世の平穏のため、西の果て・天竺にあるという経典を求めて、過酷な旅を続ける玄奘三蔵。

実はどんな妖怪よりも強く、水面を走り、空を飛ぶこともできる最強超人である玄奘。
しかし、女性・・・というよりエッチな煩悩にはめっぽう弱く、彼の前に立ち塞がる妖怪もそれを知ってか知らずか、色仕掛けで責めてくる女妖ばかり!!

それどころか、お供の妖怪三人も平気で裸になったり密着してきたりするため、玄奘は常に煩悩に負ける=旅が終わる危険に悩まされますが・・・!

かつてない!?西遊記を描く『煩悩☆西遊記』単行本2巻目が2月19日より発売中です!

玄奘三蔵は、なぜかあられもない姿をしている三人の妖怪娘と旅をしています。

短気で乱暴者だけれど、仲間への想いは誰よりも強い孫悟空。
そしてミニスカートで平気でアクロバット武術をしちゃう!
自らの欲望が強いことを自覚し、常に自戒しようとしている猪八戒。
ムチムチ艶っぽいおねえさん!
根本的に感情を無くしていて、盲目的に玄奘に従う沙悟浄。
常にお尻を見せてるけど全然気にしない!

彼女たちは決して玄奘を悩ませようとしているわけではなく、自身の魅力に無頓着なだけなのですが、玄奘はよこしまなことを勝手に妄想してしまうため、自分を鎮めるために常に多大な努力を払っています。

なんだかんだありながらも、なんとか旅を続けている玄奘の前に、ついに妖怪の首魁である牛魔王(ばいんばいん)が姿を現しました。

天界勢力と互角に戦ったことのある悟空ですら、あっさりと負かしてしまう強大な力を見せつけ、このまま玄奘一行をひねり潰してしまうかと思われたところで、なぜか牛魔王は一時撤退してしまいますが・・・。

その理由やいかに!?

 ※ ※ ※

エロコメ中心の作品でありながら、弟子の妖怪三人娘まわりのことを描くと、わりと真面目な内容になる点は前巻から変わりません。

普段は煩悩に負かされそうになるばかりなの玄奘も、シリアスな場面では仏教の聖者らしく心に響くことを語るので、妖怪娘だけでなく彼もなかなかギャップ萌えなキャラなのです。

 ※ ※ ※

本作のもう一つの特徴は、原作の西遊記をしっかりと下敷きにして、他の西遊記モノではあまり見ないネタもしっかりと盛り込んでいる点。
原作も読んでみたい、という気持ちにさせてくれます。

西遊記の登場妖怪を改めて眺めてみると、なにげに獣人率がかなり高いんですね。
牛魔王も考えてみると牛だし。

なので、妖怪を娘化している本作においても、ケモミミ娘の登場率は高めになります。

牛魔王の側近みたいな娘でキツネっ娘(?)が登場するのですが、この立ち位置だと、彼女は玉面公主なのかな?
西遊記で狐由来の妖怪は調べると結構いるので、現時点では明確には分かりません、、、
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『煩悩☆西遊記』2巻P86(クリスタルな洋介/小学館)


ギャグの場面ながら、彼女がしっかりと北斗七星のステップを踏んで魔法陣を描いているところ、細かい描写がしっかりしているんですよね~


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