ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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狸耳

手袋を買いに。(狸バージョン)『うどんの国の金色毛鞠』10巻

香川と狸とうどんを組み合わせた、まったく新しい毛鞠漫画!
海と山の幸に恵まれた四国・香川を舞台に、独身30歳のWebデザイナー・宗太と、狸っ子・ポコの日常を描く、『うどんの国の金色毛鞠』の最新10巻目が11月9日より発売中です!

10巻では宗太の姉・凛子に関するエピソードと、ポコの保育所の日々が中心に描かれます。
友人の中島がお見合いに行ったり、宗太にも結婚を考えさせるような話が出てきて、平穏な日常にも大きな変化が訪れそうな予感・・・?

狸っ子ポコがいわゆるオバQのような藤子不二雄的居候(リアルな生活費等の問題は描かれない)じゃなくて、「訳アリで世話している子」というわりとリアルな設定になっている関係で、宗太が結婚するような状況になったらどういう風に物語を繋げていくのか気になりますね!

変化の予感はありつつも、恒例の、香川県・四国各所を舞台にする事への作者のこだわりは変わっていません。

[10巻の収録話]
 ●宗太の姉・凛子の過去と、今の旦那さんの話。
  (堅パンが名物の香川県の熊岡菓子店)
  (善通寺市・善通寺)
 ●ガオガオちゃん最終回と、保育所の親子遠足。(香川県仲多度郡・讃岐まんのう公園)
 ●化け狸、手袋を買いに。(東かがわ市)

※ ※ ※

東かがわ市って国内産の手袋のほとんどを生産しているらしい。知らなかった。

それはそうと、『手袋を買いに。』といえば狐です。

過去に当サークルの個人誌『総解説・狐耳史』でも、新美南吉の『ごんぎつね』と『手袋を買いに。』は現代日本人の狐観⇒狐耳キャラ観に影響を与えているはずだ、という説を展開したことがありますが、獣耳キャラが手袋を買いに行くという描写が出てくると、どうしても新美南吉の影響がないかなと探ってしまいます。




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ついに完結!化け狸マミゾウの企みの顛末は・・・『東方鈴奈庵』7巻

貸本屋「鈴奈庵」を舞台に幻想郷の不思議な日常を描く、《東方Project》公式コミック『東方鈴奈庵』もついに完結!
最後の7巻目が9月25日より発売中です!

最後の表紙は八雲紫。
意外な選定ですが、黒幕・・・というかラスボス感がある存在として、最終巻を飾るには相応しいのかもですね。

最終巻の収録作は・・・
〇マミゾウが阿求=覆面作家「アガサクリスQ」に接触する話。
〇妖怪と幻想郷の謎に近づきすぎた小鈴。ついに妖怪・マミゾウが正体を現す!話
〇小鈴が行方不明に!妖怪と霊夢たちが互いに疑心暗鬼に陥る話。
〇ふらりと戻ってきた小鈴。しかし・・・!

いつも通りに、それぞれ前編・後編構成の全八話構成となっています。

※ ※ ※

最終巻では、前々から妖魔本や妖怪に興味を持ちすぎて危うかった小鈴が、とうとう妖の領域に足を踏み入れてしまいます。

妖怪に興味を持つ人間は妖怪になる。
そして、妖怪になった人間は巫女が退治する。
幻想郷の妖怪と人間の力は、常に均衡していなければならない。

幻想郷に関する様々な謎が明らかになる巻で、東方projectのファンの人は必読です。
最終話直前の第五十話・五十一話の小鈴もかなりカッコいい!

