今回も四話仕立てですが、どのエピソードでも瞬太の卒業とその後の進路に関する内容を話している場面が多く、クライマックスという感じが強くなっています。
●『新年は厄介ごとともに ~倉橋家の双子たちふたたび』
非常に成績が悪く、高校卒業が危ぶまれている瞬太。
周囲は進学の話で盛り上がっている中、瞬太は学年末テストで赤点をとらないことに注力しなければならず、しかし勉強が好きではない彼は試験勉強にも気乗りしないまま、日々を浪費していました。
そんな中、彼の心をさらに乱す出来事が起きますが・・・!
●『猫の幸福学』
陰陽屋に、ある母娘が「猫を飼うべきかどうか吉凶を占ってほしい」という依頼を持ち込んできます。
ペットの犬猫探しの占いは割とよくある依頼ですが、「飼うべきかどうか」という依頼は前代未聞です。
猫を飼うことに大反対する母親と、頑なに猫を飼いたいと言い張る娘。
この不思議な依頼をこなしていく過程で、瞬太は化け狐としての自分の「ある能力」が、今後の進路に生かせるかもしれないと気づきますが・・・。
●『猛獣たちのチョコレート戦争』
瞬太が卒業できないかもしれないと苦悩する中、周囲はバレンタインで急に浮ついた雰囲気になっていきます。
卒業に向けてぎりぎりの状況が続く状況で、勉学に集中しなければならないにもかかわらず、瞬太は密かに想いを寄せている三井が誰にチョコレートを渡すのかが気になってしまいます・・・。
●『妖怪博士と正直な尻尾』
大学で妖怪の研究をしている「妖怪博士」こと山科春記が陰陽屋にやってきました。
いつものように、正体がばれないように細心の注意を払っていた瞬太ですが、春記は突然「瞬太の正体には最初から気づいていた」と言い出します。
なぜ正体がばれてしまったのか・・・!?
※ ※ ※
かなり気になるトラブルが起きたところで次の巻へ!となっているので、先が気になります。
今回のエピソードで出てくる「なぜ瞬太が本物の化け狐だとばれてしまったのか」の理由(の一つ)がちょっと面白い。
狐耳が動くから・・・では、ないんですよね~