冒険者たちの間でひそかに噂される「泊まると死なない宿屋」。
その秘密は・・・セーブ&ロードができること!

しかし、なぜ「セーブ&ロード」ができるのか?
そもそもこの世界はゲームなのか?そうではないのか?

物語はより深層へと推移していきます・・・。

大作長編Web小説が多い中では珍しい連作ファンタジー『セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~』の4巻目が8月25日より発売中です!

大通りから一本裏通りに入った場所にある二階建ての質素な宿屋「銀の狐亭」。
どう見ても元・冒険者には見えない奇妙な宿の主人と、どう見ても少女にしか見えない愛らしい獣人の夫人によって切り盛りされているその宿は、冒険者たちの間で「そこに宿泊すれば死なない」と噂されるいわくつきの宿です。

今回はいきなり、宿の夫人・狐獣人のヨミが風邪で寝込んでしまいます。
常人よりも圧倒的に強いヨミが寝込むなんてことがあり得るのかと、「銀の狐亭」で世話になっている面々は宿の食堂に集い、看病しようとしたり食事を作ろうとしたりとドッタンバッタン大騒ぎ。

その一方、主人のアレクは宿を留守にして、とある人物と対面していました。
「銀の狐亭」が生まれるきっかけとなった人物。

そして、この世界の謎の一端に関わっている人物です。

アレクは狐の耳と尻尾を持ったその人物に、ある問いかけをするのですが・・・!

物語が急展開する4巻です!

※ ※ ※

Web版の十一章までが収録されていますが、終盤がかなり加筆修正されています。

これまで1話ごとに1人の人物の悩みを解決する、という連作短編方式だったのですが、4巻はアレクとヨミの出自に深く関わる人物たちの過去、そしてセーブ&ロードができるこの世界の謎について迫っていく連作長編となっています。

いわゆる「異世界転生してチートで無双する」という物語について疑問を投げかけるような内容となっており、かなり読みごたえがありますので、そういうストーリーを求めている人はぜひ1巻から通して読んでみることをオススメします。

※ ※ ※

過去の話にて、危険な力を持つため長年独房に閉じ込められていた狐獣人の「カグヤ」が、初めて人間のアレクサンダーを見た時、『頭の上に耳はなく、尻尾もない。』(P118)と表現しているのが獣耳小説らしくて良いなあと思いました。

人間が初めて獣耳娘を見た時「耳がある!尻尾がある!」と驚くシーンがよくありますが、獣耳娘側からすると、人間に獣耳と尻尾が無いことに違和感を覚えるはずなんですよね。

そういう感覚・価値観の違いをきちんと地の文で表現しているところが巧いと思います。



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