コーナーにおけるコンコンもその流れに一役買っていた可能性があります。
(『月刊PCエンジン』は『コロコロコミック』の増刊から発展した雑誌なので、小中学生の読者は多かったはず)

この頃の獣耳キャラに洗礼を受けて、獣耳キャラを描くようになった人も多いと思うので(ゼロ年代の作品は特に)、80年代末~90年代初頭の流れは獣耳史的にとても重要ですね!



萌え ブログランキングへ

手塚治虫によるセクシー系ケモミミ娘のはしり~1981年・手塚治虫『さらばアーリィ』

漫画の神様・手塚治虫氏は動物系漫画を得意としたこともあって、動物の擬人化であるケモミミ娘も結構描いています。

『ブラック・ジャック』の一編『ネコと庄造と』(1975年)では、ネコを人間として見てしまう心の病を患った庄造の視点から、妻代わりの猫をネコミミ女性として描いていたり・・・・・・。


『二人のショーグン』(1979年)では、動物に優しい男の子・ショーグンのために、雌猫のピンクレディーがネコミミ娘になって恩返しにやってきたりします。


上の作品は70年代の作品で、どちらもわりと「カワイイ」感じのデザインのケモミミ娘なのですが、今回紹介する1981年発表の『さらばアーリィ』では、かなりセクシーなケモミミ娘が登場します。
photo_646






『手塚治虫漫画全集127 タイガーブックス 7巻』P131(手塚治虫/講談社)












盗賊団やゲリラが出没するタクラマカン砂漠をトラックで突っ切り、学術調査隊へ資材を運ぶことを生業としている運び屋の青年チェンは、ある日、盗賊団に一人の獣のような娘が追われているのを見つけます。

捕らわれようとしていたところを、間一髪でその娘・・・アーリィを助けたチェン。

言葉がほとんど喋れず、猫科の獣のような行動をするアーリィになぜか気に入られて、彼女を元々住んでいる場所に送り帰すことになったチェンは、タクラマカン砂漠の奥地で驚くべきものを見ることになるのですが・・・・・・!

※ ※ ※

恥ずかしながら、実は最近までこの作品の存在を知りませんでした。
やっぱり漫画研究するのなら、手塚先生の全集はちゃんと一から読んでおくべきだと思ったね、、、

アーリィの肌も露わな恰好と、猫っぽい仕草が相まって、手塚作品でも随一のセクシーなキャラクターになっています。
キャラクターデザイン的に、『侍魂』のチャムチャムはアーリィが元ネタ、という説もあったりするみたいです。確かにどことなく似てるかも・・・・・・。


※ ※ ※

手塚氏のケモミミ描写の特徴は「特徴がないこと」・・・もとい、時代によってかなり獣耳の描き方が変化することにあります。

アーリィの獣耳の描き方は、ちょうどその直前の時期(1979年)に『シャン・キャット』を描いていた吾妻ひでおの獣耳の描き方(髪の毛の一部が獣耳になっている)によく似ているんですよね。
photo_647





『ネオ・アズマニア』3巻P85(吾妻ひでお/早川書房)








『さらばアーリィ』以前の『二人のショーグン』では人間の耳が伸びて獣耳になる描き方ですし、以後の作品である『火の鳥・太陽編』(1986年)もまた、犬娘マリモの獣耳の描き方がアーリィとはかなり異なっています。

手塚氏もケモミミジャンルに関しては、他作品をかなり参考にしていたのかな?と考えますが、このあたりはもう少し調査して結論を出したいところです。



萌え ブログランキングへ

ケモミミ漫画・ラノベの累計部数調査

私が購入した『神様はじめました』25巻の単行本には「累計520万部」との帯が付いていました。
部数から考えると、本作が狐耳漫画ジャンルの最大ヒット作品ということでほぼ間違いないかと思われます。ケモミミ少女漫画としても最大ヒットかな?

