ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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狼耳

ついに狼たちの反乱が始まる!『薔薇監獄の獣たち』4巻

海と薔薇に彩られた楽園、欧州の小国・ルベリア。
しかしその実態は、異形の獣人たちを強制労働させ、搾取することで成り立っている、地獄のような場所なのでした。

狼少年に噛まれて獣人になってしまった元・日本人の月城ニナは、ルベリア生まれの獣人たちを結集して支配者層への反抗を図りますが、人間側についた獣人たちの組織「生徒会」が彼女の前に立ち塞がります!

果たしてニナたちの反乱は成功するのか?
『薔薇監獄(アビゲイル)の獣たち』の完結編4巻が4月16日より発売中です!

海上の小島に作られた監獄学園アビゲイル。
「学園」と称されてはいるものの、その実態は狼の耳と尻尾を持った少年少女たち・・・「狼族(ルーガ)」をルベリア国民の忠実な奴隷になるように矯正する施設です。

狼族の美少年・ロイに噛まれてしまったことで半ルーガになり、アビゲイルに収監された月城ニナは、持ち前の正義感の強さで人間の「教官」たちに反発し、荒んでしまっている狼族たちを激励し続けてきました。

しかし、その活動が学園の秩序を乱すものとして、狼族と教官との間を連絡する「生徒会」に目をつけられてしまいます。

ニナが生徒会に拉致されたことをきっかけに、ニナに賛同する狼族たちによる本格的な反抗が始まりますが・・・!

※ ※ ※

終盤、反乱が始まってからの疾走感が良いです!
ニナを中心として、狼の群れが駆けている感じが出ています。
この終盤の場面は最初から構想されていたのかな?

ニナはとても正義感の強い子だけど、それゆえに他人に理解され難く一匹狼になってしまう。
性格的に孤高の狼だった彼女が、狼族たちと出会ったことで仲間(群れ)で力を合わせるという本物の狼としての戦い方を身につける。

一般的な物語に出てくる狼のイメージ(ニナの振る舞い)と、本物の狼の力(ロイやダリオたちのHOMEの力)の両方が、最終話で発揮される流れは凄くきれいにまとまっていると感じました。

※ ※ ※

狼耳作品として目新しい表現の多かった本作ですが、あらためて見直してみたらもう一つ発見が。
本作の狼族たち、いわゆる「体育座り」をした時に尻尾が前側にくるんですよね。
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『薔薇監獄の獣たち』4巻P54(蒼木スピカ/秋田書店)


上のシーンではニナの尻尾がそうなってますが、ほかにも過去回想シーン(『18th Break』の冒頭)のロイも尻尾が前側にきていました。

犬科動物の尻尾の動きは、横に振ったりする以外にも「両脚の間に巻き込む」がありますが、尻尾を前側に持ってくる動きは獣耳作品ではあまり描かれないのですよね。単純に、人型になって直立歩行すると尻尾が後側にいっちゃうので、工夫しないと描けないからだと思いますが。

本作の場合はスカートの裾から尻尾がでているので、尻尾を前側にする姿勢をある程度不自然なく描けています。
(あと尻尾が前側にくることで、キックしたり空手したり激しく立ち回るニナの「鉄壁尻尾ガード」になっている点も重要)



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型破りな狼王子と、ちっちゃな角姫の物語。『ガーデンスフィア』1巻

長年の仇敵同士だった獣人の国と角人の国。
平和の維持のために、それぞれの国の若い王子と王女が政略結婚させられることになりました。
しかし、王子・王女の二人とも、自分が国を背負っているんだという気負いが強すぎて、なかなかお互いの距離を詰めることができないのですが、、、

超甘酸っぱいラブストーリー『ガーデンスフィア』の初単行本が3月22日より発売中です!

少数精鋭の誇りある獣人戦士の国・カルナと、人口が多く全体で協調することで繁栄してきた角人の国・ホルン。

古来より様々な因縁によって争ってきた二国ですが、六年前、ようやく休戦協定が結ばれました。
しかし、近年はその協定を反故にしようとする動きもみられるため、あらためて協定の遵守を確立するべく、二国の王子王女との間で政略結婚が進められることになりました。

王族としては型破りなほど活動的だけど前向きで思いやりの深い獣人国のロウ王子(16歳)と、箱入り娘で経験は足りないけれど気品があって気の強い角人国のシュクル姫(10歳)。

初恋すらしたことの無い二人は、二国間の平和を保つため、いきなり夫婦としての生活を始めることになってしまうのですが・・・!

※ ※ ※

とにかく、王子と姫の二人が物凄くぎこちなく関係を作っていく様子に、ニヤニヤが止まらない作品です。
ロウ王子がかなり明るい性格(若干バカっぽい)であるため、二人の関係自体に政略結婚の悲壮感は見られないのですが、周囲の人間には元敵国人同士ということでかなり険悪な感情もみられ、二人の仲を周囲が引き裂いていくという『ロミオとジュリエット』的な物語になっていくのかなという予感がします。

1巻はまだまだ序章という感じですので、これからの展開に期待が高まりますね!

