ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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新刊情報(小説・その他)

妖怪じゃなくて狐仙ですっ!『狐仙さまにはお見通し-かりそめ後宮異聞譚-』1巻

照帝国の後宮に現れたるは、怪しい化け狐・・・ではなく、狐仙の魅音!
「仙」を名乗るにしては能力が色々微妙だったり、発言が怪しかったりしますが、決して妖怪ではない狐仙さまが、近ごろ後宮を騒がせる不穏な事件に挑みます!!
『狐仙さまにはお見通し-かりそめ後宮異聞譚-』の1巻目が5月12日より発売中です!

照帝国は暴政を極めた先帝が討たれ、現皇帝・俊輝(しゅんき)によって国の立て直しが図られている真っ最中。
緊縮財政中ゆえにやや寂れた雰囲気のある後宮で、狐の耳と尻尾を持つ娘が方術士に捕えられるという事件が発生します。
娘の正体は、狐の妖怪・・・ではなく、神に近い「狐仙」を自称する胡魅音(こ みおん)。
事情があって現在は人間に転生している魅音は、後宮行きを嫌がった県令の娘・陶翠蘭と入れ代わって後宮に入り、仮病を使って後宮から脱出しようとして、捕まってしまったのでした。

そもそもなぜ翠蘭が後宮行きを嫌がったのかというと、先帝が後宮でも暴虐の限りを尽くした結果、殺された宮女や妃の鬼火や亡霊が出てくると噂されるほどに不吉な場所になってしまったから。
狐としての正体がばれた魅音は、皇帝の直々の命を受けて、女嫌いの方術士・昴宇(こうう)とともに、後宮で発生する怪異の解決に(しぶしぶ)動くことになりますが、果たして――?

※ ※ ※

猫獣人の一人称で語られる珍しい異世界ファンタジー『猫の手でもよろしければ』を著した、遊森謡子先生による中華ファンタジーです。
猫の手でもよろしければ (レジーナブックス)
遊森謡子
アルファポリス
2017-12-01

猫の手でもよろしければ (レジーナCOMICS)
遊森謡子
アルファポリス
2020-04-17


本作も狐妖怪・・・じゃなくて、狐仙の魅音の視点で語られる作品で、ケモミミキャラの主人公視点というのは、やはり珍しいタイプの作品です。
『猫の手~』のチヤもそうでしたが、獣人主人公がその不利な境遇に負けず、かなりたくましい立ち振る舞いをするところも特徴的。魅音はさらに、あっけらかんとしたポジティブさというか悪戯な雰囲気があって、まさに狐!らしさが詰まっています。

中華後宮ミステリーとしても凄く工夫されていて、暴虐の先帝が廃されたばかりの国、という設定が非常に効いています。
真犯人が本物の亡霊なのか、新皇帝に恨みを持つ先帝の縁者なのか、新皇帝を陥れようとする政敵なのか、他の妃を蹴落として新しく寵愛を得ようとする後宮関係者なのか・・・犯人候補が自ずと多数出てきて、誰も彼も怪しい、となる舞台仕立てが巧いなあと思いました。

※ ※ ※

挿絵を担当されたしがらき旭氏による魅音の狐耳娘姿は、もう本当にもっふもふで素晴らしいので、ぜひ本書を手に取って見てみて欲しいと思いますよ!



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猫娘のいる宿で。癒し120%ストーリー。『ねこぐらし。猫耳少女はお世話をしたい』

夢と現実の曖昧な白昼夢の中、少年が迷い込んだ場所は、猫娘たちがお世話してくれる宿だった・・・!
癒し120%の猫のお宿物語『ねこぐらし。猫耳少女はお世話をしたい』が4月20日より発売中です!

新見優斗(にいみゆうと)は受験を控えて猛勉強している男子学生。
ある日、部屋で勉強をしていたはずの彼は、いつの間にか靄(もや)のかかった森のただ中にいました。遠くから聞こえるのはチリーン、チリーンという鈴の音だけ。
そして、鈴の音とともに現れた着物姿の女性には、人にあらざる猫の耳と尻尾が生えていました・・・!

