霊的災害「霊災」テロを警戒する現代東京。
治安維持活動の裏で陰謀をめぐらす陰陽庁と、それに対立する陰陽師(レイヴン)の少年少女たち。

・・・しかし、そもそも現代の世に呪術を復興した「土御門夜光」とは、一体どのような人物だったのか?
舞台は過去・・・太平洋戦争開戦直前まで戻り、若き日の陰陽師・夜光と、彼の式神・狐憑きの飛車丸が軍部に組み込まれていくまでを描きます。
クライマックスに向けて突き進む人気の陰陽バトルノベル・シリーズ『東京レイヴンズ』、最新15巻が9月20日より発売中です!

戦前に軍部に荷担して呪術の禁忌を犯した極悪人として知られる、現代陰陽術の祖・土御門夜行。
忌避される一方で、一部の信者からは教祖のように崇められている人物でもあります。

その人物が実際どのような軌跡をたどって現代陰陽術を生み出したのか、そして軍部に荷担することになったのか、その経緯が青年時代から詳しく描かれる巻です。

『東京レイヴンズ』の世界は今回描かれる太平洋戦争の時点から現実世界と分岐したパラレルワールドのような世界なので、陰陽術がどのように軍に必要とされて組み込まれていったのかがかなり事細かに描写されます。作者あとがきからも、この時代の事をもっと色々書きたかったのだろうなあという想いが感じられます。本シリーズが完結したら、次はぜひ歴史物を書いてほしいですね!

※ ※ ※

本作の狐耳ヒロイン代表の飛車丸は、今回メインで活躍します。
コンは春虎、飛車丸は夜光、というペアである方が、やっぱりしっくりきますね。
今回の飛車丸は狐耳軍服姿という、なかなかコダワリあふれる服装です。
さすが狐耳メイド喫茶を出していた作品だけある・・・・。

飛車丸の生真面目すぎて少しズレてしまう感じは、ちゃんとコンに引き継がれているのだな・・・としみじみ感じてしまう15巻です。


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