ケモミミ生活 ~獣耳作品情報ブログ~

獣耳のいる生活をはじめてみませんか?
獣耳キャラクターに関連する最新情報と懐かしい情報を織り交ぜて紹介していきます。

※世界で唯一(?)の獣耳評論サークル・S猫出版部のブログです。
※『総解説・猫耳史』『総解説・狐耳史』『総解説・兎耳史』等を頒布しています。
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狼耳

狼少女は人間社会を知らない。『赤ずきんの狼弟子』1巻

「人間」、「獣人」、そして「狩人」の三種族が住む世界。
獣人の天敵である若い「狩人」は、ひょんなことから、はぐれ狼獣人の子供を自分の弟子として育てることになりますが・・・。

狩るモノと狩られるモノが紡ぐ壮大なファンタジー『赤ずきんの狼弟子』の初単行本が2月9日より発売中です!

イグアニマ大陸には三種の人種が棲んでいます。
最も数が多く、巨大な社会を築いている「人間」。
人間と相容れず、時に彼らを襲撃の対象としている「獣人」。
その獣人を狩ることを生業としている人間のはぐれ者「狩人」。

人間社会に害をなす獣人を狩るので、狩人は人間から尊敬されているかといえばそうでもなく、“得体のしれない殺戮者”として恐怖と蔑みの目を向けられており、大陸に棲む三者の関係は非常に悪い状況にあります。

「狩人」の中でも異様に目立つ血のような赤毛をした男・ウル——通称「赤ずきん」はひょんなことから、親とはぐれたらしい人狼の少女・マニを拾います。

最終的に狩るモノと狩られるモノの関係になり、寝覚めの悪い結末になりかねないという周囲からの忠告をよそに、ウルはマニを自分の弟子として育て始めるのですが・・・。

 ※ ※ ※

近年の狼耳作品では良く題材になる、赤ずきんと狼の「狩る-狩られる」関係が逆転しているタイプの作品です。
このタイプは「狼耳少年—赤ずきん少女」という組み合わせになることが多いのですが(例1『愛狼童話赤ずきん!』 例2『赤ずきんちゃんは狼さんを泣かせたい!』)、本作は赤ずきんが男で、狼が少女になっています。あと、ギャグじゃなくてかなりシリアス寄りのファンタジーになっているのも特徴。



狩人は獣人の言葉を本能的に認識できない(ウルは狼少女マニの言葉が分からない)というのが、非常に面白い設定になっています。認識のずれでマニがピンチに陥ってしまうとか仲違いしてしまうとか、様々な展開を生み出せそうな設定なので、今後の展開に強く期待ですね。

 ※ ※ ※

昨年末のコミケで出した個人誌『総解説・狼耳史犬耳史』で、最近の狼耳キャラは「狼に育てられた野生少女」のイメージを備えつつあると分析したのですが、本作でもそのような描写が出てきます。
マニがスプーンの使い方を知らず、手掴みで食べようとする場面。
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『赤ずきんの狼弟子』1巻P34(茂木清香/講談社)


「文明を知らない狼少女」は一時期少女漫画で流行したジャンルで、長い間途絶えていたのですが、それが狼耳キャラクターの形をとって再興の兆しを見せつつあるのは、とても興味深い流れだなあと思っています。


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偉そうだけどめちゃ弱い、狼少女と冒険!『勇者のお兄さまは、ある日オオカミ少女を拾いました!!』

貴族としての地位を捨てて、冒険者として生きる青年。
彼はある日、やたら偉そうな狼獣人の少女(弱い)と出会い、彼女を連れて旅をすることになりますが・・・実は、その狼少女には大きな秘密があったのでした!

『小説家になろう』発の狼少女もふもふヒロイック・ファンタジー『勇者のお兄さまは、ある日オオカミ少女を拾いました!!』が2月15日より発売中です!

レイ・ガルネーレは王国騎士団長を務める家に生まれた長男。
将来は彼も騎士団を率いる立場になるはずでしたが、弟のパルス・ガルネーレが隣国の悪名高い魔王を討伐するほど優秀な「勇者」であったため、家督を弟に譲り、自らは家を出て剣の道一つで生きる冒険者へと転身しました。

広い世界に出て家の事情を外側から見るようになって、ようやくレイは弟が自分を家から追い出すために策動していたことに気づきましたが、もはや彼は家に戻ること(=騎士団を率いること)に興味はなく、ひたすら自らの能力・強さを極めることに関心を向けるのでした。

ある日、レイは故郷の隣の国・ディレク王国で自らを鍛えていたところ、行き倒れ?の獣人の少女を見つけます。

長い白髪に赤い瞳。頭に獣の耳、お尻から大きな尻尾を生やした少女は、レイが渡した水筒の水をごきゅごきゅと飲み干した後、こう言います。

——「なんだ人間、これくらいで恩にきたりしないからな」

お姫様かというくらい高飛車な態度の狼少女・プリムローズは、自分が何者なのか、なぜあの場所にいたのか、一切話そうとしません。
正直、行き倒れていた場所(魔物もいる場所)に自力で行けるはずがないほど弱い(戦闘能力が一切無い)狼少女の謎は深まるばかり。