※ ※ ※

本作のキャラクターデザインで気になったのが、ロウ王子の服装。
下のコマのように全身像が出てくると目立つのですが、彼の服、尻尾で上着の裾がめくれる形になっているんですよね。
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『ガーデンスフィア』1巻P101(紺野賢護/スクウェア・エニックス)


獣耳尻尾の種族が大勢いる世界だと、ケモミミさんは尻尾穴的なものが付いた特製の服を着ていることが多いので、裾がめくれているのは珍しいなと思ったり。
読み進めていくと、この服装はもともと角人国のもののようで(獣人国の人々は東洋のキモノ的な民族衣装を着ている)、尻尾のあることは考慮されていないから、こうなってしまうようです。

ただ、比較してみると王子の従者キィスの服は尻尾が干渉しないようになっているので、王子の服は尻尾が干渉しない形に直していないだけ(直さなかった?)という推測ができます。

わりとビシッとしている服装の中で、尻尾のところだけ裾がめくれる形は、ロウ王子の型に囚われない性格をあらわしているようで、なかなか良いなあと思ったり。
尻尾があるからできるファッションですね。



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記念すべき節目の巻!『狼と香辛料XX』/『狼と香辛料』コミカライズ版16巻

傑作獣耳小説『狼と香辛料』の短編集第3弾!
賢狼ホロと行商人ロレンスが一つの旅の終着に至った後の、“旅の続きの物語”が描かれる、『狼と香辛料』、記念すべき20巻目が発売中です!
Kindle版も4月8日に発売予定!

それにしても20巻を「XX」と書くとSFチックな感じになりますね。超能力モノっぽい感じ。
まあホロは人間の能力者なんて目じゃないほど強い(かわいい)んですけどね!

ちなみに20巻ということは、最長猫耳小説シリーズ『あそびにいくヨ!』と並んだことになります。
あそびにいくヨ!20 (MF文庫J)
神野 オキナ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-25


このまま続きが出れば最も巻数の多い獣耳小説になりそうですね!
(とはいっても、『狼と香辛料』は実質16巻で一旦物語が完結しているので、物語の完結までが長い小説としては『あそびにいくヨ!』がトップであることに変わりありませんが)

20巻の収録作は2017年~2018年初に『電撃文庫MAGAZINE』に掲載された四つの短編『狼と白い猟犬』『狼と春の落とし物』『狼と飴色の日常』『狼と青色の夢』と、書下ろし『狼と収穫の秋』の、全五短編から構成されています。

『狼と白い猟犬』は湯屋「狼と香辛料亭」の客側の視点でとあるトラブルの顛末を描いた話

『狼と青色の夢』はセリムたち湯屋に関わる狼の眷属たちにスポットを当てた話。

『狼と春の落とし物』『狼と飴色の日常』はホロとロレンスの湯屋経営の日常と、この日々が永遠に続かないかもしれないという一抹の寂しさを描いた話。

『狼と収穫の秋』はその寂しさを乗り越えて、新たな旅の幕開けを予感させる巻末にふさわしい作品となっています。

「狼と香辛料亭」の日々を描く18~20巻の『Spling Log』編ですが、あまりにも幸福感たっぷりな日々が続くので、“それがいつか壊れてしまうのではないか”という不安感が見え隠れします。そのあたりにホロ&ロレンス夫妻がどう折り合いをつけていくのかが見所になっていますね。

※ ※ ※

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小説につづいて、小梅けいと先生によるコミカライズ版の完結編16巻も2月27日より発売中です!

本編完結巻である原作16巻の後半と、エピローグの原作17巻に当たる物語が描かれています。

きっちり100話で見事に完結している構成力が凄いですし、最後の最後の見せ場が、小梅先生お得意の「すっぽんぽんの女の子が大勢いる」温泉シーンで終わっているところも素晴らしいなあと思ったり。
(一応、『狼と香辛料』のコミカライズなので、すっぽんぽんの雄もたくさん画面に描かれてますが)

小梅けいと先生にはひきつづきケモミミ物で、何か新しい作品を描いていただきたいなあと願う次第です。

狼少女は人間社会を知らない。『赤ずきんの狼弟子』1巻

「人間」、「獣人」、そして「狩人」の三種族が住む世界。
獣人の天敵である若い「狩人」は、ひょんなことから、はぐれ狼獣人の子供を自分の弟子として育てることになりますが・・・。

狩るモノと狩られるモノが紡ぐ壮大なファンタジー『赤ずきんの狼弟子』の初単行本が2月9日より発売中です!

