東京のようで東京ではない不思議な都市「京」を、猫耳の生えた鉄道好きの女子小学生・ミナが巡ります。
本邦唯一の「鉄猫耳」系漫画『てるみな』、久々の続刊・第3巻が1月31日より発売中です!

今回も実在の鉄道や駅を元に、虚々実々ないまぜになった不思議な風景が多数描かれます。

墓石が石材資源として使われるようになった“多魔墓地”の最寄り駅「多魔墓地前駅」。
旧箱根山の山頂(すでに噴火で消滅)・海抜約3000メートル地点を観光する「箱根登攀鉄道」。
鯉が降ってくる川底トンネル「多魔多魔線」。
異様な動物たち(というか動物ですらない)が飼育されている「多魔動物公園」。
全てが醤油に沈みつつある街を行く「銚子電氣鉄道」。
永遠に終わらない駅スタンプラリー「山手線」 などなど・・・。

猫耳化した小学生ミナは3巻でも毎度のように生死すら不明なヤバい目に遭うことになりますが、これまた相変わらず、次の話で平然と復活して未乗車路線の踏破にいそしむのでした。

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掲載誌が『楽園』本誌からweb増刊に移転して再開された『てるみなNeu』の話が3巻としてまとめられています。
前巻までと変わらず、「現実のようで現実でない」異世界感たっぷりで本当に素晴らしい!
個人的には「箱根登攀鉄道」の旧箱根山頂まで繋がる高架線の図が鳥肌モノでした。
猫耳関係なく、多くの人に薦めたい作品です。

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もちろん、猫耳小学生ミナも本作には欠かせない見所です!
実は1巻・2巻と比べると、ミナはちょっとだけ成長している感があるんですよね。
背丈が少し伸びていて、服装もどことなくお姉さんっぽい感じになっています。
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『てるみな』3巻P46(kashmir/白泉社)


ミナの背景の看板類のような、この「昭和の残滓」感のある下町的&地方的雰囲気がたまらないですね!

本作、つげ義春『ねじ式』と比較されることがありますが、あちらは時代が昭和真っ只中だったので昭和的風景が出てくるのに対し、『てるみな』は平成の現代から遠い記憶の中にある昔の昭和的風景を“思い出そうとしながら”描いた感じがします。
改訂版 ねじ式 つげ義春作品集
つげ 義春
青林工藝舎
2018-01-29


同じ「夢の中の風景っぽい作品」でも、やっぱり違うんですよね。



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