※ ※ ※

本シリーズのメインケモミミ勢であるマミゾウさんは、今回もかなり話に絡んできます。
黒幕になろうとしているけれど、ややツメが甘くなってしまうのは、化け狸ゆえのサガなのでしょうか。


最近、『日本人の動物観―変身譚の歴史』という本を読んだのですが、この本で化け狸が化け狐に比べて「間抜け」に描かれる理由について色々考察されています。
日本人の動物観―変身譚の歴史
中村 禎里
ビイングネットプレス
2006-06


もともと17世紀までは化け狸も強大な妖怪として語られていたのに、近世後期・18世紀以降の講談の中で「間抜けな妖怪」イメージが付いてしまった点が一因として挙げられています。

今回、マミゾウが化け狸の勢力拡大のために、阿求に本を書かせて狸の新たな逸話を拡散しようとしますが、このネタは「化け狸の物語」成立の歴史をきちんとなぞっていて、流石だなあと思わされました。



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お子様狸&狐に翻弄される人間たち。『もふもふの神様さがし』1巻

東京郊外の書店にあらわれた変な(?)子供は、実は化け狸&化け狐の子供だった!?

ひょんなことから化け狸&化け狐の子供の世話をすることになった二人の若者の姿を描く『もふもふの神様さがし』。
単行本1巻目が8月10日より発売中です!

ちさとは東京郊外のはやらない書店で働く書店員。
ある日、やたらおどおどしている迷子(?)のような子供が書店にやってきます。
気にかかって声をかけたり、飴をあげたり、折り紙を作ってあげたりしたところ、子供は突然「ぼくのおうちも作って!」とちさとをどこかへと引っ張っていきます。

ちさとが連れていかれたのは、今にも潰れてしまいそうな古い祠。
そこにはもう一人、偉そうな態度の銀髪の子供がいました。

二人の子供は「この祠が自分たちの家だ」と言うのですが、ちさとは子供たちが家出少年なのだろうと考え、とりあえず自分の部屋に連れて帰ることにします。

学生時代の後輩・トモも巻き込んで、子供たちをどうするべきか思案するわけですが、そうしている間にも子供たちの頭から獣の耳が生えてきて・・・!

そう、二人の子供は本物の化け狸と化け狐だったのです!

こうして、ちさと&トモの男子二人は、やんちゃな化け狸・茶子助と、やたら偉そうな化け狐・銀ノ真の世話をすることになるのですが、、、

※ ※ ※

疑似親子系のケモミミ作品の一作です。
他作品との大きな違いとしては、男子二人でケモミミ子供二人の面倒を見る、という構図になっていること。

似たような狸&疑似親子な作品『うどんの国の金色毛鞠』は狸っ子の正体を知っているのが父親役の宗太ひとりなので、周囲に秘密にしながら孤軍奮闘といった感じの話になるのですが、本作の場合は男子二人で相談しながら事を進められるので、物語的な自由度がもう少し広がるのではないかと思われます。

まだ物語の導入部といった感じなので、今後の展開に期待ですね!

※ ※ ※

本作のケモミミ描写的な特徴として、茶子助&銀ノ真が人間⇒獣形態の間で、かなり自由自在に姿が変化すること。
下のコマのように、狸耳&尻尾が生えただけ人間の姿から、手だけ獣に変化したり、全身ほとんど動物の狸の形態に変化したりということが、わりと自然な流れで行われます。

民話的な化け狸&化け狐の場合、人間に変身するのに「木の葉を頭にのせる」などの呪術的な一手順が加わることが多いので、本作のように変幻自在な描写がされるのは珍しいです。
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『もふもふの神様さがし』1巻P44(たまき/角川書店)










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狸を題材にした落語って多いんですね。『化けてます こだぬき、落語家修行中』

数十年もの間弟子を取らなかった老落語家が久々にとった弟子の正体は・・・化け狸!?

双葉文庫が送る落語ファンタジー『化けてます こだぬき、落語家修行中』が4月13日より発売中です!

