獣人もいる異世界に召喚されたのは、変態的なまでに獣を愛するプロレスラー!
あまりにも変すぎて召喚者からも見捨てられたプロレスラーは、「ペット」という概念がない異世界でペットショップを開くことにしますが・・・。

『この素晴らしい世界に祝福を!』の暁なつめ氏と、漫画版『バカとテストと召喚獣』のまったくモー助氏&夢唄氏が送る、残念系異世界転移物語『けものみち』。単行本2巻目が10月26日より発売中です!

異世界に召喚されたプロレスラー「ケモナ―マスク」・・・本名・柴田源蔵は王国を脅かす魔獣と闘うことを拒絶し、ペットを飼うという概念の無いこの世界で「ペットの魔獣」を普及するべく、異世界初のペットショップ「けものみち」を開店しました。

しかし、源蔵がペットを手放したがらなくて商売になってない状況に、店員の狼少女シグレは常々あきれ顔。
なぜか店に居候している竜人・花子&吸血鬼カーミラも商売より日々を楽しく暮らすことに熱心です。

今回も街を騒がすヴァンパイア?の謎に迫ったり、街に襲来したワイバーンに(動物好き的興味から)アプローチしようとしたりと、商売と関係ないことにばかり首を突っ込んでいる源蔵&「けものみち」メンバーですが・・・。

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相変わらず残念な性格の登場人物たちがシュールな日常を繰り広げる、いつもの暁なつめ作品です。

かなり変態的ではありますが、獣耳や角や尻尾といった動物的特徴の無い人物には全く興味を示さない源蔵の感性は、ケモミミ好きの人にはわりと共感できるところも多いのでは?
彼はモフモフしたほ乳類・鳥類以外の爬虫類・両生類も分け隔てなく愛するようで、動物好きの鑑でありますね!

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本作では一番の常識人である狼少女のシグレ。
普段は冷静なツッコミ役といったところなのですが、今回、凶悪なワイバーンを見に行く源蔵に無理矢理付き合わされるシーンで、冷静さを失ってガチで怯えています。
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『けものみち』2巻P90(まったくモー助・夢唄/原作・暁なつめ/KADOKAWA)


耳を思いっきり伏せて、尻尾を股の間に巻き込んでいます。彼女、過去のピンチな時でもこれほどの様子になることは無くて、今回相当怯えているのがよく分かります。

獣耳キャラはこういう「本気で怯える様子」を描写する時、獣耳や尻尾の動きをプラスアルファとして加えることができるので有利ですね。