【六本肢】で進化した人類の、いたって普通(?)な現代社会を描く『セントールの悩み』、新たな単行本23巻目が4月13日より発売中です!

今回の表紙は羌子オンリーの珍しい構図。23巻では各話での登場回数も多いです。
社会風刺ネタ満載の本作を「雑談の中での薀蓄」という形で地味に下支えしている重要キャラクター。

今回のラインナップは次のとおり。
 「未来の人類の話」
 「吸血鬼とサスサスの仮装の話」
 「真奈美が呪物をお祓いする話」
 「羌子が兄カップルの進路対策する話」
 「たきちゃんとすえちゃんとサンタさんの話」
 「セントール世界の“馳射”の話」
 「山の中に潜む祟り神の話」
 「羌子の兄カップルの進路結果の話」

「羌子が兄カップルの進路対策する話」は、単なる受験対策が謎の宇宙存在の種族存亡の話にまでつながっている妙な壮大さが凄く好き。いかにも本作らしいSF感。

真奈美のお祓いの話や、山の祟り神の話もそうなのだけど、非常に現実的な描写と超常的な描写の両極端が同居している描き方がとても巧いなあと唸らされます。
そんな描写に目をとられて、「登場人物が六本肢」という最も異様な点がもはや不自然に思わなくなっていたりするのですが・・・。

※ ※ ※

今回注目した描写。
羌子の兄の彼女が、“何か音が聞こえる”という仕草を示すのに、耳を横方向に180°回転させている。
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『セントールの悩み』23巻P72(村山慶/徳間書店)


このタイプの耳の動きで私の印象に残っているのはアニメ版『ウマ娘プリティーダービー』なのですが、むしろウマ娘のアニメが放映されて以降、こういう耳の動きをケモミミ漫画で描くのが一般化したような印象があります。
『セントールの悩み』をざっと6巻(~2013年くらい)までチェックしてみたのですが、初期の連載の頃は獣耳だけを横方向に回転させる、という表現は使われていないんですよね。

この耳の動きの変化が本当に『ウマ娘』を起点としているのか、一度じっくり調査してみたいテーマであります。



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