ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
ホームページTwitterはこちら

新刊情報

有能そうに見えてやっぱりダメな式神。『和雑貨うなゐ堂の友戯帳』

居るだけで不幸を呼び寄せてしまうため、各地の家を転々としている不幸少女・愛乃(よしの)。
彼女が次に引き取られた家は、ナマケモノの陰陽師と、金銭感覚のおかしい家事手伝い・・・もとい狼の式神が営む奇妙な雑貨屋さんでした!

妖怪和菓子店『幽遊菓庵』シリーズの作者・真鍋卓氏が描く新作!
『和雑貨うなゐ堂の友戯帳』が6月15日より発売中です!

14歳の春日愛乃は母親を亡くして以来、各地の親類の間をいくつも渡り歩いてきました。
一つの家庭に半年すら留まることがない彼女。

その理由は、彼女がとんでもない不幸体質を持っていることにあります。
彼女がいるだけでなぜか引き取り先の家庭が何らかの形で崩壊してしまうのです。

そんな境遇もあり、愛乃の性格もすっかりスレた感じになってしまってます。

各地を渡り歩いて、ついに全国コンプリートすることになった彼女がたどり着いた先は、「和雑貨うなゐ堂」という奇妙な店。

そこは、「陰陽師」を自称する驚くほど怠惰な男・清水まつりと、人ならぬ狼の耳を持った「日本狼の式神」だという美青年・うなゐ が経営(?)する店でした。

全く働かない まつり と引きこもり気質で商売事には全く向いていない うなゐ による店は、放漫経営がたたって破たん寸前でしたが、愛乃がやってきたことで少しだけ変化の兆しが見え始めます・・・!

※ ※ ※

『幽遊菓庵』は主人公の名月にしろ妖狐・玉藻にしろ、わりと優秀な人物がそろっていたので店も上手く回っていましたが、本作「うなゐ堂」は(作中でも自虐されているように)まつり&うなゐがダメダメすぎて大変な状況になってます。

日本狼の式神・うなゐはある程度家事ができるので、『幽遊菓庵』の生意気すぎる式神「あずき」よりは有能っぽく見えるのですが、金銭感覚がおかしくて通販で高級品ばかり買っているという点でやっぱり駄目感が漂います。
式神がイマイチ役に立たないのは真鍋作品の特徴なのですかね。

式神といえば狐、という傾向を覆して、珍しい狼の式神である うなゐ の今後の活躍に期待したいところです。

※ ※ ※

本作、他にもケモミミキャラとして妖狐の男の子・おとらが登場。
あと(獣耳があるのかは不明ですが)化け狸の女性・瑠璃が登場します。

瑠璃は『幽遊菓庵』の狸娘・翡翠と同じくロシア帽をかぶった格好です。
化け狸の女性はロシア帽をかぶる、というのは真鍋作品独特の描写ですね。



萌え ブログランキングへ

アバターがミコッテ(猫娘)であることの意味。『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆』

平凡な生活を送っていた大学生が、強引な従姉に無理矢理誘われて始めた『ファイナルファンタジーXIV』。
ゲームの世界でとあるミコッテ(猫娘)と出会ったことにより、彼の生活に大きな変化が生じることになりますが・・・!

大人気MMO-RPGのちょっと変わったノベライズ『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆』が6月9日より発売中です!

主人公の梶木壱樹(かじきいつき)は、講義にもバイトにもサークル活動にもそこまで積極的になれない、やや無気力で流されている感じの・・・ある意味よくいるタイプの大学生。

ある日、同じ大学に通う従姉・不知火古都(しらぬいこと)が「友達紹介コードがあるから」と壱樹に『ファイナルファンタジーXIV』に登録するように勧めてきます。

昔から強引な従姉に逆らえない壱樹はしかたなく『ファイナルファンタジーXIV』を始めますが、意外にもハマってしまい、ゲームの世界でミコッテ族のプレイヤー「ア・サカ・シマ」と仲良くなります。

ゲームの先輩であり、いつも明るく、壱樹を常に気遣ってくれるア・サカのことが、現実世界に戻っても気になってしまう壱樹。
そんなある日、とあるきっかけで、壱樹はア・サカのプレイヤーの正体を知ることになるのですが・・・!

※ ※ ※

オンラインゲームのノベライズでありながら、ゲームの内容よりもプレイヤー同士の人間模様を描写することに特化した珍しい作品です。
このブログで紹介した作品としては『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』と同系統といえます。



おそらくは、ドラマ化もされた『光のお父さん』の影響も大きいのかな?

