ごく普通の温泉宿に見えるその場所は・・・!
元勇者と、元魔王軍四天王が働くオーバーパワーな温泉なのです!

丸裸のモンスター娘たちを癒す温泉ファンタジー!『勇者様、湯加減はいかがですか?』の単行本5巻目が先月より発売中です!
魔王と人間との戦争が終結した世界。

かつての敵であるモンスター領に配属された元・勇者ロキと、終戦で仕事が無くなった元・魔王軍四天王の二人、ラルヴァとガイアベルは、モンスター用の保養施設を兼ねている温泉宿のスタッフとして働いています。

最初は、戦争で十分な手柄を立てられなかった上に、敵だったモンスターたちの相手をしなければならない自らの第二の人生を嘆いていたロキですが、日々訪れるモンスターたちとドッタンバッタン大騒ぎな日々を過ごすうちに、だいぶ性格も丸くなってきたようです。

さて、今回のお客さんは・・・
●温泉宿に自分で搾った(?)牛乳を置こうとセールスするミノタウロス娘のセリ。
●過去の騒動以来、めちゃくちゃロキに懐くようになった月狼族のフェンリル(再訪)。
●温泉宿で海産物を出そうとしたら釣れた人魚のメイ。
●温泉ですら絶対にブーツを脱がない自称貴族のケットシー・チャトラ。

今回も肌色率の高い大騒動が繰り広げられます・・・!

※ ※ ※

いつも通りの、えっちで癒しな感じの人外温泉物語です。
5巻はケモミミ率がかなり高いので、ケモミミ好きな人にはかなりおススメ!

牛娘としては耳の形が少し変わっているミノタウロス娘・セリも気になる存在なのですが、今回はケットシー娘のチャトラに注目してみます。

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『勇者様、湯加減はいかがですか』5巻P115(まりも/小学館)


自称貴族で、普段の態度はとても高飛車なのですが、ブーツを脱がされると急に気弱になってへりくだる、という変な娘です。
ある意味とらえどころのない感じが、猫っぽさを強めています。

猫の貴族という設定は元のアイルランドの伝承通りなのですが、気になるのは「ブーツを履くことにこだわる」という点。

日本のサブカルチャーでは、アイルランド民話のケットシーとフランス童話『長靴をはいた猫』のイメージが融合していることが多く、その影響はケットシー擬人化のネコミミ娘にも及んでいます。

ケットシー+長靴をはいた猫、の組み合わせの先駆けとしては、『真・女神転生2』(1994年)の魔獣ケットシーがいますが、知名度でいえば『ファイナルファンタジー7』(1997年)のケット・シーも、他の創作ネコミミにかなり影響を与えているのではと考えています。