とりあえず、行く当ての無さそうな(そしてレイ以外の人間とはその高飛車な性格が災いして上手くやっていけなさそうな)プリムローズを保護して、一緒に旅をすることにしたレイですが・・・。

※ ※ ※

数ページの短い章が連続して一つの物語を形作る、日記形式の作品です。
レイとプリムローズがあっちこっちを冒険する日々が描かれます。
Web版と物語の形式はそのままに、全体的に加筆修正された内容となっています。

偉そうだけど能力が追い付いていない狼少女プリムローズの愛らしい姿を愛でる、冒険日常物っぽい内容ですが、様々な謎に関する伏線がきちんと張ってあって、物語に良い刺激を加えています。

実は、結構SFっぽい仕掛けがされているんですよね。

ウィザードリィのシナリオ#7以降の雰囲気というか、バロウズのヒロイック・ファンタジーというか、そういうのを思い出す展開で、ちょっと懐かしい気分になったり。



 ※ ※ ※

猫じゃないけど、この作品にも狼少女をブラッシングする描写が出てくるよ!
やっぱり「ケモミミ少女ブラッシング」、じわじわ流行ってきているのかな?



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「僕を飼育して下さい」(byキラキラした狼少年)『みみつきのクロ』1巻

雨の日に拾ってきたわんこが、お風呂に入れてみると突然男の子になってさあ大変?!
困っている人は放っておけない生真面目少女と、彼女に忠実な狼少年のドキドキ共同生活を描く『みみつきのクロ』の初単行本が1月25日より発売中です!

吾田くるみはしっかり者の15歳女子。
人が困っているとどうしようもなく気になってしまうタイプで、常日頃から他人の世話ばかりしており、実際人からもよく頼られている少女です。

ある日、彼女は雨に濡れてびしょぬれになった野良犬(?)を可哀そうに思い、寮の自分の部屋に連れて帰ります。
汚れた犬をお風呂に入れてタオルで拭いてみると・・・なんとその犬は裸の男の子になってしまったのでした!!

犬耳尻尾の生えたその少年は「黒木光」と名乗り、人間社会に紛れて暮らす狼人間(獣人種/ステラ)なのだと自己紹介します。
狼人間は人型への変身を安定させるために愛情で結ばれたパートナーを探す必要があるらしく、光はくるみをパートナーと定めたようなのでした!

まさに犬のようにベタベタ甘えてくる上に、やらたくるみの世話をしようとする光。
他人の世話をしたい自分の性格とかぶってしまっていることで、くるみは光への対処に悩むことになりますが、、、

 ※ ※ ※

作者の「ケモミミ男子描きたい!!」という想いが溢れまくった作品です。
少女漫画のケモミミ男子・・・特に狐・狼系はわりと高慢なタイプ(ある種のツンデレ)が多い傾向にあるのですが、本作の光は物腰丁寧&ベタ甘で、狼少年としてはちょっと独特の印象があります。

狼少年が狼なのに終始犬のように見なされている点や、「少女漫画」という共通点から、『オオカミ少年こひつじ少女』と比較してみると興味深いかと。


 ※ ※ ※

過去のケモミミ作品を再確認していないのであくまでイメージなんですが、「拾ってきた動物がケモミミ人間になる」という展開の時、少年・青年漫画だと猫→猫耳少女が多く少女・女性向け漫画だと犬→犬耳or狼耳少年のパターンが多いイメージがあります。

昨年末のコミケで出した個人誌『総解説・狼耳史犬耳史』でも、イヌ科ケモミミキャラは男性向けより女性向け作品に多く登場していると分析したのですが、そのあたりとも相関があるのかもしれません。

 ※ ※ ※

最近、興味を持ってチェックしている「猫耳娘をブラッシングorグルーミングする描写」( 例1 例2 例3 例4 )

本作にも、似たような描写が出てきました!
狼耳少年が飼主の少女をブラッシングするという形で!

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『みみつきのクロ』1巻P56(かるき春/集英社)


この描写は欄外の作者コメントから、かなり意図的に狙ってやったものみたいですね。
(世話するはずの対象に世話されている、世話好きのくるみの居心地の悪さが表現されている)

最近、「ケモミミ&ブラッシング」という描写が全体的に増えてきていて、面白い状況になりつつあるなあと思ってます。


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軍オタ少年と白狼娘、最後の死闘!?『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムをつくっちゃいました!?』12巻

剣と魔法に彩られた異世界。
しかし、ある一人の転生者が強大な術式を発動した結果、魔法が突如として世界から消滅してしまいました!

魔法の無くなった世界では白狼娘の持つAK-47・・・銃器こそが最強の攻撃法なのです!

銃と少年と人外娘たちの物語もついに完結!
『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムをつくっちゃいました!?』の最終編・12巻が1月20日より発売中です!

