様々な妖怪をチートすれすれの技でぶっとばしてきた霊感少年・奇異太郎と、そんな彼を真正面からぶっ飛ばすことのできる座敷童女・すずの日常を日記形式でつづった人気WEBコミック『奇異太郎少年の妖怪絵日記』。
前巻からひきつづき、日本最強クラスとの妖怪との対決(?)が繰り広げられます!
動物妖怪の魅力たっぷりの、最新13巻が12月18日より発売中です!13巻の前半は日本だけではなく、世界最強クラスの妖怪ともいえる「白面金毛九尾の狐」と奇異太郎少年との対決が描かれます。(例によって真面目に戦っているのかいないのか、謎のシチュエーションが続出しますが、、、)
この作品、有名な狐妖怪「葛の葉」「九尾の狐」が、「白面金毛の狐」とそれぞれ別妖怪として登場するのが特徴的ですね。他の作品ではだいたい九尾の狐=白面金毛の狐になるのですが。
傾国の美女である白面金毛の狐が、インターネット時代の現在はどうやって傾国しようとしているか、の解釈がかなり面白い。
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動物妖怪としては、狐のほかに化け獺(カワウソ)が登場します。(第百四十七話)
今回の話では外観上は完全に雪娘に化けており、ケモミミ尻尾を出しませんでしたが。近年の妖怪漫画で、化けカワウソを時々見かけるようになってきたので、今後の動向に要注目ですね。
化け狸娘も、2000年代はかなりマイナーなキャラでしたが、今はわりとメジャー化してきましたし。
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13巻の後半は「城化物(城にとり憑く妖怪)」の中でも有名な「亀姫」「長壁姫」がメインとなる物語が展開されます。
長壁姫は狐の妖怪、もしくはコウモリを操る妖怪とされますが、本作の場合はコウモリ要素が付与されてコウモリ娘っぽいキャラデザとなっています。

『奇異太郎少年の妖怪絵日記』13巻P217(影山理一/マイクロマガジン社)
長壁姫(刑部姫)は妖怪を題材にした近年のスマホゲーのキャラとしてしばしば登場しますが、コウモリまたは狐のケモノ・ケモミミ要素が付与されるパターンが多いのが面白いところ。
コウモリ要素を付与されているパターンの有名な例が『Fate/Grand Order』の刑部姫。(概念礼装やイベントでは狐要素が付与されていることがありますね)
狐要素を付与されているパターンの例が『天下統一クロニクル』の長壁姫。
また、『ようこそ了法寺へ』の長壁姫は、コウモリと狐の両方の要素を持っている興味深いデザインをしていました。
今後もサブカル界においてどんなケモミミな長壁姫が描かれるのか、注目したいところですね!

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