和製TRPG代表作『ソード・ワールド2.0』の10年ぶりの改訂版『2.5』を使ったリプレイ集です。

魔動機文明時代の鉄道網を復興させたドーデン地方を舞台に、微妙にお金に困っている冒険者たちの波乱万丈・一攫千金(?)の旅が始まります!
リプレイ集『トレイン・トラベラーズ!』電子版2巻が2月19日より発売中です!(ちなみに書籍版は先月から発売中ですよ)

剣と魔法の世界ラクシア。
今回の舞台はその世界の一地方、魔動機文明時代の鉄道網を復興させたことにより独特の文化を発達させたドーデン地方です。

そんな地方を、移動式冒険者ギルド「魔動列車」で旅をする冒険者四人

短命な植物種族メリアでありながら、常に愉しいものを見つけることに人生を賭ける、とにかく底抜けに明るい妖精使いの少女・ジュジュ。

ジュジュ以上に楽天的な価値観で生きる性別不詳のグラスランナー、吟遊詩人のピロティ。

様々な不幸に遭いながらも、それを感じさせない明るさでパーティーを盛り上げる大剣使いの魔法戦士アシュトン。

そして、滅びつつある故郷のために仕送りを続ける苦労人のユキヒョウ・リカント(獣人)、双剣士テオです! 

今回も線路を破壊する前文明の魔動機退治にまい進したり、
魔動機文明の放棄された工場を探索したり、
それらの冒険で獲得した貴重な資金を
一夜のカジノにつぎ込んですってんてんになったり!?と、
TRPGならではの波乱万丈の展開がてんこ盛りです!

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ゲームとしての描写だけでなく、作中に出てくる料理(ドイツや欧州の固有料理がモデル)がやたら美味そうなのが特徴的なリプレイ集です。

当ブログの注目点はユキヒョウのリカント、テオ!

同じソードワールド2.5リプレイ集の系列にある『水の都の夢みる勇者』でラーテルのリカント娘・ラティが登場していましたが、最近の2.5リプレイ集はちょっと変わった動物由来のリカントがよく登場している感じがします。


これまでファンタジーにおける獣人といえば猫獣人・犬(狼)獣人が主流でしたが、近年の動物擬人化モノの影響で裾野が広がったのか、ファンタジーに登場する獣人もバリエーションが増えているように思います。
今、好評アニメ放映中の『盾の勇者の成り上がり』のヒロイン・ラフタリアがアライグマの獣人だったりとか。
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テオも猫科獣人の例にもれず、攻撃力高く、素早く、そして紙装甲というスピードファイターなキャラクターになっています。

ネコ科はネコ科でもユキヒョウなためか、ネコっぽい怠惰な雰囲気はなく、冬の厳しさを感じさせる生真面目なキャラクターなのが面白いですね。