男子高校生・神上愛(かみじょうめぐみ)が、子供の頃にちょっと変な方法で助けた子ギツネが、狐耳尻尾の女の子の姿になって恩返しにきました!

でも、愛のお姉さんが狐っ娘に変な事を吹き込むせいで、狐っ娘が変なやり方で愛にアプローチしてきて、愛は困惑しまくることになるのですが・・・。

第7回講談社ラノベ文庫新人賞・優秀賞受賞作『おいなりさんは恋をする。』が5月2日より発売中です!

神上愛(かみじょうめぐみ)は10年前、ちょっと口にするのがはばかられるような方法で、弱っていた子ギツネを助けました。

それから時が経ち、高校生になった愛の前に、胸のおっきい金髪美少女の姿になった子ギツネが現れます。彼女はおもむろに愛の股間に顔を埋めて気持ちよさそうにするのでさあ大変!

困惑する愛に、彼の姉・神上立(かみじょうりつ)が事情を説明します。

立は弟の愛を独占するために、伏見稲荷に願って、弟に他の女を近づけないようにするための神使を遣わせたのでした。その神使がたまたま、昔、愛が助けた子ギツネ・・・御倉いなりだったのです。

愛は、狐っ娘いなりをコントロールすることで弟を独占しようとする、姉の酷く歪んだ愛情に翻弄されることになりますが・・・!

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最近の転生or転移ファンタジーばかり読んでいる人間からするとちょっと懐かしくなるような、2000年代ラノベ的ドタバタ感のあるラブコメディです。

本作の一番の見所は、かなりぶっ飛んだお姉さん・立。
弟を独占するために、自分がコントロールしやすい別の女子(狐っ娘いなり)をあてがう、という流れは今までのラブコメにありそうで無かった展開です。

本作に登場する女子は、いなり以外はみんなどことなくヤンデレ感があります。

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狐っ娘のいなりはものすごくいい子です!

ヤバいお姉さんとの対比で、いい子感が200%増しくらいになってます。

けなげで純真無垢な上に、動物の感覚が抜けてなくて、パンツを履いてなかったり裸になることに抵抗が無かったりと、いろいろとエッチなシチュエーションを見せてくれるのも良い良い!ところ。

素直に物語を辿っていくと、いなりがメインヒロインだと思うですが、エピローグにフォーカスすると全体として立の物語であるようにも見えて、なかなか複雑な作品です。

さらに愛と立の両方に想いを持つもう一人の女性・春日先輩も絡んでおり、一筋縄でいかない多角形の愛情関係が、本作の肝といえそうですね。



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