少し気になったので、ケモミミ作品(主役格でケモミミキャラが登場する)の単行本(漫画・小説混交)の累計部数順位をちょこっと調べてみました。
あくまで手元の資料とネットでざっくり調べたところなので、正確性には難があります。異論あればぜひご指摘ください。

※ ※ ※

●1位 『犬夜叉』 累計4500万部
 ケモミミ作品では、この作品が断トツのトップということで間違いないでしょう。
 少年サンデーの歴代漫画で順位をつけても、最上位あたりに入ってきます。


●2位 『神様はじめました』 累計520万部
 狐耳主役作品としてはおそらくトップです。
 狐耳キャラ登場作品というくくりだと、『幽遊白書(約5000万部)』の妖狐蔵馬がいたりします。


●3位 『妖狐×僕SS』 累計500万部
 狐耳と恋愛する漫画として非常によく知られている作品の一つ。
 『神様はじめました』よりごくわずかに累計部数が少ないと思われます。 
妖狐×僕SS(6) (ガンガンコミックスJOKER)
藤原 ここあ
スクウェア・エニックス
2011-12-22


●4位 『狼と香辛料』 累計400万部
 狼耳主役作品ではトップ。
 経営物ラノベの先がけでもあり、ラノベでは珍しいくらい綿密に練られたハイ・ファンタジーでもあります。
狼と香辛料<狼と香辛料> (電撃文庫)
支倉 凍砂
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2013-11-11


●5位 『繰繰れ!コックリさん』 累計200万部超?
 狐耳作品にしてケモミミ・ギャグマンガの代表作。
 部数は推測ですが、10巻時点で170万部突破の情報あり。


●6位 『綿の国星』 累計140万部
 猫耳漫画の元祖にして、すべてのケモミミ漫画の原点かもしれない作品。
 全世代にわたってこれくらいは読まれています。
綿の国星 1 (白泉社文庫)
大島弓子
白泉社
2013-08-02


●7位? 『あそびにいくヨ!』 累計100万部超?
 猫耳ラノベの最大ヒット作であると同時に、MF文庫Jの最長級ロングセラーシリーズ。
 累計部数は正確な数字が無いので推測です。
あそびにいくヨ!20<あそびにいくヨ!> (MF文庫J)
神野 オキナ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-25


●8位? 『かのこん』 累計 100万部超?
 狐耳ラノベの最大ヒット作です。
 9巻の時点で累計80万部というデータあり。
かのこん 6 ~ナギサのぱいぱいぷー~<かのこん> (MF文庫J)
西野 かつみ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2012-09-01


●9位 『狂乱家族日記』 累計100万部
 伝説の新人賞受賞者・日日日の新人賞受賞作「の一つ」。
 『あそびにいくヨ!』と並ぶ猫耳ラノベのヒット作でもあります。
狂乱家族日記 壱さつめ<狂乱家族日記> (ファミ通文庫)

●10位? 『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』 累計 90万部超?
 兎耳ヒロインラノベの金字塔。狐さんや猫さんも登場します。
 アニメ放映時の2013年で85万部突破。


●11位 『我が家のお稲荷さま。』 累計 62万部
 ケモミミ小説がラノベの新人賞を狙えることを証明した記念碑的作品。
 狐耳ラノベでは『かのこん』に次いで二位です。
我が家のお稲荷さま。 (電撃文庫)
柴村 仁
メディアワークス
2004-02




(以下は部数がある程度分かっている作品。他にも同数以上の部数の作品があるかもしれません)

●次点 『百千さん家のあやかし王子』 累計60万部超
 女性向けケモミミ作品では、2016年現在最も勢いがある作品。


●次点 『よろず占い処 陰陽堂へようこそ』 累計50万部超?
 一般読者まで想定したケモミミ小説として最もヒットしている作品。
 ドラマ化もされました。


●次点 『うどんの国の金色毛鞠』 26万部
 長らくマイナーだった狸耳キャラについにスポットの当たったヒット作。
 珍しい香川ネタ漫画でもあります。
うどんの国の金色毛鞠 1巻
篠丸 のどか
新潮社
2013-09-13


