ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
ホームページTwitterはこちら

狸耳

タヌキもイヌ科だから犬っぽい。『もふもふの神様さがし』2巻

郊外の書店にあらわれた変な子供は、なんと化け狸&化け狐!?

ひょんなことから化け狸&化け狐の子供の世話をすることになった、二人の若者の姿を描く『もふもふの神様さがし』。
単行本2巻目が3月10日より発売中です!

東京郊外の書店で働くちさとと、ちさとの学生時代の後輩・トモ。
二人はひょんなことから、住処を失ったやんちゃな化け狸・茶子助と、やたら偉そうな化け狐・銀ノ真を引き取って世話をすることになりました。

壊れてしまった山の祠を修理すれば、神様が戻ってきて茶子助と銀ノ真も元通りの生活に戻れるようなのですが、祠を修理するには単純見積もりで300万円ものお金が必要とのこと。
流行らない書店の店員でしかないちさとには、なかなか簡単に出せる金額ではありません。

そんな折、茶子助が仲良くなった女の子・ゆうちゃんの父親が大工であることが分かり、祠の修理に協力してもらえないか相談する過程で、一波乱が起きてしまいますが・・・!

※ ※ ※

獣耳作品ですが、2巻はほぼ獣化した茶子助と銀ノ真の登場シーンが多く、ケモノ作品としての要素も結構強めです。
獣耳としてもケモノとしても見ることのできるキャラクターの描き方は、『いぬミケ』の時からのたまき氏の作風ですね。タイトル通り、もふもふ感たっぷりの作品です。

いぬミケ (ふゅーじょんぷろだくと)
たまき
ふゅーじょんぷろだくと
2018-01-19


※ ※ ※

近年、狸耳キャラクターがだいぶ増えてきましたが、そのスタンダードとなる描き方はまだまだ模索されている感じがします。
少し気になった所が「狸っ子には牙(八重歯)を描くべきかどうか」。
本作では茶子助にしっかりと牙が描かれます。
photo_1168
















『もふもふの神様さがし』2巻P70(たまき/角川書店)


近年の狸耳作品の代表作『うどんの国の金色毛鞠』でも、狸っ子ポコは牙が目立って描かれていました。

逆の例。
わりと知名度の高い狸耳キャラクターである『けものフレンズ』のタヌキは、牙が描かれません。

東方projectのマミゾウも(二次創作含めて)あまり牙が描かれないキャラクターだったりします。

『けものフレンズ』のタヌキはおそらく、一見似たような姿で性格が真逆であるアライグマ(牙が描かれる)との対比で牙が描かれていないのだと思われ、狸っ子を他の獣耳キャラクターと区別する上で、牙をわざと描かないようにする一派があるようです。

最近、兎耳キャラクターは前歯が目立つような描き方で他の獣耳と区別されることが多くなっているので(代表例がキリングバイツの稲葉初)、今後、狸耳キャラクターにおいて「牙有り/無し」のどちらがスタンダードになっていくのか要注目ですね。
キリングバイツ(4) (ヒーローズコミックス)
村田 真哉
小学館クリエイティブ
2015-09-05


本作『もふもふの神様さがし』では茶子助が犬のように匂いをたどったり、かなり犬っぽい仕草を見せるので、牙が描かれるのはイヌ科としての要素を強めに盛り込んだ上での描き方なのかもしれません。



萌え ブログランキングへ

年の差とかタヌキとか関係ない!『妖怪タヌキのそだて方』2巻

父親の再婚相手は化け狸で!
さらにその化け狸には連れ子がいたのです!

ある日突然、独身30歳男に狸耳な義妹ができてしまう四コマ漫画『妖怪タヌキのそだて方』の2巻目(完結)が3月14日より発売中です!

主人公の直孝と24も年の離れた義妹(しかも狸)のありすは、この巻でついに小学二年生に。
小学校に入学した当初は人見知りが激しかったありすも、今では仲の良い友達もできて学校生活を満喫している様子。