本作、オンライゲームの楽しい面ばかりでなくて、パーティでの戦闘の連携がとれなくてゲームとして楽しめなくなってしまう心境や、FF14の初期が酷すぎた事など、オンラインゲームをプレイしたことがある人ならわりと実感できるネガティブ面が描かれていて、その点も珍しい作品です。
(廃人化とかゲーム外での中傷合戦とか、本当にダークな部分はさすがに描かれませんが、、、)

※ ※ ※

本作のヒロインである「ア・サカ・シマ」は猫耳尻尾のあるミコッテ族なのですが、なぜ、ア・サカのプレイヤーはミコッテを使っているのかという点には、考察する余地がありそうです。

単純に普通の人間よりは猫耳娘の方がビジュアル的にも特徴があって可愛い、というのは分かるのですが、FF14には他にもエレゼンやララフェルといった外見に特徴があって可愛い種族はいますので、、、

仮説として(1)実際のゲーム内でのキャラ(種族)人気を反映している (2)作者or編集者の趣味 ということのほかに(3)ア・サカは、ゲーム中のキャラとそのプレイヤーの性格が大きく違っているので、仮装としての要素が強い猫耳娘を使っている可能性が考えられます。

女性が猫(または猫耳娘)の仮装をすることで抑圧された内面を解放する、という描写の存在はうつみや聡『そして私は猫になる。』の記事でも触れましたが、本作の「ゲームのアバターが猫耳娘である」というのも、そういった描写の一例といえるのかもしれません。




萌え ブログランキングへ

山犬と山賊、相容れない者同士の復讐行。『ねじけもの』1巻

時は下剋上と裏切りが蔓延し、血で血を洗う戦国時代。
山賊に身を落としながらも、殺された仲間たちの復讐の機会をうかがう男は、ある時立ち寄った山で、守神の座を追われた山犬の化身に出会います。

恨みの炎に身を焦がす人間の男と、全てを諦観している人外の女。
根本的に相容れないはずの二人は、なぜか共に旅をすることになりますが・・・。

戦国ピカレスクファンタジー『ねじけもの』の初単行本が6月9日より発売中です!

舞台は戦国時代の九州・日向国。
物心つくころから共に戦ってきた武士仲間を、蜥蜴の紋を掲げる男に皆殺しにされた若武者カガシ。
彼は死体あさりや野伏狩りといった山賊まがいの事をして生き延びながら、復讐の炎を絶やすことなく「蜥蜴」の男を追い続けてきました。

ある日、行きがかりで妖怪退治を引き受けたカガシは山中で山犬に襲われ、あやまって谷底に足を滑らせてしまいます。

気がついた彼を介抱していたのは、超然とした雰囲気を持つ大柄な女。
山犬の化身だと称する女は、元は山神として里の人間に崇められていたそうですが、その後災いをもたらす存在として忌み嫌われるようになり、祠ごと谷底に落とされて百年近くそこで暮らしているのだといいます。

そこまでされていながら人を恨むことがない・・・それどころか一切激情らしいものを感じられない山犬の女に、カガシは激しい違和感を覚えるのですが、山犬の女の方はカガシに興味を持ったらしく、彼についてくるようになります。

山犬と山賊という、相容れない者同士の復讐行が始まるのでした、、、

※ ※ ※

ビジュアル的には、山犬の女・縣(あがた)の方がカガシよりもかなり大柄である点が目を惹きます。
格闘物の敵の女格闘家などにたまに見られるキャラクターですが、主人公側で登場するのは珍しいかも。
あと温和そうな外見・性格でありながら、人外だけあって人の命をなんとも思っていないらしい描写がされているのが巧いです。

※ ※ ※

獣妖怪としては縣のほかにも、彼女と因縁があるらしい雌狐の妖怪も登場します。縣も雌狐も頭に獣耳っぽいものが付いているのですが、髪の毛なのか本物の獣耳なのかは分かりません。
photo_1045







『ねじけもの』1巻P39(肋家竹一/新潮社)










「自分が狐だと忘れないように」あえて髪に狐の耳の形をつくっている『戦国妖狐』のたまがそうですが、あまり萌えを意識していない伝奇・妖怪作品だと、獣妖怪の獣耳はあくまで「元が獣である者」の象徴であって、本物の耳としての機能はないことが多いです。
『ねじけもの』もそのパターンなのかもしれませんね。
戦国妖狐 16 (コミックブレイド)
水上悟志
マッグガーデン
2016-02-17


※ ※ ※

昔の日本における「山犬」という呼称が結構色々な獣を指すので、縣がなんの獣であるのか少し悩みましたが、作中で「友」と呼んでいる獣が狼のようなので、とりあえず狼耳にカテゴライズしました。

妖怪モノで時々でてくる「貉(ムジナ)」も悩む時があるんですよね、、、



萌え ブログランキングへ

獣耳娘=食欲旺盛、みたいなイメージがある。『魔物使いのもふもふ師弟生活』2巻

過去の大災害ののち、魔物が人間に忌み嫌われるようになってしまった世界で、魔物との共存を目指す《魔物使い》を続ける若者と、魔物使いになるべく彼に弟子入りした変わったお姫様、そして同居人の亜人の少女の物語。

なぜ魔物が忌むべき存在となってしまったのか? その真相の一端がこの巻で明らかになります!
『魔物使いのもふもふ師弟生活』の2巻目が5月31日より発売中です!

