狐型宇宙人(?)同士の戦争に巻き込まれてしまった福岡県立織峰高等学校の女子生徒たち。
現代戦の戦場を模したFPSゲームのような異世界で、謎のゾンビ兵士との戦闘を繰り広げながら、元の世界へ帰るための手段を探し続けます。

しかし、戦いは激化するばかりで、本当に家に帰れるのか・・・?

銃と狐と魔法少女!に彩られた新感覚ミリタリー・SFファンタジー『放課後アサルト×ガールズ』の4巻目が9月9日より発売中です!

教室に突然現れた狐耳少女によって、地球の平行世界「中空地球」にクラス丸ごと転送させられた織峰高校の女子生徒たち。

そこはさらに別の平行世界である「第5太陽地球」の二大勢力「イズナ」と「フタナ」が争う戦場でした。

「イズナ」の士官(陸軍少尉)だという狐耳少女・諏訪原サキの指揮の下、女子生徒たちは臨時徴募兵となって敵勢力「フタナ」の人形兵士(ゾンビ兵士)との戦いを繰り広げました。
そしてようやく、元の世界に戻るため転送装置「テレターミナル」のある戦略拠点・カランタンを制圧。サキより階級が上のイズナ士官・笠森シマ中佐とも合流できました。

これでやっと帰れそう・・・と思っていたらそうもいかず、テレターミナルは敵の手が加わったせいでまともに動作しないことが判明。しかも、イズナ本国からは大混乱した状況を伝える通信が入ってきます。

命がけでテレターミナルを手に入れたのに無駄になったことを知ったハルカ(工兵)は、イズナ人のサキとシマに不信感を抱き、アヤコ(突撃兵)とキヨミ(衛生兵)を誘って独自行動(ようは家出)をすることにします。

その家出の途中で、ハルカたちはフタナ軍のゾンビ兵と「戦車」の姿を目にするのでした!

※ ※ ※

今回は一巻まるまる使って戦車との戦いが描かれます。
戦車一台を破壊するまでに生徒全員が総力を挙げて行動する、息もつかせぬ展開は必見です。

戦闘が次第に激しくなる中、対峙する敵を確実に撃破しているにも関わらず、事態が好転している感じが全然しないのが本作の特徴。
「中空地球」各地で孤立して戦っていたイズナの軍隊が少しずつ集合しつつはあるようですが、全体の戦況(敵との戦力差)が全く見えないので、絶望的な戦いをしている可能性は捨てきれず、油断できない展開が続きます。

ハルカの回想が頻繁にはさまれるところなど、『バトルロワイヤル』的なゼロサムゲーム・ホラーの雰囲気が常に漂っているんですよね。

※ ※ ※

今回気になったコマ。
戦車の砲撃を受けて爆音と煙で周囲の状況が分からなくなったハルカ。
その中で見えた人影を中佐(笠森シマ)だとすぐに判断します。
すぐに分かったのは、もちろん中佐に特徴的な狐耳があるからです。
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『放課後アサルト×ガールズ』4巻P88(高田慎一郎/フレックスコミックス株式会社)








シルエットのみで登場人物を類推させる演出は一般的な手法ですが、「ケモミミ人間」と「ケモミミ以外」が登場するケモミミ漫画ではこの手法が使いやすいという利点があります。

他の作品の例として『ねこむすめ道草日記』10巻での描写も参考に。



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