1970年代後半に、女学生×黒魔術の組み合わせでオカルトブームをけん引した『エコエコアザラク』が、令和の時代に新たな混沌を呼び込みます!!
現代を舞台に最凶の魔女と悪魔の王が対峙する、『エコエコアザラクREBORN』の完結巻5巻目が5月18日より発売中です!
いわゆる人助けをするような「魔女っ娘」ではなく・・・。
人であることを半ば捨てた存在――本物の「魔女」であるヒロイン・黒井ミサ。
最愛の妹を救うために魔女となり、その目的のために多くの人間から恨まれてきたミサは、ついに悪魔の王・ルシファーの目に留まってしまいます。

ミサの側でもルシファーに問いたい事があり、地獄で悪魔の王との対面に臨みますが・・・。

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最終巻もこれまでと同様に、人間の悪魔的な欲望や所業に対して、ミサが苛烈な因果応報を与えるという、原典『エコエコアザラク』の初期の雰囲気をしっかりと踏襲しています。
一方で、テーマとなる事物や内容が令和時代らしく巧みにアップデートされているところが特徴です。

ルシファーが過激動画配信者になって人間を堕落させているという設定は、SNS時代らしい悪の形を見事にあらわしていて、本当に巧いなあと感動します。

「一番恐ろしいのは人間」という結論を述べつつも、オカルト存在の「超常的な恐怖・狂気」を強く主張している点も好印象。

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オカルト的な存在を現代的に解釈する、という流れなら、猫の魔物が猫耳になりそうだな・・・と思っていたら、やっぱり猫耳娘になりました。

第29話『Inferno Championship Match』にて、ミサの連れている魔女猫のミーシャが、ルシファーが戯れに用意した肉弾格闘(プロレス)空間で猫耳娘の姿に変化します。
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『エコエコアザラクREBORN』5巻P130(山田J太/古賀新一/秋田書店)


ミサが超絶美少女であるように、ミーシャはとても可愛らしい猫耳っ娘なのですが、時折人間離れした恐ろしい表情を見せることもあって、猫の魔物らしさを十分に持っています。

ちなみにこのシーン、奇しくも「プロレスするネコミミ」)の構図になっていて、なかなか興味深い。2010年代末~2020年代のプロレスネタは、何が発想の元になっているのか突き止めたいところ。

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5巻のあとがきにて、本家本元の『エコエコアザラク』を読んで欲しいとコメントされていて、私も完全に同意なのですが、ケモミミ好きならば古賀新一先生の動物ホラー作品もぜひ読んで頂きたいと思うのですよ! かつては入手しづらい古本しかなかったのですが、今は電子書籍版もあるので、かなり手軽に読むことができます。

獣耳娘の原型ともいえるキャラがしばしば登場しているので、獣耳の歴史を語るうえで要注目なのです。
恐怖のオオカミ少女
古賀 新一
ビーグリー
2015-12-04


たたりの猫少女
古賀 新一
ビーグリー
2015-12-04



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