『うさぎのーと』の師走冬子氏が2010年代の飼い猫事情を描く!
擬人化猫漫画『師走さんちの墨たんは猫である。』が10月13日より発売中です!

「墨たん」は師走先生が飼っている元・捨て猫の黒猫(♀)です。
甘えん坊で気まぐれ、構ってもらえないと怒るし、構いすぎても噛みついてくる、いたってノーマルな猫です。
他の猫とちょっと違うところは、あまり寝ない事と、水をよく飲むこと、くしゃみを怖がることなど。

そんな墨たんと師走先生の日常が、「墨たん=黒ロリ猫耳少女」という擬人化で描かれます。

※ ※ ※

2015年に発売された『墨たんですよ!』の続編にあたる作品みたいですね。
『墨たんですよ!』の時の墨たんは1歳~2歳だったのですが、本作『師走さんち~』では成長して(後半の20話では)4歳になっています。

子供の頃よりは少しは寝るようになっていたり、体重がやや増えたりと、色々変化も出てきているみたいです。

※ ※ ※

本作、『綿の国星』・・・というより『サヴァ』の方が妥当かな?・・・の頃より続く、「飼い主視点から猫を擬人化して描く」正統派の猫擬人化・猫耳漫画です。
サバの夏が来た (白泉社文庫)
大島 弓子
白泉社
2000-06-01


近年、「ペットの猫が猫耳人間になっている世界」として猫を擬人化する作品はそれなりに見かけるのですが(『にゃんこデイズ』『ぬこづけ!』など)、意外と本作のようなリアル猫を猫耳娘に擬人化して描く猫エッセイは少ないです。

ここ数年、本作以外でこの形式で描かれた作品は『ねこぐるい美奈子さん』くらいだと思う・・・(ただ、『ねこぐるい』は別の意味で違う感じがする)


『綿の国星』からの伝統で、「猫の毛並みをドレスとして表現する」という手法は本作でも使われています。
夏毛になると、漫画の墨たんの服装も半袖夏服になったり。
photo_1097
















『師走さんちの墨たんは猫である。』P57(師走冬子/ぶんか社)


1970~80年代に描かれた『綿の国星』と比較しながら読むと、けっこう猫の飼い方事情が変化していて面白いです。リアル猫好きの人、猫飼いの人にオススメの一冊ですね!



萌え ブログランキングへ