人とも動物とも違う存在・・・魔力を主食とする《魔物》。
15年前の大異変【黒の災厄】以来、人を襲うようになった《魔物》は、人類の敵として各地で征伐・退治されていきました。

《魔物使い》の青年シンラは亜人種の少女ルリとともに、人里離れたシュヴァルツシルトの森で《魔物》たちを保護しながら、静かな生活を送っていました。

そんなシンラの家に、竜の子供コドランを連れてやってきた訳アリ少女アレサは、シンラと共にいるうちに魔物使いになることを自ら志し、今ではシンラのもとで修行をする毎日を送っています。

そんなある日、旧友のセシリアからシンラに伝書鳩が届き、「聖レリック教自治領・イグニス」へ向かうようにと促されます。
そこで、教会を襲う《魔物》と対峙することになるシンラたちですが・・・。

しかしそれはこれから起こる、より大きな事件のきっかけでしかありませんでした!

※ ※ ※

一昨年くらいから潮流ができ始めている(と思う)「師弟もの」のライトノベルです。
ケモミミが登場するものに絞ってみても『師匠どもに告ぐ』『ワールド・ティーチャー』『セーブ&ロードのできる宿屋さん』『レトリカ・クロニクル』など、それなりの数の作品が出版されています。




レトリカ・クロニクル 香油の盟約 (メディアワークス文庫)
森日向
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-10-24


『魔物使いのもふもふ師弟生活』の特徴としては、弟子のアレサの方が正式な教育を受けている王族である分、知識量がシンラよりも(おそらく)上であること。
一方で、経験としては【黒の災厄】のような歴史的事件をくぐり抜けているシンラの方が圧倒的に上であるという点で、師弟関係のバランスが巧く保たれており、説得力のある描写がなされています。

※ ※ ※

本作のケモミミ代表である亜人種の少女・ルリは、今回は出番が少なめ。
シンラと一緒に戦いにも参加してはいるのですが、物語のキーパーソンはやっぱりアレサなので、どうしてもサポート役に回っている感じです。なんとなく食事している場面や物を食べている描写が多かった印象があります。

『狼と香辛料』のホロをはじめ、ケモミミ娘はたいてい大食い・・・もとい、食欲旺盛という属性が付くのですが、これは「食欲(本能)に忠実」といった印象を付けて、キャラクターの野性味を引き出す効果があるのでしょうね。



萌え ブログランキングへ

前日譚の第二弾です!『ブレイブウィッチーズPrequel2 オラーシャの幻影』

アニメ『ブレイブウィッチーズ』の前日譚を描く『Prequel』の第二弾!
ネウロイの強大な侵攻にさらされる激戦のオラーシャ戦線・ペテルブルグを舞台に、個性派エース級ウィッチたちの活躍を描く『ブレイブウィッチーズPrequel2 オラーシャの幻影』が6月1日より発売中です!

1943年12月。ネウロイの侵攻を受け続けるオラーシャ第二の都市ペテルブルグ。
北方における人類側の最前線基地であり、幾度となく激戦が繰り広げられてきましたが、ここ最近はネウロイの襲撃も無く静かな状況が続いています。

暇ができて考え事が多くなったせいか、微妙なホームシックに陥り始めているニパ(スオムス空軍・曹長/使い魔:雪イタチ)。
そんな彼女を気遣って、菅野(扶桑皇国海軍・少尉/使い魔:ブルドッグ)がストライカーユニットを使った賭け競争に誘います。

悪戯っぽい遊びをしたことで多少は気持ちがほぐれましたが、やはり完全には気分が晴れないニパ。
そんな中で、ガリア共和国からの応援としてジョーゼット・ルマール(少尉/使い魔:ペルシャ猫)が第502にやってきます。
ここで、ニパは生来の人見知りが発動してしまい、自分の情けなさに余計に落ち込むことになってしまいますが、、、

※ ※ ※

ジョゼと下原定子の配属エピソードを描く巻ですが、実際に中心に描かれているのはだいたいニパだったりします。
アニメの頃(1944年)になるとだいぶ改善されていますが、ニパはもともと気分が不安定になりやすいタイプで、スオムス時代の彼女の活躍を描いた漫画『オーロラの魔女』ではそういう場面が多く描かれていました。

前の巻『オラーシャの大地』ではあまりニパの不穏な内面は出てませんでしたが、この『Prequel2』ではネガティブな面が大きく出てしまっている印象です。

※ ※ ※

漫画『オーロラの魔女』でも活躍した陸戦ウィッチ、狼中尉アウロラも登場します。
ちょっと顔出しといった程度ではなく、かなりストーリーに絡んで暴れ回りますので要チェックですね。





萌え ブログランキングへ
記事検索