モンスター娘ばかりの高校に転校してきた、普通の人間の女の子。
ただの人間だと仲間外れになるかもしれないと思った彼女は、つい「自分はサキュバスです」と自己紹介してしまいますが・・・。
誤解が誤解を呼んで大事になっていく百合コメディ『サキュバスじゃないモン!』、初単行本が5月12日より発売中です!
身体が弱く、1年にわたる長期療養のために学年が一つズレてしまった高校一年生の谷間村さくら。
前の学校ではうまく馴染めずに不登校になってしまったため、祖父の田舎の「里見ヶ岡学園」で新たなスタートを切ろうとしていました。

さくらは知らなかったのですが、実はそこは都会では珍しい「亜人」が大勢通う学校。
さくらが入学したクラスは、自分以外全員亜人という「亜人クラス」なのでした。

自分が人間だと知られたら仲間外れになるかもしれない・・・。
それが心配になったさくらは、クラスメートの「アンタ、サキュバスでしょ」という言葉にそのままのっかって、「自分はサキュバスです」と自己紹介してしまいます。

その結果、クラスメートからエッチな相談を受けたり、逆に誘惑されないかと警戒されることになってしまいますが・・・!

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ジャンルとして定着してきた感のあるモンスター娘モノの作品ですが、本作の肝は「普通の人間の女の子がモンスター娘と勘違いされたまま話が進んでいく」という点です。
さくらの何気ない行動が、すべてサキュバス的なエッチな行動として解釈されて、もともとは引っ込み思案なさくらが困惑しまくる様がコメディになっています。

あと、モンスター娘たちの外見的インパクトが強いので一見気づかないのですが、さくらがなかなか印象的な「太眉っ娘」のヒロインであるところも注目ですね。
(普段は前髪で隠れているけど、さくらが「攻める」シーンでは眉が目立つ、という特徴的な描写になってます。)

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ケモミミキャラとしては、生真面目なケンタウロス娘の鐙千里(あぶみちさと)、おっとりお嬢様の羊人・真行寺春江(しんぎょうじはるえ)、そして様々な場面にチョイ役的に出てくる初等部ネコ娘三人組が登場します。
1巻は主にハーピー娘の大空はやて、単眼娘の小諸愛、ラミア娘の野槌ニーナのエピソードが描かれるので、ケモミミ女子たちが活躍するのは次巻以降の話になりそうですね。
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『サキュバスじゃないモン!』1巻P28(ほりとも/キルタイムコミュニケーション)


ケンタウロス娘はだいぶ見かけるようになりましたが、近年ちょくちょく見かけるようになったのが真行寺春江のようなヒツジ娘。
すぐ思いつくところでは『SHOW BY ROCK!!』のモアがヒツジ娘ですね。


ヒツジ娘のキャラクター付けについては、そのモコモコした姿から「おっとり」「天然」的な要素が付与されることが多いですが、今後ヒツジ娘ジャンルがどのように変化・発展していくかは要注目です。