朝、起きてみると耳が狐の耳に!
さらに尻尾まで生えてる!
狐になってしまった女子高生・和子は、妖に関する悩みを解決する菓子・・・「妖菓子」を売ってくれるという「鬼寅庵」を訪れます。そこで彼女が見たモノとは――!
少し変わった切り口の妖怪漫画『モノのケの妖菓子屋さん』の初単行本が、12月13日より発売中です!
妖狐の血を引いている和子は、ある日を境に半狐になってしまいました!
このままでは学校に行くこともできません。
ここに行けば人間の姿に戻してくれる、という祖母の古い書置きを元に、老舗洋菓子店「鬼寅庵(きとらあん)」を訪れた和子。
その店の七代目庵主だという若旦那・鬼寅太狼(きとらたろう)から薦められたフィナンシェを食したところ、無事人間の姿に戻ることのできた和子ですが・・・・。
でも実は、和子の狐変化の問題は、何も解決していなかったのです!
庵主・太狼と共に、狐変化に関わる「真の問題」に向き合うことになる和子ですが・・・それは、彼女にとって、とても厳しい体験となるのでした、、、
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本作、妖怪モノとしての最大の特徴は「鬼寅庵を訪れる人間は、実は妖怪に悩まされているわけではなく、人間関係に問題を抱えている」という点。
訪問者の抱える人間関係の歪みや悩みが、妖怪の形をとって危害を成している、ともいえます。
なので、愛らしい/凛々しい絵柄&洋菓子という甘いモチーフに対して、わりと重くビターな物語が展開されるので、そういう組み合わせが好きな人におススメの一作です!
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本作で気になった描写。
和子は人間の耳のあるところが、そのまま狐耳になっている。

『モノのケの妖菓子屋さん』1巻P6(兎原シイタ/LINEマンガ)
90年代では『天空のエスカフローネ』のメルルなど、時々見かけた獣耳の形ですが、近年では珍しいタイプです。
近年の妖狐系だと、《陰陽屋》シリーズの瞬太が、人間の耳が狐耳化するタイプですね。

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