時は大正。

田舎の山里から大都会・大阪に出てきた化け狸のまめだ。
化け狐の落語家・大黒亭文狐の噺に魅せられたまめだは、無理を通して文狐に弟子入りし、熱心に修行していたのですが、突然「破門」を言い渡されてしまいます。

破門を解いてもらうために、文狐以外の「上方落語四天王」からの課題に挑むことになるまめだですが・・・。

『あいどるスマッシュ!』のTNSK氏が描く上方落語ファンタジー『うちの師匠はしっぽがない』の最新4巻目が10月7日より発売中です!

「上方落語四天王」・・・
それはまめだの師匠である文狐をはじめ、
酒飲みで常に借金の返済に追われている「椿白團治」、
噺家とは思えないほどのんびりしたしゃべり方をする「霧の園紫」、
およそ笑いからは程遠く見える寡黙なヘビースモーカー「恵比寿家歌緑」といった、
文狐以上に癖の強い噺家たちの通称です。

四天王は、文狐が「大黒亭は文狐の代で終わらせる」という彼女の師匠との約束を破って、弟子をとったことを非難し、その結果としてまめだが破門されることになったのでした。

まめだは四天王に自分のことを認めてもらうため、四天王からの課題に挑むことになりますが・・・。

おっとりして優しそうな「霧の園紫」から不可能とも思える難題を課せられ、まめだは噺家の芸の遥かな高みを思い知らされることになるのでした!

※ ※ ※

まめだだけではなく、文狐の修行時代のエピソードも描かれます。
なぜ「師匠はしっぽがない」なのか、その謎に少し近づいてきたかな?

『あいどるスマッシュ』の時もそうだったのですが、作者のTNSK氏は芸事における師匠弟子関係や親子関係を重視して、それをもとにしたストーリーテリングをする点が特徴的です。
つくね(あいどるスマッシュ)は親の影を断ち切ることで更なる高みに達しましたが、まめだはこれから文狐とどういう関係をつくっていくのか、、、

※ ※ ※

表紙は狸耳のまめだなのですが、本編中では人間形態か全ケモ(狸形態)かのどちらかで、基本的にケモミミ娘としては描かれません。

でも今回、狸娘にしかできない素晴らしい狸尻尾シーンがありますので、狸っ娘好きな人には必見です! 感動しますよ!

私もまめだの尻尾をモフモフしたいなあ・・・。



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