傑作獣耳小説『狼と香辛料』の新シリーズ!
賢狼ホロの娘・ミューリと、成長した聖職者見習いコルが新たな旅を始める、『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』のコミカライズ版1巻が12月27日より発売中です!

前シリーズ『狼と香辛料』のコミカライズを手掛けていたのは、美少女ゲーム原画の頃からケモミミ娘に定評のあった小梅けいと先生でしたが、、、
今回は空気感のある背景と女の子の組み合わせたイラストが人気の日鳥先生が漫画を手掛けられています。
少し前だと東方project、近年だとFGOの二次創作でご存知の方も多いと思うのですが、日鳥氏の作風、『狼と羊皮紙』の世界観にバッチリですね!

長い戦争が終わり、新たな時代に向かいつつある世界の空気と、可愛い狼っ娘ミューリの組み合わせが素敵すぎなのですよ~

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単行本1巻には、原作1巻の序盤~中盤までの内容が収録されています。

ロレンス夫婦が経営する湯屋「狼と香辛料亭」で長い間世話になっていた青年コルが、ついに本格的に聖職者になることを決心し・・・。

「狼と香辛料亭」のある温泉地ニョッヒラから南、ローム川沿いにある毛皮と琥珀貿易の中継都市レノスへと向かう途中、渡し船の樽から飛び出てきたロレンス夫妻の娘・賢狼ホロの血を引くミューリと合流します。

そして、コルに旅を決心させた張本人であるウィンフィール王国の王子ハイランドと、河口の交易都市アティフで面談するあたりで1巻終了です。

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物語はこれから盛り上がってくる所ですが、この単行本1巻でも、山奥深い秘境らしさが漂うニョッヒラ、巨大な鎖が渡されたアティフの関所の壮大な描写など、“絵になっているからこそ”の見所が多数あります。

「ミューリはコルより頭一つ分背が低い」点にあらためて気づかされるのも、漫画ならではですね(コルと目線を合わせようとすると、ミューリはつま先立ちで背伸びする姿勢になる)。

あと『狼と香辛料』シリーズ名物の狼っ娘グルメ(主に狼娘が何か食べる)シーンもてんこ盛りなので、食事前に読んでいるとかなりお腹が空いてきます、、、

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今回着目したのは下のコマ。
留守番しているはずの狼っ娘が樽から飛び出してジャジャーン!(?)のシーン。
ミューリの狼耳が片方ずつ生えてくる。
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『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』コミカライズ版1巻P39(日鳥・支倉凍砂・文倉十/KADOKAWA)


獣耳を隠しているキャラで「獣耳が出てくる」描写を丁寧に描く作品はわりと少ないのですが、本作はしっかり描かれています。
ミューリもホロも狼耳を髪の中に隠しているというより、耳を髪の毛に擬態している感じなんでしょうかね。