獣人が人間の生活のパートナーとして存在している世界。

地味な容姿のため長い間引き取り手が無かった獣人メルですが、ついに美しい女主人が保護者として名乗りをあげ、その屋敷に引き取られることになりました。
強い人間不信と孤独を抱えるご主人様を癒そうと、メイド代わりになって一生懸命働くメルは、いつしか女主人に特別な想いを抱くようになりますが・・・!

人と獣人の百合漫画『ご主人様と獣耳の少女メル』の2巻目が9月27日より発売中です!

今回はご主人様の別れ別れになった幼馴染であるステラが登場したり、獣人養成学校時代の友達であるマリーとフランが遊びに来たりと、ご主人様以外の人との関わりを通じて、メルがご主人様との関係を見直す話となっています。

メルはまだ自分がご主人様に抱いている感情が何なのかをはっきり認識しておらず、ご主人様に近づいたり遠ざかったり、微妙な距離感を保っている感じが甘酸っぱくて良いですね。

同作者の『月が綺麗ですね。』とは、また少し違ったガールズラブ関係が描かれています。

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単行本には特別篇として、同人誌で発表されていた『ご主人様とあきのひ』が収録されています。
絵本を読んでいるうちに、獣人メルとご主人様が童話『赤ずきん』を演じることになる話です。
メルは赤ずきん役を演じることになるわけですが・・・。
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『ご主人様と獣耳の少女メル』2巻P146(伊藤ハチ/アスキー・メディアワークス/KADOKAWA)


近年、ときどき見かけるのが「獣耳の赤ずきん」というモチーフ。

例えば『愛狼童話赤ずきん!』では、狼耳を模したフードをかぶった赤ずきんが登場します。


『オニマダラ』でも狼化してしまった赤ずきん、メィリィが登場していました。


『不思議の国のアリス』モチーフの作品においてアリスに猫耳や兎耳が付いてしまうのと同じで、全ての「女の子+動物」という組み合わせの童話は、女の子(主人公)と動物が合体した獣耳系キャラが作られる余地があるのかもしれません。




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