ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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狸耳

タヌキによる人類支配計画!『目指せ東大!たぬ子さん』1巻

タヌキによる恐るべき人類支配計画が開始されました!
その尖兵となるのが、女子高生に擬態した化け狸・・・田抜たぬ子さんなのです!

ほのぼの学園生活風・タヌキ侵略漫画『目指せ東大!たぬ子さん』の初単行本が8月10日より発売中です!
山を破壊し、川を汚す人類に生活を脅かされてきたタヌキたちは、ついに反撃の狼煙をあげました!
人間に化けるのが上手い「たぬ子」を女子高生に化けさせて人間の高校に送り込み、まずは東大へ進学させることを目標に定めたのです。

たぬ子に東大で力をつけさせ、ゆくゆくは政治の世界に打って出て、合法的に人類を支配しようという壮大な作戦です。

東大合格に向けて猛勉強を開始するたぬ子ですが、彼女にやたらとつきまとうタヌキ好きの変な人間・春風遊(はるかぜゆう)があらわれて、たぬ子の勉強をとことん妨害してきます。

はたして、たぬ子は無事に東大に合格できるのでしょうか!?

※ ※ ※

人間世界の常識を知らない人外種族が人間の学校にあらわれて、騒動を巻き起こす・・・というよくある構図の作品に見えますが・・・本作、実は人外のたぬ子さんよりも、普通の人間の方が常識外れな存在になっている点で異色のギャグ漫画です。

タヌキ狂いといっても良いくらいタヌキにこだわりまくる春風遊や、ジョウロで居合い抜きができる(?)恐怖の生徒会長・橘咲花(たちばな はな)といった奇人変人が多数登場して、常識のないはずのたぬ子さんが比較的常識人に見える、という不思議な状況が生まれています。

シュール&ぶっ飛んでいる独特のギャグと、勉強を邪魔されてばかりで困惑するたぬ子さんの可愛らしさに、お腹一杯になれる一冊です。

※ ※ ※

たぬ子さんの初登場シーンは、まさにお手本といってもいいくらい「ケモミミ登場シーンの様式美」(「獣耳」→「尻尾」→「顔」または「尻尾」→「獣耳」→「顔」の順でコマ送りされる)を満たしていました。
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『目指せ東大!たぬ子さん』1巻P4・5(川井みる/LINE株式会社)


狸耳→尻尾→全身像の順でコマが移り変わっています。

本作の場合は「狸耳と尻尾があるのは変だと学校のみんなが気づいているけど、たぬ子さんだけはバレていないと思っている」という設定があるので、「学校のみんな」の視点に読者を一致させるようなコマになっているのでしょうね。

狸率の高いお祭り回!『ねこむすめ道草日記』17巻

のどかな地方都市・群馬県渋垣市を舞台に、化け猫・黒菜と妖怪の仲間たちとのドタバタな日常を描いた『ねこむすめ道草日記』、最新17巻が6月13日より発売中です!

表紙がお祭りであるように17巻はお祭り回!
前半が地元の祭り「渋垣山車祭り」の話、後半が同人誌即売会コ〇ケ・・・ではなくマンガマーケットの話になっています。

地元の祭りのモデルはおそらく「渋川山車まつり」で、天狗が語る時代ごとの雰囲気や、祭りに参加する人たちの描写がかなり細かいです(作者あとがきを読むと相当描くのが大変だったようで、、、)。

あと同人誌即売会の話で、この作品の妖怪に「変化」と「鬼女」の区別がある、という話が出てきますね。
たぶん黒菜も含めた動物や物が人型に変わったものが「変化」で、人の想いや怨念が人の形をとったものが「鬼女」といった感じの区別なんだと思うのですが・・・。

本作のスタンスから見て、あまり厳密に説明されることはなさそうですね(そういう区別があいまいな方がまさに「妖怪っぽい」と思うので)。

※ ※ ※

17巻は狸率が高いです。

前半の祭りではいつもの化け狸・茂林寺りんのほかに「祭り荒し」の狸三兄弟が登場しますし、後半の話でも「同人作家ヨウヒちゃん先生のファン」の狸娘さんが登場します。
髪型や眼鏡が少し変わっているけど、狐娘と一緒に打ち上げに参加してるので「喫茶狐狸狐狸」の狸店員さんでいいのかな?
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『ねこむすめ道草日記』17巻P128(いけ/徳間書店)

彼女の背景に描かれている「カチカチ山の二次創作っぽい」もの。
近年、狸耳ジャンルは拡大を続けていますが、今のところ私の知るかぎり、カチカチ山を直接ネタにした狸耳作品はないようです。

童話系だと『ごんぎつね』ネタの狐耳作品とか、『因幡の白うさぎ』ネタの兎耳作品はそれなりにあるのですが。

そろそろ出てきそうな気がするので狸耳界隈を要注視ですね!
(すでにありましたら、ぜひブログorツイッターのコメント等で教えてください!)

