父親の再婚相手は化け狸で!
さらにその化け狸には連れ子がいたのです!

ある日突然、独身30歳男に狸耳な義妹ができてしまう四コマ漫画『妖怪タヌキのそだて方』の2巻目(完結)が3月14日より発売中です!

主人公の直孝と24も年の離れた義妹(しかも狸)のありすは、この巻でついに小学二年生に。
小学校に入学した当初は人見知りが激しかったありすも、今では仲の良い友達もできて学校生活を満喫している様子。

なんにでも興味を持つ年頃のありすは、最近は“恋愛”に対して興味深々。本や漫画で覚えた知識で、直孝と“恋人”になろうと妙な形のアプローチをしてきます。

同時に、直孝のプラントショップで働くアルバイト、クールビューティーな24歳の化け狐・黒木紺(くろき こん)も、直孝に気があるような様子を見せてきて・・・。

ありすはともかく、黒木紺に対してはわりとまんざらでもない感情を持っている直孝ですが、彼にはどうしても、紺が「化け狐である」ことが気になってしまうのです、、、

※ ※ ※

ありすとの「家族」としての関係。
紺との「恋人」としての関係。
その関係にどうしても一線を引いてしまう直孝の心境の変化が描かれる2巻です。

疑似親子モノ(というより疑似叔父姪モノ)的なネタが中心だった1巻とは少しテーマが変化している印象を受けました。

最近のケモミミ作品はわりと動物っ娘と恋愛することに躊躇が無かったりするのですが、本作はそこにこだわりを持ってきている感じですね。

2000年代の猫耳ラブコメの代表作『コイネコ』あたりもネコと人との恋愛にかなり躊躇があったので、動物っ娘と恋愛してもいいじゃん!的な雰囲気は本当にここ最近の傾向なのかも。

それにしても、ありすも紺もすごくいいキャラなので、この巻で完結なのは惜しい・・・。
単行本は描きおろしの「中学生になったありす」の話が収録されているので、ファンの人はぜひ購入しましょう!

※ ※ ※

本作、ありすも紺も普段は獣耳尻尾は出さず、限られた場面でのみ耳尻尾を出しています。
ある意味、「漫符」(漫画的な感情表現)的な使われ方がされていますね。
photo_1151
















『妖怪タヌキのそだて方』2巻P114(うず/ぶんか社)


びっくりした時に隠していた獣耳尻尾を出す、というのは他のケモミミ作品でもよくありますが、本作の場合は上のコマのようにわくわくしている場面や、いいことを閃いた!みたいな時にも獣耳尻尾が出てきます。

ポジティブな場面で獣耳が生えてくるパターンは『魔法騎士レイアース』の獅堂光で数例見られるくらいなので、珍しい表現です。

 

萌え ブログランキングへ