※ ※ ※

こうしてみると、やっぱり狐耳勢力の強さが目立ちますね!
あと、やっぱりケモミミ青少年の方が、ケモミミ娘より人気なのかもしれないです。
ケモミミ青年の中で一匹奮闘しているホロは、やはり凄いヒロインなのかもしれませんね。



萌え ブログランキングへ

メイド喫茶じゃなくてバニーガール喫茶だった頃~1984年・沖田佳雄『センシティヴMIZUHO』

沖田佳雄氏は『漫画ブリッコ』『プチアップルパイ』ほか、80年代の美少女系漫画誌で活躍されていた方。あと、当時のSF雑誌関係のイラストも手掛けられています。

『漫画ブリッコ』の増刊、イラストを中心にした『ペパーミントギャラリー』にて、横須賀出身の日米クォーター・有明瑞穂14歳を激写した、という設定のイラストコーナーが収録されています。
photo_602







『漫画ブリッコ84年5月増刊号・ペパーミントギャラリー』P94(沖田佳雄/セルフ出版)













面白いのが下のバニーガール姿の瑞穂ちゃん。

「学園祭の模擬店でウェイトレスをやった時の・・・」となっているのですが、2000年以降の漫画においてコスプレする学園祭の模擬店といえば、かなりの確率で「メイド喫茶」になると思うのです。80年代は、その位置に「バニーガール喫茶」があったみたいなんですよね。

当方の個人誌『総解説・兎耳史』でも書いたのですが、1978年に東京大学の学園祭「駒場祭」で、モダンバレエ研究会の東大生たちがメイド喫茶ならぬ「バニーガール喫茶」を開いた記録が残っていたりします。

バニー服もメイド服も、かわゆい感じで非日常性が凄まじい、という共通点から、お祭り回の衣装として選ばれやすいのでしょうね。



萌え ブログランキングへ

猫耳男の娘は結構昔からいるんだね~1984年・服部あゆみ『オレンジトリップ0926』

服部あゆみ氏は80年代から2010年代にいたるまで、様々な媒体で活躍されている漫画家。
代表作《風水斎》シリーズのほか、約30年近く続くコバルト文庫の(というか少女小説・ラノベ全体でみても)最長級シリーズ、《星子》シリーズのイラストを手掛けています。


また、元・アニメーターとして『ミンキーモモ』のキャラデザを手掛けていたことが良く知られています。


その服部あゆみ氏のデビュー作が、スペースパトロールの男女二人のドタバタを描くSF漫画『オレンジトリップ0926』です。
photo_600







『オレンジトリップ0926』表紙(服部あゆみ/徳間書店)










SPSS(スペースパトロール・スペシャル・セクション)に属するアクティブ・・・・・・というより猪突猛進に近い女性捜査官のセラと、彼女をサポートする猫型種族の捜査官・タマサブローが、超種族の古代遺物「火星人路(マーシャンロード)」に関わる事件に巻き込まれていくというお話。

常に怒っていてやたら突撃的なセラも面白いのですが、ケモミミブログ的には、見た目がほぼ女の子にしか見えないタマサブローの特徴的なキャラクターが目を引きます。

photo_601



『オレンジトリップ0926』P50(服部あゆみ/徳間書店)








タマサブローは喋り方も立ち振る舞いもかなりフェミニンな感じなのですが、服装は女装ではない(ボーイッシュな格好をした少女という雰囲気)というところが、今の視点で見てもかなり絶妙なバランスの男の娘になっています。

過去に『幸運猫』の記事で、「三毛猫の男の娘」キャラクターは「ネコミミ」が「男の娘」属性と出会ったことで生まれた新種の萌え属性なのではないか、と考察していたのですが、三毛猫ではない猫耳男の娘は、猫耳漫画の原点『綿の国星』から早くも5年程度で出現していたということなのですね。



21世紀の萌え属性はどんなに新奇に見えても、すでに80年代の誰かがやっている、ということが多いのだなあとつくづく感じる今日この頃です。



萌え ブログランキングへ
記事検索