タヌキもイヌ科だから犬っぽい。『もふもふの神様さがし』2巻

郊外の書店にあらわれた変な子供は、なんと化け狸&化け狐!?

ひょんなことから化け狸&化け狐の子供の世話をすることになった、二人の若者の姿を描く『もふもふの神様さがし』。
単行本2巻目が3月10日より発売中です!

東京郊外の書店で働くちさとと、ちさとの学生時代の後輩・トモ。
二人はひょんなことから、住処を失ったやんちゃな化け狸・茶子助と、やたら偉そうな化け狐・銀ノ真を引き取って世話をすることになりました。

壊れてしまった山の祠を修理すれば、神様が戻ってきて茶子助と銀ノ真も元通りの生活に戻れるようなのですが、祠を修理するには単純見積もりで300万円ものお金が必要とのこと。
流行らない書店の店員でしかないちさとには、なかなか簡単に出せる金額ではありません。

そんな折、茶子助が仲良くなった女の子・ゆうちゃんの父親が大工であることが分かり、祠の修理に協力してもらえないか相談する過程で、一波乱が起きてしまいますが・・・!

※ ※ ※

獣耳作品ですが、2巻はほぼ獣化した茶子助と銀ノ真の登場シーンが多く、ケモノ作品としての要素も結構強めです。
獣耳としてもケモノとしても見ることのできるキャラクターの描き方は、『いぬミケ』の時からのたまき氏の作風ですね。タイトル通り、もふもふ感たっぷりの作品です。

いぬミケ (ふゅーじょんぷろだくと)
たまき
ふゅーじょんぷろだくと
2018-01-19


※ ※ ※

近年、狸耳キャラクターがだいぶ増えてきましたが、そのスタンダードとなる描き方はまだまだ模索されている感じがします。
少し気になった所が「狸っ子には牙(八重歯)を描くべきかどうか」。
本作では茶子助にしっかりと牙が描かれます。
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『もふもふの神様さがし』2巻P70(たまき/角川書店)


近年の狸耳作品の代表作『うどんの国の金色毛鞠』でも、狸っ子ポコは牙が目立って描かれていました。

逆の例。
わりと知名度の高い狸耳キャラクターである『けものフレンズ』のタヌキは、牙が描かれません。

東方projectのマミゾウも(二次創作含めて)あまり牙が描かれないキャラクターだったりします。

『けものフレンズ』のタヌキはおそらく、一見似たような姿で性格が真逆であるアライグマ(牙が描かれる)との対比で牙が描かれていないのだと思われ、狸っ子を他の獣耳キャラクターと区別する上で、牙をわざと描かないようにする一派があるようです。

最近、兎耳キャラクターは前歯が目立つような描き方で他の獣耳と区別されることが多くなっているので(代表例がキリングバイツの稲葉初)、今後、狸耳キャラクターにおいて「牙有り/無し」のどちらがスタンダードになっていくのか要注目ですね。
キリングバイツ(4) (ヒーローズコミックス)
村田 真哉
小学館クリエイティブ
2015-09-05


本作『もふもふの神様さがし』では茶子助が犬のように匂いをたどったり、かなり犬っぽい仕草を見せるので、牙が描かれるのはイヌ科としての要素を強めに盛り込んだ上での描き方なのかもしれません。



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年の差とかタヌキとか関係ない!『妖怪タヌキのそだて方』2巻

父親の再婚相手は化け狸で!
さらにその化け狸には連れ子がいたのです!

ある日突然、独身30歳男に狸耳な義妹ができてしまう四コマ漫画『妖怪タヌキのそだて方』の2巻目(完結)が3月14日より発売中です!

