猫娘やエルフ娘のいる異世界に召喚されたゲームクリエイター・久保俊徳(くぼ としのり)。
なぜか異世界でもゲーム作りをすることになった彼ですが、下請け仕事が忙しいばかりで、なかなか自分たちのオリジナルゲームを作る時間がとれません。

ファンタジー異世界なのに、夢が無くて世知辛い!状況を、俊徳とスタッフたちはひっくり返すことができるのか?

異世界なのにゲーム制作な小説のコミカライズ版!
『誰が喚んだの!? ~異世界とゲーム作りとリクルート召喚~』の2巻目(完結)が12月23日より発売中です!
獣人やエルフが闊歩し、精霊と魔法が支配する異世界フェアリーフに「秋葉原ごと」転移させられた、美少女ゲームクリエイターの久保俊徳(くぼ としのり)。

魔法・魔力をエネルギー源とした高度な技術が発達し、ほぼこちらの地球と同等の文明レベルを誇るフェアリーフは、あっという間にアキバ文化を吸収してしまいました。

結果的に俊徳はこちらの世界と同じ「美少女ゲーム制作」を国王からの特命により担当することになります。
ソフトハウス名はその名も「えいえんソフト」。

オリジナルゲーム制作に熱意を燃やす俊徳でしたが、実際のところ企画は様々な障害(半分は自爆)によって全然前に進まず、とうとう今回は資金難・・・もとい、故障したエアコンの代替品提供という提案につられて、大手ソフト会社の下請け仕事を行うことになります。

その仕事でなぜか指名を受けたのが、プログラマなのに表計算ソフトのマクロしか組めないハーフエルフのアイリス・オーカワ。

実はエルフが登場する美少女ゲームのポーズモデル(!)として抜擢されたようで、自分がプログラマのつもりでいたアイリスは大困惑するのですが・・・!

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今回もファンタジックな異世界の皮を被せた、現代ゲームクリエイター黙示録な物語が展開されます。

ゲーム会社に就職しても、自分の理想のゲーム作りどころか、ゲーム制作に関する仕事すらできないかもしれない、という世知辛い現実を突き付けてくる、、、
「あれ・・・これって異世界転移ファンタジーだっけ?」という疑問がわくこと自体が、一種のギャグになっています。

『若者の黒魔法離れ~』もなんですが、こういう疑似現代社会のお仕事ファンタジー、個人的にかなり好きです。
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今回はハーフエルフのアイリスでエルフ美少女ゲーを作る話でしたが、私は猫耳っ娘モニカを使って猫耳美少女ゲーを作ってほしいですよ!

そんな彼女で今回気になったシーン。
俊徳が怒鳴る直前に、頭の猫耳を押さえている。
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『誰が喚んだの!? ~異世界とゲーム作りとリクルート召喚~』漫画版2巻P49(神無月羽兎/木緒なち&KOMEGAMES/宇都宮つみれ(まどそふと)/株式会社KADOKAWA)


モニカは猫耳のほかに人耳もある、という設定なのですが、大声に敏感なのは頭の上の猫耳のようです。

「うるさくて耳を押さえる動作をする四つ耳キャラ」を描いた作品としては他に『けものフレンズ』(スピンオフの『ようこそジャパリパーク』)がありますが、このあたり、作者によってさまざまなスタンスの違いがあって興味深いですね。