「古風なしゃべり方をするロリっ娘」または「外見がロリっ娘だけれども老女」なキャラに特化した、幻冬舎の漫画アンソロジー『のじゃロリ&ロリババァ(21)』にて連載されていた、伝説のケモミミ妖怪漫画『捨猫神社』。

アンソロジーシリーズの中断で、長らく商業誌で続きが読めませんでしたが、ついに今月、完結編も収録された豪華単行本が発売されました!!
『捨猫神社』、12月10日より発売中です!
現代社会で捨てられる猫を、空きマンションの屋上に勝手に作った社で保護している猫神・鍋島黒乃(なべしまくろの)。
彼女を中心として、カマイタチの迅呂、天狗の白天坊、自称・神使代理(野狐)の金乃、そして黒乃から荒神として切り離された分霊・麗乃といった様々な人外・妖怪たちとのやりとりが描かれます。

黒乃は有名な化け猫に由来する「鍋島」の名が示す通り、化け猫から猫神になった存在であるらしく、神社に猫を捨てに来る子供の前では化け猫としての姿をあらわして、みだりに生き物を捨てないように戒めています。

厳しい一面はあるものの、基本的に人間好きであるようで、マンションの代理管理人・タエコの前ではまさに猫!な仕草でタエコを(そして読者も)魅了するのです!

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本作、のじゃロリ&ロリババァ属性に向けての最大の特徴は「ワシは~のじゃ」といったのんびり口調で喋るロリババァの黒乃と、「妾は~ぞよ」といった高飛車な(かなり背伸びした)口調で喋るのじゃロリの金乃が同居している点にあります。

のじゃロリかロリババァのどちらかが登場する作品は多いですが、両方同時に登場するのはかなり珍しいのでは?
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『捨猫神社』P46(高内優向/楽楽出版)

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妖怪漫画としてみた時、黒乃が対決する相手が「文車妖妃」であるところも特徴的ですね。

黒乃は捨猫を拾う神なので、「捨てる」ことに対する恨みが具現化した文車妖妃と対峙する、というのは巧みな対比です。

文車妖妃は江戸時代以降の後付け設定が積み重なったせいか、原本の設定と比べて、現代作品ではわりと強力な妖怪として描かれがちなのが面白いなあと思ったり。



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