なんにでも興味を持つ年頃のありすは、最近は“恋愛”に対して興味深々。本や漫画で覚えた知識で、直孝と“恋人”になろうと妙な形のアプローチをしてきます。

同時に、直孝のプラントショップで働くアルバイト、クールビューティーな24歳の化け狐・黒木紺(くろき こん)も、直孝に気があるような様子を見せてきて・・・。

ありすはともかく、黒木紺に対してはわりとまんざらでもない感情を持っている直孝ですが、彼にはどうしても、紺が「化け狐である」ことが気になってしまうのです、、、

※ ※ ※

ありすとの「家族」としての関係。
紺との「恋人」としての関係。
その関係にどうしても一線を引いてしまう直孝の心境の変化が描かれる2巻です。

疑似親子モノ(というより疑似叔父姪モノ)的なネタが中心だった1巻とは少しテーマが変化している印象を受けました。

最近のケモミミ作品はわりと動物っ娘と恋愛することに躊躇が無かったりするのですが、本作はそこにこだわりを持ってきている感じですね。

2000年代の猫耳ラブコメの代表作『コイネコ』あたりもネコと人との恋愛にかなり躊躇があったので、動物っ娘と恋愛してもいいじゃん!的な雰囲気は本当にここ最近の傾向なのかも。

それにしても、ありすも紺もすごくいいキャラなので、この巻で完結なのは惜しい・・・。
単行本は描きおろしの「中学生になったありす」の話が収録されているので、ファンの人はぜひ購入しましょう!

※ ※ ※

本作、ありすも紺も普段は獣耳尻尾は出さず、限られた場面でのみ耳尻尾を出しています。
ある意味、「漫符」(漫画的な感情表現)的な使われ方がされていますね。
photo_1151
















『妖怪タヌキのそだて方』2巻P114(うず/ぶんか社)


びっくりした時に隠していた獣耳尻尾を出す、というのは他のケモミミ作品でもよくありますが、本作の場合は上のコマのようにわくわくしている場面や、いいことを閃いた!みたいな時にも獣耳尻尾が出てきます。

ポジティブな場面で獣耳が生えてくるパターンは『魔法騎士レイアース』の獅堂光で数例見られるくらいなので、珍しい表現です。

 

萌え ブログランキングへ

手袋を買いに。(狸バージョン)『うどんの国の金色毛鞠』10巻

香川と狸とうどんを組み合わせた、まったく新しい毛鞠漫画!
海と山の幸に恵まれた四国・香川を舞台に、独身30歳のWebデザイナー・宗太と、狸っ子・ポコの日常を描く、『うどんの国の金色毛鞠』の最新10巻目が11月9日より発売中です!

10巻では宗太の姉・凛子に関するエピソードと、ポコの保育所の日々が中心に描かれます。
友人の中島がお見合いに行ったり、宗太にも結婚を考えさせるような話が出てきて、平穏な日常にも大きな変化が訪れそうな予感・・・?

狸っ子ポコがいわゆるオバQのような藤子不二雄的居候(リアルな生活費等の問題は描かれない)じゃなくて、「訳アリで世話している子」というわりとリアルな設定になっている関係で、宗太が結婚するような状況になったらどういう風に物語を繋げていくのか気になりますね!

変化の予感はありつつも、恒例の、香川県・四国各所を舞台にする事への作者のこだわりは変わっていません。

[10巻の収録話]
 ●宗太の姉・凛子の過去と、今の旦那さんの話。
  (堅パンが名物の香川県の熊岡菓子店)
  (善通寺市・善通寺)
 ●ガオガオちゃん最終回と、保育所の親子遠足。(香川県仲多度郡・讃岐まんのう公園)
 ●化け狸、手袋を買いに。(東かがわ市)

※ ※ ※

東かがわ市って国内産の手袋のほとんどを生産しているらしい。知らなかった。

それはそうと、『手袋を買いに。』といえば狐です。

過去に当サークルの個人誌『総解説・狐耳史』でも、新美南吉の『ごんぎつね』と『手袋を買いに。』は現代日本人の狐観⇒狐耳キャラ観に影響を与えているはずだ、という説を展開したことがありますが、獣耳キャラが手袋を買いに行くという描写が出てくると、どうしても新美南吉の影響がないかなと探ってしまいます。




萌え ブログランキングへ

ついに完結!化け狸マミゾウの企みの顛末は・・・『東方鈴奈庵』7巻

貸本屋「鈴奈庵」を舞台に幻想郷の不思議な日常を描く、《東方Project》公式コミック『東方鈴奈庵』もついに完結!
最後の7巻目が9月25日より発売中です!

最後の表紙は八雲紫。
意外な選定ですが、黒幕・・・というかラスボス感がある存在として、最終巻を飾るには相応しいのかもですね。

最終巻の収録作は・・・
〇マミゾウが阿求=覆面作家「アガサクリスQ」に接触する話。
〇妖怪と幻想郷の謎に近づきすぎた小鈴。ついに妖怪・マミゾウが正体を現す!話
〇小鈴が行方不明に!妖怪と霊夢たちが互いに疑心暗鬼に陥る話。
〇ふらりと戻ってきた小鈴。しかし・・・!

