人から勧められたマッチングアプリで出会った二人の美女。
実は、彼女たちの正体は・・・人間を食べる「もののけ」!?

もののけ系彼女とのドキドキ同棲生活を描く『ものカノ』の単行本2巻目が好評発売中です!
日下侑矢(ひのしたゆうや)は在宅ワーク中心の生活をしている28歳。
「人に見えないものが見えてしまう」という体質のため、あまり人と関わらないようにして過ごしてきました。

しかしある時、大学の後輩の乾和花(いぬいのどか)から「kikai」というマッチングアプリを勧められた結果、黒髪の清楚な雰囲気の宮緒ふみと、イマドキの学生といった雰囲気の天野詞奈(あまのことな)の二人と出会うことに。

この二人、実は人間ではなく・・・猫又と鬼の一族であり、侑矢の体を(食物として)狙う妖怪だったのです!!

いろいろあって詞奈の故郷である幽世(かくりよ)の鬼の村を訪問することになった侑也。
そこで、人間と妖怪の異性が契りを結ぶことに関する、衝撃の事実を聞かされることになりますが・・・!

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今回も、もののけ女子たちに狙われたり襲われたりする、侑矢の(うらやましい)災難が描かれます。

一見ハーレムな感じなのですが、物語上「誰か一人を選ばなければならない」というかなり強力な方向付けがされていて、またもののけ女子たちもそれぞれの深い事情を背負っているため、優しい侑矢にとっては悩ましい状況が続くことになります。

たぶん、侑也が求めているのは熱情的な愛ではなくて、ほんのりと寄り添ってくれる穏やかな優しさなんでしょうけどね・・・。

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ケモミミキャラとしては、今回も猫又ふみともうひとりが登場します。
ふみはこの巻のエピソードで、猫が化けて妖怪になったのではなく、元から生まれついた猫又という妖怪であることが明かされます。

私が知る限り「もともと妖怪である化け猫」な猫耳キャラは彼女で二例目ですね。
(一例目は『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』の化け猫みゃーこ)

こういう化け猫の設定、何か元ネタとなる伝説があるのか気になりますね。
中国の金華猫の話からきているのかもですが・・・。

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今回注目した描写。
ふみが尻尾で詞奈を叩く。

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『ものカノ もののけ彼女たちとマッチングした主食の俺 』2巻P42(藤こよみ/竹書房)


猫娘の尻尾攻撃の話はこちらでも書いているので参考まで。
ふみの場合は、猫が不機嫌な時に床に尻尾を叩きつける動作を、そのまま尻尾攻撃に転化している感じですね。