ハカバ青年は「魔界」の言語とコミュニケーションを研究するフィールドワーク学者。
ついに魔界の秘境「ウタツ」までやってきましたが・・・会話どころか、何をやっているのかさえ推察困難な、異質極まる異種族との交流に、ハカバ青年は全力で挑みます!

ファンタジー世界の異種族間コミュニケーションについて、学術的な面から本格的に描いた漫画『ヘテロゲニア リンギスティコ~異種族言語学入門~』の3巻目が9月4日より発売中です!

魔界の冬季の避寒地域、火山地帯の真っただ中にある「ウタツ」に到着した若き言語学者の卵・ハカバ青年。
すでに寒さ厳しく、冬の到来が感じられる時節で、きちんと風雪をしのげる小屋かキャンプが無いと命の危険すらありうる状況です。

ここまで魔界の住人たちとの通訳を担っていたワーウルフの子供・ススキでも、流石にこのあたりまで来ると他の種族とまともにコミュニケーションすることができません。

風雪をしのぐ「住処」づくりに奔走するハカバですが、なぜか資材を他の種族に勝手に持っていかれてしまったり、いきなりたくさんの種族が「住処」の中に入ってきたりと、もはや何が起きているのかさえ理解できない、混沌とした状況が続きます。

そんな中で、言葉が全く通じない魔界の種族と、どうにかコミュニケーションする手段をひとつだけ見つけますが・・・。

※ ※ ※

今回は言語よりも、習慣や価値観の違いに狙いを絞ったエピソードが展開されます。

「人のモノを勝手に持っていく」ことに関するハカバ青年(≒読者)と、魔界の種族との価値観のすり合わせがなかなか面白いのです。

最初は戸惑っているハカバですが、混沌とした中で徐々にやれることやるべきことを見極めて、現地の生活に馴染んでいくところが凄いのです。
なかなか真似できない適応力だよね~

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今回注目した描写。
ススキを温泉に入れよう(そして洗おう)とするハカバですが、ススキは湯に入るのを嫌がりすぎて完全に硬直してしまいます。
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『ヘテロゲニア リンギスティコ~異種族言語学入門~』3巻P16(瀬野反人/株式会社KADOKAWA)


風呂に入るの嫌いな犬猫の習性を、ケモミミさんも受け継いでいることが多いですが、ススキも狼系なので、湯で体を洗うのは苦手みたいですね。

でもこの場面、ススキが苦手なりにハカバと同じ行動をしようと努めている場面なので、なかなか健気で萌えるものがあるのです!

ちょっと気になったのが、入湯時のススキの格好。
ハカバや他の温泉好き魔界種族はほぼ裸なんですが、ススキだけ下着っぽいのをつけているのは女の子だから?

あと、ススキの普段毛皮のワンピースに隠れている部分も、結構毛深いことが分かります。
毛深いのならケモセーフでいけそうな気がするけど、そこは「たしなみ」なんですかね~



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