現代世界の銃器知識や戦闘技術を持ったまま、剣と魔術の異世界に転生したリュート少年。

思考だけで形を変えることのできる金属「魔術液体金属」を使って現代銃器の模倣品を作り上げ、魔法を超える強力な重火器で武装したハーレム・・・・・・もとい女兵士軍団「PEACEMAKER」を結成したリュートは、各地で魔物に悩まされる人々を救ってきました。

そんな「PEACEMAKER」の活躍の様子を、ずっと静かに観察していた人物がひとり。

前世においてリュートと強烈な因縁を持つその人物は、裏で様々な陰謀を張り巡らせながら、リュートと彼に繋がる人々を破滅させるための、最大の好機が訪れる瞬間を狙っていました。

そして、まさにこの時、魔法が全世界から消失するという形で、真の「敵」との戦いの火蓋が切って落とされたのでした!

魔法の無くなったこの世界では、リュートと白狼娘スノーたちの現代兵器だけが「敵」に対抗する唯一の手段。
果たして彼らの兵器は、魔法を超える力を持った「敵」にも通用するのか!?

 ※ ※ ※

この作品、シリーズ中盤までは主人公無双の爽快感とハーレムいちゃいちゃエピソードがメインだと思っていたのですが、シリーズ終盤はなかなか熱い展開の王道のバトル物になりましたね!

転生前(現代社会の学生時代)の因縁が絡んでくるところとか、異世界転生モノの楽しさの本質ってこういう展開にあるはずだよ~、という感じで、古今東西の異世界転生モノを読み慣れた読者のツボを押さえているところが良かったと思います。

8.8 cm FlaK等の白兵戦最強クラスの兵器がバンバン出てくるところとか、「PEACEMAKER」の名がちゃんと最終戦の武器にからんでくるところなんかも、『軍オタ~』という作品の集大成として良かった!

 ※ ※ ※

当ブログでは何度か「複数ヒロイン物だと、ケモミミヒロインは主人公と結ばれない」の法則を唱えているのですが、本作はこの法則から外れているかも。
最後の場面まで見ても、白狼娘スノーがやっぱりメインヒロイン扱いかな・・・?

web小説出身の作者はわりとケモミミ娘にこだわりをもってメインヒロインに据える方が多いので、次回作でもケモミミヒロインが登場するのか、興味のあるところですね!

狼娘メイドがゴハン食べているのが可愛いすぎる漫画。『幻想グルメ』2巻

産業革命のあけぼのを迎えた異世界で、貴族企業の相談役として名を成した元・日本人のシュンイチロー。
仕事の転機を迎えて難しい交渉事が増えていますが、彼がほんとに人生を賭けているのは「食べる」こと!
どんな時でも「食」に関することに妥協はありません。

今日もシュンイチローは不愛想な獣人メイドのシルフィンと一緒に海へ山へ空へと繰り出して、異世界の料理を食べまくります!

小説家になろう発のweb料理小説のコミカライズ『幻想グルメ』の2巻目が12月22日より発売中です!

ノーマルな人間型をした種族の方が少ない異世界に転移した元・日本人サラリーマンの桂木俊一郎。

おりしもこの異世界では、魔力を使った機関車や電灯・電信といった発明が次々と生まれ、近代的な企業活動を飛躍的に向上させるような産業革命が進行中。俊一郎の現代日本のビジネス知識は先進的な思想として受け入れられ、ビジネスパートナーの没落貴族バートの事業拡大に大きく貢献しました。

バートはさらなる事業拡大を狙って、王家よりも力を持つとされる四大貴族のロプス家や、貴族たちが集まる王女の誕生会にシュンイチローを送り込みます。

シュンイチローは有力者相手の難しい駆け引きをこなしながらも、そこで出される異世界の高級料理に目ざとく喰いついていきますが・・・。

※ ※ ※

Web小説原作の第1章・14話~23話と、第2章・12話~14話が漫画化されています。
小説原作だとシルフィンがエルフなので、漫画第11話のシュンイチローの告白「この世界が嫌いだったんだよ」のシーンはかなり重要な場面になっているのですが、漫画版のシルフィンは狼獣人なのでこの場面の重要性が少し薄れています。

その代わり、シルフィンが何かを食べているシーンがものすごく可愛く描かれているのですよ!
普段が不愛想なだけに、耳を動かしたり尻尾を振ったりしながら幸せそうに料理を食べているシーンのほっこり感はたまらないものがあって、料理漫画としてある意味新しい領域を開拓しているのではないかと感じますよ。

シルフィンは獣耳があるおかけで、下の場面のように「その食べ物に興味を持った」という様子が分かりやすいんですよね。獣耳ならではの利点だと思いますよ。
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『幻想グルメ』2巻P51(おつじ/天那光汰/スクウェア・エニックス)


※ ※ ※

11話でさりげなくシュンイチローが口にしている「この世界にはチョコレートが無い」という話。
グルメ漫画としてなかなか大変な設定を置いたなあと感じるのですが(デザートの一カテゴリーがごっそり無くなることになる)、後でこの設定が何かに使われたりするのかな、と今から期待しています。



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