「シャム猫」と名乗る謎の女性に連れられてたどり着いた場所は、五百年もの歴史を誇る古風な温泉宿「猫鳴館(ねこめいかん)」でした。
受験勉強のことを忘れ、「猫鳴館」で夢のような日々を過ごす優斗。しかし彼は、なぜ迷い込んだだけの自分が「客」として扱われているのか、その理由を知らないのでした・・・!

※ ※ ※

CANDY VOICEの大人気ASMRシリーズ『ねこぐらし。』のノベライズ作品になります。
シリーズのキャラクターのうち、「シャム猫」「ミケ猫」「シロ猫」の三人(三匹)が小説中で登場します。
設定的には狐娘の仲居たちが癒してくれる宿の話『このはな綺譚』に似ているのですが、「猫鳴館」のもてなし役は狐ではなく猫なので、宿の雰囲気も結構違います。
此花亭の狐娘たちはきめ細やかで、もてなしのプロとしてきっちりしている感じなのですが、猫鳴館の猫娘たちはわりといい加減というか、自由気ままな猫の本能に従っている感があります。

癒しの雰囲気が、いろいろもてなしてもらう高級宿というよりも、猫たちが自由に振舞っている様を愉しむ猫喫茶に近いモノを感じます。
本作を読んでいると、他の動物種の獣人で同じような宿を創ったらどんな風になるのかな~と想像が膨らみますね。

※ ※ ※

実は本作、終盤がやや切ない雰囲気になり、前半・中盤の癒し全開の雰囲気との落差で、読者の感情に強く訴えかけてきます。
お姉さん的なキャラクターが好きな人には、かなりオススメの作品です!


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犬耳っ子絵師として有名な方がオール創作した至高のケモミミ小説!!『おおかみひめものがたり』

こちらの現代世界から、異世界に棲む体の弱い狼人の女の子に転生した「ぼく」。
獣人が差別されている異世界で保護者を失い、住む場所も無く人間に追い立てられる過酷な日々。
彼女/彼が唯一頼りにできるのは、自分を溺愛する双子の姉。
救いも無くさ迷う中で、同じような境遇にある兎人と猫人の子供に出会い、安住の地を探して果てしない旅を続けますが・・・!

厳しい世界で強く生きるケモミミっ子たちを、作者自らの手で描き出す『おおかみひめものがたり』、初単行本が3月3日より発売中です!

気がついてみると、「ぼく」は前世の記憶を持ったまま、体の弱い六歳くらいの狼人の女の子「アリス」に転生していました。

気丈な双子の姉スフィの世話を受けてなんとか命を繋いでいますが、状況は最悪。
獣人が差別されているこの「ゼルギア大陸」において、唯一の保護者だった「おじいちゃん」を失い、最低限の生活どころか夜眠る場所さえ無いほど困窮しています。

この状況から抜け出すためにもがいているうちに、スラムに住む九歳の兎人の子供フィリアと八歳の猫人の子供ノーチェと知り合います。助け合うことによってほんの少しだけ、生存確率を上げることができましたが、この状況を好転させるには、子供ばかりの集団ではあまりにも非力です。

自分にもう少し力があればと願う、アリスこと「ぼく」。
はたして、獣人の子供たちの運命は・・・!?

※ ※ ※

本作の最大の特徴は、犬耳っ子絵師として昔から有名だった作者・とりまるひよこ。氏が文章だけでなく表紙絵・挿絵もすべて手掛けていること!

商業出版前作の『TSエルフさん』では、挿絵をイラストレーターの九条だんぼ氏が別に担当していましたが、今回、ついにイラストも全部自らの手で描き上げるという快挙を成し遂げています。しかもケモミミメインの小説で!
『TSエルフさん』の時の感想で、『ノゲノラ』の榎宮 祐氏のように小説もイラストも描けるマルチクリエイターに成り得る人だとコメントしましたが、本当に凄いです。
漫画+イラストの人は数いれど、小説+イラストの両方のタレントを持つ人物は稀少も稀少なので、今後さらに新たな創作領域を切り開いていかれるのではないかと期待しています!


