レベル上限に達すると、それ以上能力が上がらないことが決定づけられている世界。
低い能力でレベル上限に達し、辛酸を舐めていた中年冒険者は、この世界が「ゲームの世界である」ことを思い出し、レベルリセットを行うために隠されたダンジョンへと向かいます。
そこで出会ったのは・・・謎のキツネ娘!?

「小説家になろう」発のオジサン冒険ノベル『そのおっさん、異世界で二周目プレイを満喫中』が4月27日より発売中です!

世界あまたに存在するダンジョンを巡り、そこに存在する宝や、魔物を倒した時に得られるアイテムを売ることを生業とする冒険者。
なぜダンジョンがあり、なぜ魔物を倒すとアイテムが得られるのかの理由は誰も知らず、そういうものだと皆考えていました。

また、人間にはステータスとレベルというものがあり、それが上限に達すると、それ以上成長できなくなるというのも、この世界では当たり前でした。

36歳の中年冒険者・ユーヤは低いステータスでレベル上限に達してしまい、より高度なダンジョンに挑戦していく後輩冒険者を見送りながら、冒険者引退を考え始めていました。

ある日、彼は「前世」の記憶を思い出します。前世においてこの世界は「ゲーム」であり、そしてゲームの中では「レベルリセット」して成長をやり直す方法があったのです。

ユーヤが望みを賭けてレベルリセットできるはずだったダンジョンを訪れると、確かに前世の記憶とおり隠し部屋がありました。
そこに踏み込んだユーヤは、前世の記憶ではそこに居なかったはずの狐耳少女(そして狐の獣人はこの世界にはいない)が巨大な水晶の中に閉じ込められている光景を目にしますが――

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WEB版における一章が加筆修正されて収録されています。

今のラノベ界で狐耳ヒロインにこだわりがある方といえば佐竹アキノリ氏と本作の作者・月夜涙氏なのですが、佐竹氏が多くの作品で狐娘をメインヒロインに据えるのに対して、月夜氏は狐娘を主人公の恋人ではなく家族的なパートナーとして描く傾向があります。

本作も過去作の『俺の部屋ごと異世界へ!ネットとAmozonの力で無双する』と同じように、狐娘が「娘」ポジションで、恋人関係はエルフ娘と、という展開になっています。

このあたりは作者ごとのスタンスの違いが見えて面白い。

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謎の狐耳少女であるところのルーナは、「わかった。楽しみ」「やった、ルーナも戦える」みたいなつっけんどんな喋り方をする、ちょっと野生少女っぽい雰囲気のある子です。

口調だけだと『俺の部屋ごと異世界へ!~』の狐娘マユキと似ているのですが、毒舌辛辣なマユキに比べると、ルーナは素直で「いい子」っぽさが良く出ています。



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