イグアニマ大陸には三種の人種が棲んでいます。
最も数が多く、巨大な社会を築いている「人間」。
人間と相容れず、時に彼らを襲撃の対象としている「獣人」。
その獣人を狩ることを生業としている人間のはぐれ者「狩人」。

人間社会に害をなす獣人を狩るので、狩人は人間から尊敬されているかといえばそうでもなく、“得体のしれない殺戮者”として恐怖と蔑みの目を向けられており、大陸に棲む三者の関係は非常に悪い状況にあります。

「狩人」の中でも異様に目立つ血のような赤毛をした男・ウル——通称「赤ずきん」はひょんなことから、親とはぐれたらしい人狼の少女・マニを拾います。

最終的に狩るモノと狩られるモノの関係になり、寝覚めの悪い結末になりかねないという周囲からの忠告をよそに、ウルはマニを自分の弟子として育て始めるのですが・・・。

 ※ ※ ※

近年の狼耳作品では良く題材になる、赤ずきんと狼の「狩る-狩られる」関係が逆転しているタイプの作品です。
このタイプは「狼耳少年—赤ずきん少女」という組み合わせになることが多いのですが(例1『愛狼童話赤ずきん!』 例2『赤ずきんちゃんは狼さんを泣かせたい!』)、本作は赤ずきんが男で、狼が少女になっています。あと、ギャグじゃなくてかなりシリアス寄りのファンタジーになっているのも特徴。



狩人は獣人の言葉を本能的に認識できない(ウルは狼少女マニの言葉が分からない)というのが、非常に面白い設定になっています。認識のずれでマニがピンチに陥ってしまうとか仲違いしてしまうとか、様々な展開を生み出せそうな設定なので、今後の展開に強く期待ですね。

 ※ ※ ※

昨年末のコミケで出した個人誌『総解説・狼耳史犬耳史』で、最近の狼耳キャラは「狼に育てられた野生少女」のイメージを備えつつあると分析したのですが、本作でもそのような描写が出てきます。
マニがスプーンの使い方を知らず、手掴みで食べようとする場面。
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『赤ずきんの狼弟子』1巻P34(茂木清香/講談社)


「文明を知らない狼少女」は一時期少女漫画で流行したジャンルで、長い間途絶えていたのですが、それが狼耳キャラクターの形をとって再興の兆しを見せつつあるのは、とても興味深い流れだなあと思っています。


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偉そうだけどめちゃ弱い、狼少女と冒険!『勇者のお兄さまは、ある日オオカミ少女を拾いました!!』

貴族としての地位を捨てて、冒険者として生きる青年。
彼はある日、やたら偉そうな狼獣人の少女(弱い)と出会い、彼女を連れて旅をすることになりますが・・・実は、その狼少女には大きな秘密があったのでした!

『小説家になろう』発の狼少女もふもふヒロイック・ファンタジー『勇者のお兄さまは、ある日オオカミ少女を拾いました!!』が2月15日より発売中です!

レイ・ガルネーレは王国騎士団長を務める家に生まれた長男。
将来は彼も騎士団を率いる立場になるはずでしたが、弟のパルス・ガルネーレが隣国の悪名高い魔王を討伐するほど優秀な「勇者」であったため、家督を弟に譲り、自らは家を出て剣の道一つで生きる冒険者へと転身しました。

広い世界に出て家の事情を外側から見るようになって、ようやくレイは弟が自分を家から追い出すために策動していたことに気づきましたが、もはや彼は家に戻ること(=騎士団を率いること)に興味はなく、ひたすら自らの能力・強さを極めることに関心を向けるのでした。

ある日、レイは故郷の隣の国・ディレク王国で自らを鍛えていたところ、行き倒れ?の獣人の少女を見つけます。

長い白髪に赤い瞳。頭に獣の耳、お尻から大きな尻尾を生やした少女は、レイが渡した水筒の水をごきゅごきゅと飲み干した後、こう言います。

——「なんだ人間、これくらいで恩にきたりしないからな」

お姫様かというくらい高飛車な態度の狼少女・プリムローズは、自分が何者なのか、なぜあの場所にいたのか、一切話そうとしません。
正直、行き倒れていた場所(魔物もいる場所)に自力で行けるはずがないほど弱い(戦闘能力が一切無い)狼少女の謎は深まるばかり。

とりあえず、行く当ての無さそうな(そしてレイ以外の人間とはその高飛車な性格が災いして上手くやっていけなさそうな)プリムローズを保護して、一緒に旅をすることにしたレイですが・・・。

※ ※ ※

数ページの短い章が連続して一つの物語を形作る、日記形式の作品です。
レイとプリムローズがあっちこっちを冒険する日々が描かれます。
Web版と物語の形式はそのままに、全体的に加筆修正された内容となっています。

偉そうだけど能力が追い付いていない狼少女プリムローズの愛らしい姿を愛でる、冒険日常物っぽい内容ですが、様々な謎に関する伏線がきちんと張ってあって、物語に良い刺激を加えています。

実は、結構SFっぽい仕掛けがされているんですよね。

ウィザードリィのシナリオ#7以降の雰囲気というか、バロウズのヒロイック・ファンタジーというか、そういうのを思い出す展開で、ちょっと懐かしい気分になったり。



 ※ ※ ※

猫じゃないけど、この作品にも狼少女をブラッシングする描写が出てくるよ!
やっぱり「ケモミミ少女ブラッシング」、じわじわ流行ってきているのかな?



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