※ ※ ※

物語もかなり特徴的で、アイデア自体は時折見かけるものの商業作品ではほとんど見かけない「主人公がケモミミ獣人に転生する」という設定が主軸に据えられています。

この設定が使われている数少ない前例が、女性向けレーベルから出ている『猫の手でもよろしければ』ですが、男子主人公が女の子に転生するというTS的な設定も含めて、どちらかというと女性向け小説で使われがちな設定を他のジャンルに積極的に持ち込んでいる感があります。
猫の手でもよろしければ (レジーナ文庫)
謡子, 遊森
アルファポリス
2018-08-11


主人公たちの境遇が冗談抜きで過酷なのも特徴的。前作『TSエルフさん』もユーモラスな文体に隠れて心をえぐってくるような仄暗い部分がありましたが、今作もなかなか凄まじいです。
Web版に比べるとまだ抑えてある)

さらに前世である「こちらの現実世界」での状況もなかなか大変なことになっている、という凝った多層構造になっています。見所本当にたくさんです!
書籍版ではまだ序盤に過ぎない(それでもかなり盛り沢山な)一章・二章のみの収録なので、今後の続刊に期待ですね!

※ ※ ※

とりまるひよこ氏のケモミミっ子イラストが多数見られるというだけでも、この本もう十分に元取ってお釣りがくるくらいの内容なんですよ~
雨の天然シャワーで尻尾を姉スフィに洗われるアリスの絵がお気に入り。



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ついに自分の本を紹介する日が来るとは・・・。『ケモ耳文化研究概論』

当サークル・S猫出版部の総決算にして、新たなる野望の糸口となる商業出版書籍『ケモ耳文化研究概論』が本日10月21日より発売中です!!!!
いまだに夢のようでなかなか実感がわかないのですが、この本で少しでもケモミミの世界をより良く変えることができれば本望なのです。

とりあえず次の野望の一つとして、何らかの雑誌でケモミミに関する記事を書いてみたいなと思っています。
ケモミミ研究の深淵はまだまだ深いので、これで終わりではなく、さらに探索を続けていきたいです。

今後とも当ブログおよび当サークルを応援していただけると嬉しいです!



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超カワイイ動物っ娘ペーパーパペットを作ろう!『PEPAKO: まるで生きてるペーパーパペットの作り方 型紙つき』

まるで生きてるようなペーパーパペット『PEPAKO(型紙付き)』が8月16日より発売中です!
PEPAKOと製作者の「わす」氏をご存じない方は、とりあえずこちらの動画をご覧ください!

※ ※ ※

というわけで、工作を実践してみるために二冊買ったよ!
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やっぱり保存用、普段使い用に二冊買うのは基本(?)ですよね!
(布教用に三冊目も買えば真の・・・なんですが)

収録されている12の作例&型紙のうち、動物っ娘は「きつねのおんなのこ」「しろねこのおんなのこ」「いぬのおんなのこ」の3人です。
そのうち、「しろねこのおんなのこ」はそのまま切り取って工作できる「特別厚紙型紙」が付属しています。

というわけで、さっそく工作しました!
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おおおおおお、超カワイイ!
フィギュアやぬいぐるみもそうだけど、やっぱり三次元の実体があると、可愛さも段違い。

紙工作ビギナーの私の場合の製作時間は90分くらいですが、時間の7割くらいはカッターできれいに型紙を切り抜くのに費やしてます。
きれいに切り抜くの難しいです。実際、わす氏の完成例と比べると数段クオリティが落ちるのですが、ほとんどこの切り抜き技術の差に左右されそうだなと思ったり。

飾るだけではなく、アニメのように動かすことを主目的としたペーパーパペットなので、可動域も大きく、いろんなポーズをとらせることができます。
まぶたを動かして瞬きさせたり、半目にしたりすることも可能。
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こういう「可愛いものを作る」工作の愉しみは、やっぱり実践してみないと分からないので、興味がある方はぜひ実際に作ってみましょう!

私は文章&イラスト描きの人間ですが、たまにこういう三次元のモノを作ると、新鮮な知見を得ることができますね。
「フチ塗り」の有無でクオリティが段違いに変わるところは、イラスト描きにも応用できそうだと思ったり。

※注意
製作に必要な道具として:カッター、はさみ、テープ、のり、マーカー のほかに、
「太さ1mmの針金」とそれを切ったり曲げたりするニッパーとラジオペンチが必要になるので、すぐに工作してみたい方は先に準備しておくことをオススメします。



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