疲れた男のもとにやってくる、モフモフとツヤツヤの暴力!

新感覚・癒し系狐耳漫画『世話やきキツネの仙狐さん』の初単行本が4月10日より発売中です!

ブラック企業に勤める独身男・中野がいつものように残業して深夜に帰宅してみると、部屋には狐の耳と尻尾の生えた幼女がいました。

ついに過労で幻覚を見るようになったのかと、中野は幻覚(?)の狐耳幼女を部屋から追い出すのですが、幼女はすぐに部屋に舞い戻ってきます。

彼女の名は仙狐。齢800歳の狐の神使であり、中野の家系に恩があって、世話をしにきたのだと言います。
最初は不審に思っていた中野ですが、彼女の幼女とは思えない包容力(主に尻尾や耳のモフモフ)に、次第に虜になっていきます・・・!

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見た目は幼女の狐娘にたっぷりと甘やかしてもらう作品。

日本の物語では女狐は母親役になることが多いですが、本作の仙狐の場合、母親を通り越してそこはかとなく「おばあちゃん」感が漂っています。
添い寝シーンもあるんですが、エッチな感じは無くて、とことん癒しを感じます。

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気になった表現がこちら。
初めて自分一人で掃除機をかけようとして、音に超びっくりして威嚇する仙狐さん。
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『世話やきキツネの仙狐さん』1巻P138(リムコロ/角川書店)


近年の狐耳作品で少しずつ見られるようになってきた傾向として、「狐はコーン!とは鳴かない」という点が挙げられます。
例えば狐娘子育て漫画『きつねとパンケーキ』でも、紺乃はコーンとは鳴いていませんでした(名前は「コン」なのに)。


以前も考察しましたが、昔と違って今は狐動画が多数アップロードされているので、狐がどんな風に鳴くかすぐに参照できるようになったこと。
また、狐にこだわりのある作者・読者は「宮城蔵王キツネ村」などの専門施設に本物のキツネをちゃんと見に行くようになったので、漫画・小説のキツネの鳴き声がリアル志向になりつつあると考えられます。

まあ、仙狐さんの「うやーっ」はリアル狐というより、仙狐さん独特の鳴き方(?)ですが。
威嚇する時以外にも、しっぽをモフられて声が出る時とか、言葉にならない声が出る時に「うやぁ」的な声を出しています。

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これまでにも何度か出している「獣耳ジャンルで新しく出現した(目立つようになった)描写・設定リスト」に狐の鳴き声の件を付け加えておきます。

(1)猫耳キャラが蛇を怖がる。
(2)猫耳キャラをブラッシングする。
(3)狼耳キャラが「文明を知らない野生児(狼に育てられた狼少女的な存在)」になっている。
(4)神道(神社)→狐耳に対して、仏教(寺)→狸耳の関係性。
(5)狐耳キャラは「コーン!」とは鳴かない。



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