時は大正。

田舎の山里から大都会・大阪に出てきた化け狸のまめだ。
大勢の人間を化かして手玉にとる!・・・ことを夢見ていたはずが、文明の進歩に追いついていけず、散々な目にあってしまいます。

そんな折、化け狐の落語家・大黒亭文狐の噺に魅せられたまめだは、新時代の化かす術として「落語」を修得することを志しますが・・・。

『あいどるスマッシュ!』のTNSK氏が描く上方落語ファンタジー『うちの師匠はしっぽがない』の単行本2巻目が12月6日より発売中です!

あまり弟子を育てることに熱心でない文狐の元にありながらも、少しずつ落語家としての下積み経験を重ねていく化け狸娘・まめだ。

もともと無鉄砲で、かつ天然モノの愛嬌もあることから、技術はともかくとして人前で芸をするのに臆することはない・・・と思われていたまめだですが、いざ高座にあがると、端っこで太鼓を叩くだけでもガチガチに緊張してしまうことが明らかになります。

それ以降も、客の前に出ることを想像するだけで緊張でおかしくなってしまい、完全に自信を喪失してしまうまめだ。

そんな彼女にある転機が訪れますが・・・!

※ ※ ※

『あいどるスマッシュ』とは世界観も物語も全然違うんですが、根底に流れているもの――「芸事に対して真剣勝負の女の子を描く」—―は同一なんだなあと感じます。

そこが、作者のTNSK氏が創作を通じて共通して描きたいテーマなのかな、と考えたり。

本作、まめだの愛らしさもさることながら、落語の入門編としても良い作品です。
私、落語の知識は全然なくて、上方落語が他の落語どう違うのかという事も全然分からなかったのですが、本作を読んで興味がわいてきました。

物語が落語の薀蓄だけで終わらずに、妖怪や霊といった人外の存在も「落語」の要素に絡んでくる、変わり種の妖怪漫画になっているところも好みです!

※ ※ ※

今回気になった描写。
まめだの変化が解けると、狸耳だけでなくヒゲも生えてくる。
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『うちの師匠はしっぽが無い』2巻P77(TNSK/講談社)


2015年の『魔法医猫といばら姫』の記事にて、日本の獣耳キャラはあまりヒゲが描かれないと述べたのですが、『佐藤君の魔界高校白書』の、猫に変化しつつあるサイトゥ王子のように、ケモノ度がより高い状態になっていることを表現するのに、ケモミミ&ヒゲという描写が使われる例は時折見かけます。



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