長年の仇敵同士だった獣人の国と角人の国。
平和の維持のために、それぞれの国の若い王子と王女が政略結婚させられることになりました。
しかし、王子・王女の二人とも、自分が国を背負っているんだという気負いが強すぎて、なかなかお互いの距離を詰めることができないのですが、、、

超甘酸っぱいラブストーリー『ガーデンスフィア』の初単行本が3月22日より発売中です!

少数精鋭の誇りある獣人戦士の国・カルナと、人口が多く全体で協調することで繁栄してきた角人の国・ホルン。

古来より様々な因縁によって争ってきた二国ですが、六年前、ようやく休戦協定が結ばれました。
しかし、近年はその協定を反故にしようとする動きもみられるため、あらためて協定の遵守を確立するべく、二国の王子王女との間で政略結婚が進められることになりました。

王族としては型破りなほど活動的だけど前向きで思いやりの深い獣人国のロウ王子(16歳)と、箱入り娘で経験は足りないけれど気品があって気の強い角人国のシュクル姫(10歳)。

初恋すらしたことの無い二人は、二国間の平和を保つため、いきなり夫婦としての生活を始めることになってしまうのですが・・・!

※ ※ ※

とにかく、王子と姫の二人が物凄くぎこちなく関係を作っていく様子に、ニヤニヤが止まらない作品です。
ロウ王子がかなり明るい性格(若干バカっぽい)であるため、二人の関係自体に政略結婚の悲壮感は見られないのですが、周囲の人間には元敵国人同士ということでかなり険悪な感情もみられ、二人の仲を周囲が引き裂いていくという『ロミオとジュリエット』的な物語になっていくのかなという予感がします。

1巻はまだまだ序章という感じですので、これからの展開に期待が高まりますね!

※ ※ ※

本作のキャラクターデザインで気になったのが、ロウ王子の服装。
下のコマのように全身像が出てくると目立つのですが、彼の服、尻尾で上着の裾がめくれる形になっているんですよね。
photo_1153












『ガーデンスフィア』1巻P101(紺野賢護/スクウェア・エニックス)


獣耳尻尾の種族が大勢いる世界だと、ケモミミさんは尻尾穴的なものが付いた特製の服を着ていることが多いので、裾がめくれているのは珍しいなと思ったり。
読み進めていくと、この服装はもともと角人国のもののようで(獣人国の人々は東洋のキモノ的な民族衣装を着ている)、尻尾のあることは考慮されていないから、こうなってしまうようです。

ただ、比較してみると王子の従者キィスの服は尻尾が干渉しないようになっているので、王子の服は尻尾が干渉しない形に直していないだけ(直さなかった?)という推測ができます。

わりとビシッとしている服装の中で、尻尾のところだけ裾がめくれる形は、ロウ王子の型に囚われない性格をあらわしているようで、なかなか良いなあと思ったり。
尻尾があるからできるファッションですね。



萌え ブログランキングへ