勇者のパーティーから追放されたのを恨んで、魔王側に転身した人間の白魔術師アルイ。
魔王学園高等部の保健医になった彼は、学生の兎っ娘・芋虫っ娘・鬼っ娘から、思春期ならではの相談を受けることになりますが・・・!
微妙に性格に問題のある主人公が語る、魔物たちの学生生活ノベル『イキリオタクの最強白魔術師~ブラック勇者パーティーから、魔王学園の保健室の先生に転職しました~』の書籍版が9月29日より発売中です!
かつては【†殲滅の白魔術師†】の異名をとったこともある、天才白魔術師アルイ・ジース21歳。
腕は確かながらコミュ障&ぼっち気質が災いして、勇者のパーティを追放された彼は、魔王からのオファーにのって魔物側に転身します。
人間よりも魔物の方が心穏やかで精神的にも進んでいると語るアルイ。
しかしながら、ぼっち気質なのは相変わらずで魔王学園高等部の保健医になった今も基本的に保健室に引きこもって、他の教師や学生からは距離を置いています。
そんなある日、大きなウサ耳ときゃわわな尻尾、そしてデカい胸を持った兎獣人の娘・ラテからアルイは恋愛相談を受けます。
色々話を聞いているうちに、どうもラテは恋愛相談にかこつけて、アルイに告白しようとしているようなのですが・・・!
彼女の告白をきっかけとして、様々な人間(魔物?)関係がアルイに襲い掛かります!
はたして、コミュ障のアルイは見事に切り抜けていくことができるのか!?
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WEB版における1章~5章に加えて、特別書き下ろしでアルイの過去【†殲滅の白魔術師†】時代を描いた章が約40ページ分付属しており、盛りだくさんの一冊です。
とにかくコミュ障&ぼっち気質のアルイ視点で書かれている独特の一人称文体にハマれるかどうかが、この作品を楽しめるかの分岐点になります。
時に辛辣で、時に女の子たちの態度にドギマギし、コミュ障な自分を嘆き、意外と素直に喜んだりする、ある意味とても人間臭いアルイと、彼の視点から見た女子生徒たちの愛らしさが魅力の作品です。
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ケモミミキャラとしては、先にも述べたきゃわわなウサ耳獣人娘・ラテが登場します。
「複数ヒロインハーレム物ではケモミミヒロインはサブ扱いになる」という法則を覆して、メインヒロイン的な立ち位置にいる希少なウサ耳娘です。
学園では「魔術学部・死霊魔術学科」に所属しているので、戦闘時の役割はマジックユーザーのはずなのですが、実際のところは召喚した死霊を盾にして肉弾戦を仕掛けたり、暴走して物理で殴りかかったりと、脳筋的な戦術を好むタイプだったりします。
異世界ファンタジーのケモミミ種族は、狐がマジックユーザー、猫と狼がスピードファイター、犬がディフェンダーに割り振られることが多いのですが、兎は(か弱そうな印象を覆して)魔法系よりは戦士役に割り振られることが多いです。
「脚力が強そう」という連想からの戦士役なのかもしれませんが、「頭が良さそうには見えない」から魔法系ではない、という連想なのかもしれませんね、、、
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