ファンタジーな異世界にある国家「神聖エルダント帝国」に日本のオタク文化を輸出するべく尽力してきた、元・引きこもりのオタク・加納慎一。

実は、異世界だと思っていた世界が遠い未来の地球であったことが判明し、あらゆる危険事態を想定した末、ついに日本政府は異世界からの完全永久撤退を決定します。

慎一はこのまま神聖エルダント帝国に残るか/日本に戻るかの究極の選択を迫られていながら、態度を明確にできず、ふらふらと女の子たちと過ごして完全撤退までの残りの日々を浪費していました。

そんな中、最後の、決定的な大事件が起こることになりますが・・・!

約5年半続いた『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』の最終巻、18巻が8月2日より発売中です!

様々な分析の末に、これまで異世界だと思っていた場所は遠い未来の地球であり、両方の世界がこのままタイムパラドックス的に干渉を続けることは、想定外の大災害を招く可能性が大きいと結論づけた日本政府。

日本政府は異世界からの撤退準備を始めたのですが、その一方で新たにこの異世界へと接点を持つことになったアメリカ合衆国が神聖エルダント帝国への干渉を開始します。

これまでファンタジー世界を文化的侵略していた慎一が、日に日にファンタジーな街中に増えるアメリカ兵に違和感を覚える、という皮肉な状況になってしまいました。

とはいえ、現代では単なる引きこもりオタクでしかない慎一が大国アメリカ相手に何かできるわけもなく、異世界の未来に漠然とした不安を覚えながら、それを紛らわすように女の子たちと残りの日々を過ごそうとします。

そんな中、神聖エルダント帝国を揺るがす決定的な大事件が勃発し、慎一は最後の決断を迫られるのでした・・・!

※ ※ ※

(ここから先はネタバレなので、ページを分けます、、、)






最終巻はライトノベル(少年漫画的な物語)の王道中の王道といった感じの話で、これはこれでオタク文化の代表者を描いた『萌える侵略者』の話としては正しいのかもしれませんね。

個人的に「なぜ異世界人(未来人)はオタク文化に親和性を持ったのか」になにかSF的な理由がつくんじゃないかと期待していたので、そこに特に説明がなかったのがちょっと残念。

※ ※ ※

「複数ヒロイン物だと、ケモミミヒロインは主人公と結ばれない」の法則の通り、やっぱり慎一が最後に告白した相手はエルビアじゃありませんでした!

まあ、エルビアはヒカルと良い感じの雰囲気になっているので、それはそれで良かったかな。

最後のあとがきで、榊一郎氏による登場人物の創作秘話と論評が収録されているのですが、エルビアの外見(特に垂れ耳なところ)はどうやらイラスト担当のゆーげん氏が考えたものみたいですね。
その外見ゆえに、小説中でも人狼娘エルビアがより犬っぽいキャラになったと書かれていて、面白い話だなあと思ったり。