地上最強の小型哺乳類ラーテルの獣人娘・瞳が闘ったあの「獣獄刹(デストロイヤル)」から二年・・・。
獣化手術が合法化され、「牙闘(キリングバイツ)」がスポーツエンターテインメントになった世界。

媚戌(ビーグル)の獣人、戌井純(いぬいぴゅあ)は牙闘のチャンピオンになることを目指して獣人特区にやってきました。

彼女は特区での最初の対戦相手、牙魔猫(タスマニアデビル)の黒居佑(くろいたすく)と妙に仲良くなり、二人で牙闘のより深い世界へと足を踏み入れることになりますが・・・。

ついに来年のアニメ化も決定した獣人バトル漫画『キリングバイツ』、最新8巻が10月5日より発売中です!

ラーテルの強さに憧れを抱く、冷静な喧嘩屋の不良娘・佑と、チャンピオンになるという一心だけで無計画に世の中を渡り歩く、天然・・・というよりある意味野生的な純。

凸凹というより凸凸な感じの嚙み合わないコンビですが、意外とまんざらでもなさそうな関係になっているのは、犬と猫の関係を模していると説明されて納得。
登場する獣人たちの色々な性質・関係を、徹底的に本物の動物の性質・関係で説明していくのは相変わらず流石です。

今回、純は狼の獣人と闘うことになりますが、犬が(戦闘力的には上位種である)狼に実際にどのように立ち向かっていくものかが丁寧に描写されていて非常に面白い。

本作、ラーテル、タスマニアデビル、ビーグル(猟犬)といった比較的小型の獣(でも攻撃力は高い)を味方側、ライオンや虎、狼といったいかにも強そうな猛獣を敵側にして、毎回、小型獣が猛獣に打ち勝つカタルシスを存分に描いているところが本当に巧みだと思いますよ。