いつも通りに、それぞれ前編・後編構成の全八話構成となっています。

※ ※ ※

最終巻では、前々から妖魔本や妖怪に興味を持ちすぎて危うかった小鈴が、とうとう妖の領域に足を踏み入れてしまいます。

妖怪に興味を持つ人間は妖怪になる。
そして、妖怪になった人間は巫女が退治する。
幻想郷の妖怪と人間の力は、常に均衡していなければならない。

幻想郷に関する様々な謎が明らかになる巻で、東方projectのファンの人は必読です。
最終話直前の第五十話・五十一話の小鈴もかなりカッコいい!

※ ※ ※

本シリーズのメインケモミミ勢であるマミゾウさんは、今回もかなり話に絡んできます。
黒幕になろうとしているけれど、ややツメが甘くなってしまうのは、化け狸ゆえのサガなのでしょうか。


最近、『日本人の動物観―変身譚の歴史』という本を読んだのですが、この本で化け狸が化け狐に比べて「間抜け」に描かれる理由について色々考察されています。
日本人の動物観―変身譚の歴史
中村 禎里
ビイングネットプレス
2006-06


もともと17世紀までは化け狸も強大な妖怪として語られていたのに、近世後期・18世紀以降の講談の中で「間抜けな妖怪」イメージが付いてしまった点が一因として挙げられています。

今回、マミゾウが化け狸の勢力拡大のために、阿求に本を書かせて狸の新たな逸話を拡散しようとしますが、このネタは「化け狸の物語」成立の歴史をきちんとなぞっていて、流石だなあと思わされました。



萌え ブログランキングへ

お子様狸&狐に翻弄される人間たち。『もふもふの神様さがし』1巻

東京郊外の書店にあらわれた変な(?)子供は、実は化け狸&化け狐の子供だった!?

ひょんなことから化け狸&化け狐の子供の世話をすることになった二人の若者の姿を描く『もふもふの神様さがし』。
単行本1巻目が8月10日より発売中です!

ちさとは東京郊外のはやらない書店で働く書店員。
ある日、やたらおどおどしている迷子(?)のような子供が書店にやってきます。
気にかかって声をかけたり、飴をあげたり、折り紙を作ってあげたりしたところ、子供は突然「ぼくのおうちも作って!」とちさとをどこかへと引っ張っていきます。

ちさとが連れていかれたのは、今にも潰れてしまいそうな古い祠。
そこにはもう一人、偉そうな態度の銀髪の子供がいました。

二人の子供は「この祠が自分たちの家だ」と言うのですが、ちさとは子供たちが家出少年なのだろうと考え、とりあえず自分の部屋に連れて帰ることにします。

学生時代の後輩・トモも巻き込んで、子供たちをどうするべきか思案するわけですが、そうしている間にも子供たちの頭から獣の耳が生えてきて・・・!

そう、二人の子供は本物の化け狸と化け狐だったのです!

こうして、ちさと&トモの男子二人は、やんちゃな化け狸・茶子助と、やたら偉そうな化け狐・銀ノ真の世話をすることになるのですが、、、

※ ※ ※

疑似親子系のケモミミ作品の一作です。
他作品との大きな違いとしては、男子二人でケモミミ子供二人の面倒を見る、という構図になっていること。

似たような狸&疑似親子な作品『うどんの国の金色毛鞠』は狸っ子の正体を知っているのが父親役の宗太ひとりなので、周囲に秘密にしながら孤軍奮闘といった感じの話になるのですが、本作の場合は男子二人で相談しながら事を進められるので、物語的な自由度がもう少し広がるのではないかと思われます。

まだ物語の導入部といった感じなので、今後の展開に期待ですね!

※ ※ ※

本作のケモミミ描写的な特徴として、茶子助&銀ノ真が人間⇒獣形態の間で、かなり自由自在に姿が変化すること。
下のコマのように、狸耳&尻尾が生えただけ人間の姿から、手だけ獣に変化したり、全身ほとんど動物の狸の形態に変化したりということが、わりと自然な流れで行われます。

民話的な化け狸&化け狐の場合、人間に変身するのに「木の葉を頭にのせる」などの呪術的な一手順が加わることが多いので、本作のように変幻自在な描写がされるのは珍しいです。
photo_1066




『もふもふの神様さがし』1巻P44(たまき/角川書店)










萌え ブログランキングへ
記事検索