海と薔薇に彩られた楽園、欧州の小国・ルベリア。
しかしその実態は、異形の獣人たちを強制労働させ、搾取することで成り立っている、地獄のような場所なのでした。

狼少年に噛まれて獣人になってしまった元・日本人の月城ニナは、ルベリア生まれの獣人たちを結集して支配者層への反抗を図りますが、人間側についた獣人たちの組織「生徒会」が彼女の前に立ち塞がります!

果たしてニナたちの反乱は成功するのか?
『薔薇監獄(アビゲイル)の獣たち』の完結編4巻が4月16日より発売中です!

海上の小島に作られた監獄学園アビゲイル。
「学園」と称されてはいるものの、その実態は狼の耳と尻尾を持った少年少女たち・・・「狼族(ルーガ)」をルベリア国民の忠実な奴隷になるように矯正する施設です。

狼族の美少年・ロイに噛まれてしまったことで半ルーガになり、アビゲイルに収監された月城ニナは、持ち前の正義感の強さで人間の「教官」たちに反発し、荒んでしまっている狼族たちを激励し続けてきました。

しかし、その活動が学園の秩序を乱すものとして、狼族と教官との間を連絡する「生徒会」に目をつけられてしまいます。

ニナが生徒会に拉致されたことをきっかけに、ニナに賛同する狼族たちによる本格的な反抗が始まりますが・・・!

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終盤、反乱が始まってからの疾走感が良いです!
ニナを中心として、狼の群れが駆けている感じが出ています。
この終盤の場面は最初から構想されていたのかな?

ニナはとても正義感の強い子だけど、それゆえに他人に理解され難く一匹狼になってしまう。
性格的に孤高の狼だった彼女が、狼族たちと出会ったことで仲間(群れ)で力を合わせるという本物の狼としての戦い方を身につける。

一般的な物語に出てくる狼のイメージ(ニナの振る舞い)と、本物の狼の力(ロイやダリオたちのHOMEの力)の両方が、最終話で発揮される流れは凄くきれいにまとまっていると感じました。

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狼耳作品として目新しい表現の多かった本作ですが、あらためて見直してみたらもう一つ発見が。
本作の狼族たち、いわゆる「体育座り」をした時に尻尾が前側にくるんですよね。
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『薔薇監獄の獣たち』4巻P54(蒼木スピカ/秋田書店)


上のシーンではニナの尻尾がそうなってますが、ほかにも過去回想シーン(『18th Break』の冒頭)のロイも尻尾が前側にきていました。

犬科動物の尻尾の動きは、横に振ったりする以外にも「両脚の間に巻き込む」がありますが、尻尾を前側に持ってくる動きは獣耳作品ではあまり描かれないのですよね。単純に、人型になって直立歩行すると尻尾が後側にいっちゃうので、工夫しないと描けないからだと思いますが。

本作の場合はスカートの裾から尻尾がでているので、尻尾を前側にする姿勢をある程度不自然なく描けています。
(あと尻尾が前側にくることで、キックしたり空手したり激しく立ち回るニナの「鉄壁尻尾ガード」になっている点も重要)



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