大阪は住吉に済む女子高校生・梓の祖父は、上方の落語家・木の葉亭枝鶯(このはていしおう)です。
その祖父がある日突然、子狸を連れて巡業から帰ってきました。

なんと、祖父はその狸を弟子にすると言い出したのです。
何を言っているのかと不審の思う梓の目の前で、狸は人間の男に・・・素っ裸の青年の姿になります!
その狸は化け狸だったのです。

狸は人間が山に捨てた落語のテープ『桂米朝落語全集』を聞いているうちに、自分も落語を作りたくなったらしく・・・・・・落語の中で狸はどうもカッコ悪い役ばかりやらされているので、「カッコいい狸の落語」を作るのが夢なのだと、狸は語ります。

まず、人間社会の常識からして全く分かっていない狸・・・命名「こだぬき」の振る舞いに梓はあきれつつも、その熱意に次第に心動かされていくことになるのですが、、、

※ ※ ※

実のところ、本作の主人公はこだぬきではなく、こだぬきを見ている梓の方なのかなと感じます。

これまで自分に向いていた祖父の関心を持って行ってしまったこだぬきにやや嫉妬している様子や、お囃子としてなんとなく祖父の仕事を手伝っている自分と、下手でも熱意をもって落語に取り組んでいるこだぬきを比較して、複雑な想いを抱いている様子が描かれます。

※ ※ ※

こだぬきについて。表紙絵では獣耳&しっぽが付いていますが、作中では明確にそのような姿になる場面は描かれていないです。完全な人間型か、完全な狸型のどちらかの姿になっている場面がほとんどです。

このあたり、獣耳作品と分類していいのか悩ましいところでありますね、、、



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化け狸(6歳)の妹ができました。『妖怪タヌキのそだて方』1巻

父親の再婚相手は実は化け狸で!
その化け狸にはさらに連れ子がいたのです!

ある日突然、独身30歳男に狸耳な妹ができてしまう四コマ漫画『妖怪タヌキのそだて方』の初単行本が4月14日より発売中です!

直孝は脱サラして観葉植物店を営む、30歳の独身男です。

ある日、バツイチの父親が再婚相手だといって若い女性(自分より年下!)を連れてきました。
しかもいきなり、新しい母親は自分が妖怪の化け狸であることを明かします。
さらに、新しい母親には6歳の女の子の連れ子・・・「ありす」がいたのです!

急に24歳も年の離れた妹(しかも狸)ができて戸惑う直孝ですが、ありすはわりと直孝に対して懐いているようで、二人はうまく距離を詰めながら新しい家族としての生活を営んでいきます。

でも実は、ありすは直孝以外にはかなり人見知りで、やや他の子と価値観もズレているため、小学校に通うもののなかなか友達ができず悩むことになるのですが・・・。

※ ※ ※

ほとんど自分の子供といってもいいくらい年の差のある義妹ができてしまう話で、疑似親子物っぽい設定ではありますが雰囲気は少し違っています。
どちらかというと、おじと姪に近い関係性を描いた作品といえそうです。

あと、主人公の直孝の仕事に関連して、現代的な小売花屋・植物店の事情が少し描かれるのも特徴ですね。花屋系の仕事漫画は『ハナハダハナヤ』くらいしかないと思うので、植物店要素も注目かもしれません。


※ ※ ※

ありす(直孝からは「たぬきち」と呼ばれる)は「~だな!」という語尾をつけて喋る所が可愛いのですが、これは『きつねとパンケーキ』の狸の獣娘ユメちゃんの「~だぬ!」と言う語尾と同じく、狸だからこう喋るのですかね。


本作にはもうひとり、化け狐の黒木紺(くろき こん)というケモミミさんが登場します。
直孝の店で以前から働いているアルバイトだったのですが、化け狸のありすと普通に接している直孝を見て、自分も正体をあらわすことにしたみたいです。クールビューティーな24歳の黒狐。
・・・こんなにケモミミに囲まれた環境が偶然手に入る直孝がうらやましい。

※ ※ ※

今回気になったコマ。
花火にびっくりして狸耳が出たまま戻らなくなるありす。
あわてて狸耳を戻すように言う直孝ですが、コスプレ扱いにできそうなのでそのまま誤魔化すというシーン。
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『妖怪タヌキのそだて方』1巻P121(うず/ぶんか社)













過去に『うどんの国の金色毛鞠』『オオカミ少年 こひつじ少女』の記事でも指摘したことがあるのですが、2010年以降のケモミミ作品ではケモミミの正体が普通の人にばれそうになっても「コスプレ」で押し通す、という描写がよく使われます。
本作もその例のひとつといえそうですね。

 

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