傑作獣耳小説『狼と香辛料』の短編集第3弾!
賢狼ホロと行商人ロレンスが一つの旅の終着に至った後の、“旅の続きの物語”が描かれる、『狼と香辛料』、記念すべき20巻目が発売中です!
Kindle版も4月8日に発売予定!

それにしても20巻を「XX」と書くとSFチックな感じになりますね。超能力モノっぽい感じ。
まあホロは人間の能力者なんて目じゃないほど強い(かわいい)んですけどね!

ちなみに20巻ということは、最長猫耳小説シリーズ『あそびにいくヨ!』と並んだことになります。
あそびにいくヨ!20 (MF文庫J)
神野 オキナ
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-25


このまま続きが出れば最も巻数の多い獣耳小説になりそうですね!
(とはいっても、『狼と香辛料』は実質16巻で一旦物語が完結しているので、物語の完結までが長い小説としては『あそびにいくヨ!』がトップであることに変わりありませんが)

20巻の収録作は2017年~2018年初に『電撃文庫MAGAZINE』に掲載された四つの短編『狼と白い猟犬』『狼と春の落とし物』『狼と飴色の日常』『狼と青色の夢』と、書下ろし『狼と収穫の秋』の、全五短編から構成されています。

『狼と白い猟犬』は湯屋「狼と香辛料亭」の客側の視点でとあるトラブルの顛末を描いた話

『狼と青色の夢』はセリムたち湯屋に関わる狼の眷属たちにスポットを当てた話。

『狼と春の落とし物』『狼と飴色の日常』はホロとロレンスの湯屋経営の日常と、この日々が永遠に続かないかもしれないという一抹の寂しさを描いた話。

『狼と収穫の秋』はその寂しさを乗り越えて、新たな旅の幕開けを予感させる巻末にふさわしい作品となっています。

「狼と香辛料亭」の日々を描く18~20巻の『Spling Log』編ですが、あまりにも幸福感たっぷりな日々が続くので、“それがいつか壊れてしまうのではないか”という不安感が見え隠れします。そのあたりにホロ&ロレンス夫妻がどう折り合いをつけていくのかが見所になっていますね。

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小説につづいて、小梅けいと先生によるコミカライズ版の完結編16巻も2月27日より発売中です!

本編完結巻である原作16巻の後半と、エピローグの原作17巻に当たる物語が描かれています。

きっちり100話で見事に完結している構成力が凄いですし、最後の最後の見せ場が、小梅先生お得意の「すっぽんぽんの女の子が大勢いる」温泉シーンで終わっているところも素晴らしいなあと思ったり。
(一応、『狼と香辛料』のコミカライズなので、すっぽんぽんの雄もたくさん画面に描かれてますが)

小梅けいと先生にはひきつづきケモミミ物で、何か新しい作品を描いていただきたいなあと願う次第です。