主人公の直孝と24も年の離れた義妹(しかも狸)のありすは、この巻でついに小学二年生に。
小学校に入学した当初は人見知りが激しかったありすも、今では仲の良い友達もできて学校生活を満喫している様子。

なんにでも興味を持つ年頃のありすは、最近は“恋愛”に対して興味深々。本や漫画で覚えた知識で、直孝と“恋人”になろうと妙な形のアプローチをしてきます。

同時に、直孝のプラントショップで働くアルバイト、クールビューティーな24歳の化け狐・黒木紺(くろき こん)も、直孝に気があるような様子を見せてきて・・・。

ありすはともかく、黒木紺に対してはわりとまんざらでもない感情を持っている直孝ですが、彼にはどうしても、紺が「化け狐である」ことが気になってしまうのです、、、

※ ※ ※

ありすとの「家族」としての関係。
紺との「恋人」としての関係。
その関係にどうしても一線を引いてしまう直孝の心境の変化が描かれる2巻です。

疑似親子モノ(というより疑似叔父姪モノ)的なネタが中心だった1巻とは少しテーマが変化している印象を受けました。

最近のケモミミ作品はわりと動物っ娘と恋愛することに躊躇が無かったりするのですが、本作はそこにこだわりを持ってきている感じですね。

2000年代の猫耳ラブコメの代表作『コイネコ』あたりもネコと人との恋愛にかなり躊躇があったので、動物っ娘と恋愛してもいいじゃん!的な雰囲気は本当にここ最近の傾向なのかも。

それにしても、ありすも紺もすごくいいキャラなので、この巻で完結なのは惜しい・・・。
単行本は描きおろしの「中学生になったありす」の話が収録されているので、ファンの人はぜひ購入しましょう!

※ ※ ※

本作、ありすも紺も普段は獣耳尻尾は出さず、限られた場面でのみ耳尻尾を出しています。
ある意味、「漫符」(漫画的な感情表現)的な使われ方がされていますね。
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『妖怪タヌキのそだて方』2巻P114(うず/ぶんか社)


びっくりした時に隠していた獣耳尻尾を出す、というのは他のケモミミ作品でもよくありますが、本作の場合は上のコマのようにわくわくしている場面や、いいことを閃いた!みたいな時にも獣耳尻尾が出てきます。

ポジティブな場面で獣耳が生えてくるパターンは『魔法騎士レイアース』の獅堂光で数例見られるくらいなので、珍しい表現です。

 

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手袋を買いに。(狸バージョン)『うどんの国の金色毛鞠』10巻

香川と狸とうどんを組み合わせた、まったく新しい毛鞠漫画!
海と山の幸に恵まれた四国・香川を舞台に、独身30歳のWebデザイナー・宗太と、狸っ子・ポコの日常を描く、『うどんの国の金色毛鞠』の最新10巻目が11月9日より発売中です!

10巻では宗太の姉・凛子に関するエピソードと、ポコの保育所の日々が中心に描かれます。
友人の中島がお見合いに行ったり、宗太にも結婚を考えさせるような話が出てきて、平穏な日常にも大きな変化が訪れそうな予感・・・?

狸っ子ポコがいわゆるオバQのような藤子不二雄的居候(リアルな生活費等の問題は描かれない)じゃなくて、「訳アリで世話している子」というわりとリアルな設定になっている関係で、宗太が結婚するような状況になったらどういう風に物語を繋げていくのか気になりますね!

変化の予感はありつつも、恒例の、香川県・四国各所を舞台にする事への作者のこだわりは変わっていません。

[10巻の収録話]
 ●宗太の姉・凛子の過去と、今の旦那さんの話。
  (堅パンが名物の香川県の熊岡菓子店)
  (善通寺市・善通寺)
 ●ガオガオちゃん最終回と、保育所の親子遠足。(香川県仲多度郡・讃岐まんのう公園)
 ●化け狸、手袋を買いに。(東かがわ市)

※ ※ ※

東かがわ市って国内産の手袋のほとんどを生産しているらしい。知らなかった。

それはそうと、『手袋を買いに。』といえば狐です。

過去に当サークルの個人誌『総解説・狐耳史』でも、新美南吉の『ごんぎつね』と『手袋を買いに。』は現代日本人の狐観⇒狐耳キャラ観に影響を与えているはずだ、という説を展開したことがありますが、獣耳キャラが手袋を買いに行くという描写が出てくると、どうしても新美南吉の影響がないかなと探ってしまいます。




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