吾田くるみ(15歳)が雨の日に拾ったその犬は、実は人間に変身できる狼少年・光(ひかる)でした!

ずっと光のことをじゃれついてくる可愛い弟・・・あるいはワンコみたいな存在だと思っていたくるみ。
しかし、ある出来事をきっかけに急に大人っぽくなった彼のことを、くるみは強く意識するようになります・・・!

生真面目少女と、彼女に忠実な狼少年のドキドキ共同生活を描く『みみつきのクロ』の2巻目(完結)が6月25日より発売中です!
人が困っているとついお世話をしてしたくなってしまう少女、吾田くるみ。
彼女がある雨の日に拾った犬は、実は人間社会に紛れて暮らす狼人間(獣人種/ステラ)の少年・黒木光でした。

狼人間は人型への変身を安定させるために愛情で結ばれたパートナーを探す必要があり、光はくるみをパートナーと定め、共同生活をするようになりました。

まさに犬のようにベタベタ甘えてくる光にやや当惑していたくるみですが、今回、光が自分の父親との確執を清算するに至って、彼は急に大人っぽくなります。

光が甘えてこなくなって寂しくなってしまったり、やたら男子として意識してしまったりして、今まで以上に困惑の度合いが深まるくるみ。

二人の関係はいったいどうなるのでしょうか??

 ※ ※ ※

少し変化球ですが「人間になりたいケモミミキャラのジレンマ」(※)が見られる作品です。

(※)ケモミミキャラが「人間の姿になる」ことが物語上の目標として設定されている場合、そのキャラが完全に人間の姿になってしまうと、(物語的にはハッピーエンドでも)ケモミミな姿を好んでいた読者にとっては残念な状況になってしまう、という問題。

(例その1) (例その2) (例その3)

本作の場合は「ケモミミが出ていない時の方が獣人種(ステラ)として安定した状態」であるので、光が真に充足した/成長した状態になると狼耳尻尾はほとんど出なくなる、という設定になっています。

作者コメントによると、本作における獣耳は「愛情の欠落」の象徴ということらしい。
欠落しているがゆえに余分なものが体から生えてくる、というのは面白い考え方だなあと思います。

 ※ ※ ※

光は下のコマのように人間形態の時は人間の耳が普通に見えているのですが、狼耳が生えてくると人間の耳が見えなくなる、という点が徹底されています(ほかの獣人種もそうです)。
設定的には四つ耳でもOKそうなのに、それを避けているところは、かるき春氏のケモミミに対するこだわりなんでしょうね~
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『みみつきのクロ』2巻P108(かるき春/集英社)



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