「神州」と呼ばれるようになった遠未来の日本。

あらゆる理が崩壊し、極楽と地獄が顕現し、異形のモノ「寇魔(こうま)」や伝説の神仙が現実の存在として飛び回るようになったこの世界で、狐の耳と尻尾を持った異形の少女・かがりと、自称最強の仙人「彭寿星(ほうじゅせい)」が、新たな世界を創るために、現在(いま)の世界を壊します!

第26回電撃小説大賞・銀賞受賞の、異色の東洋ファンタジー『少女願うに、この世界は壊すべき 』の2巻目 『~輪廻転生の神髄~』が11月10日より発売中です!
"寇魔(こうま)もどき"と忌み嫌われてきた狐娘・熾天寺かがりの強い祈りにより招来した仙人「彭寿星」こと神津彩紀の力により、悪逆の寇魔「天颶(てんぐ)」の支配から解放された榮凛島。

かがりは天颶との戦いの中で、神州を乱している元凶「七凶神」の存在を知り、真に榮凛島を平和にするためには七凶神と対決しなければならないことをおぼろげに感じていました。

そんな折、「朝廷」から彩紀と同盟を組みたいとの旨を携えて使者がやってきました。
西方に興り、畿内を中心に新たな人間による秩序を築こうとしている「朝廷」の申し出に、彩紀は快く応じたものの、かがりは嫌な予感を覚えて彩紀を止めようとします。

結果的に、二人は大変な災厄に巻き込まれてしまうことになりますが・・・!

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前巻もかなり異様な世界観が目を惹いたのですが、2巻になってさらにパワーアップしています。
今回の主な舞台になる巨大寺「盈水院(えんすいいん)」の設定・描写がホントに凄い。

『血翼王亡命譚』の時も書いたのですが、電撃小説大賞「銀賞」は古参のファンタジー読みを唸らせるようなガチなファンタジーが定期的に受賞するので、要注目ですね。


『十二国記』の十二国の設定にワクワクする人、および『真・女神転生』の1または3のストーリーが好きな人なら、きっと気に入る作品だと思うのでぜひ読んで頂きたいです!

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狐娘かがりに関しても、前巻からさらにパワーアップしています!

ツンツンというかツンデレな狐娘なんですが、意志の力がそのまま現実の力となる神州世界においては、そのツンデレがパワーになることがある、というのがなかなか愉しい。

いわば「ツンデレ(物理)」なんですが、茶化すことなく、世界観を壊さずにしっかり真面目に描写している点がまた凄いのです。

あとさりげない点ですが、かがりが普通の人間より少し体温が高い、というのもケモミミ好きにはチャームポイントです。
ケモミミキャラの体温が高い、という表現は、他の作品でも時々でてきますね。( 例1 例2 )

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個人的には今巻から登場の新キャラ、朝廷の使者・稲名田湯津香もかなり好きなんですよ~
性格とか服装とか色々ツボに入ります、、、



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