素晴らしく環境・設備がいいのに、激安家賃の「ワケあり物件」。
絶対何か出そう!な、その部屋に出てきたのは、獣耳の生えた変な男!?

人外男子と同居生活する、ゆるい日常系漫画『ワケあり物件にワケあり。』の初単行本が6月23日より発売中です!

駅から徒歩5分、バス・トイレ別、オートロックの3階・1LDK角部屋。
これだけの住環境があって、家賃はなんと激安の3万円!
当然、大家さんからは「ワケあり」だと説明されています。

そんな部屋に住むのはOLの井上春海。
貧乏な家庭で苦労してきたせいか、ワケあり物件であることは全然気にしておらず、むしろ激安で借りれてラッキーだと喜んでいました。

そんなある日、ふと気づくと、部屋の中に猫耳?を頭から生やした変な男が・・・!

猫耳?男を思わずぶっとばした春海は、落ち着いたところで、彼から「ワケあり物件の“ワケ”は自分だ」と説明を受けます。
「クロ」と自称する彼はどうやら狐の霊?らしく、普通はポルターガイストのように目に見えない不気味な存在として感じられるそうなのですが、春海の目にははっきりと男の姿として見ることができるようなのです。

地縛霊?のためか、この部屋から離れられないというクロと仕方なく同居することにした春海。
しかし、クロがかなりポンコツな動物霊だったため、春海はいろいろと苦労させられることになるのですが、、、

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昔も今も人気の狐耳男子。
多くの作品で狐耳男子はプライドの高い有能キャラになるのに対して、本作のクロは春海からみて「手のかかる弟」といった立ち位置にあるのが、ちょっと珍しい関係性になっています。

春海のクロへの態度はあくまで家族的なのですが、クロはそれ以上の感情を春海に抱き始めているフシがあり、そのすれ違いが今後の軸になっていくような予感がします。今後の展開が気になる作品です。

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狐耳作品のみに見られる特徴的なシーンとして、「初対面の人に頭の耳を“猫耳”と勘違いされる」というものがあります。
本作でも、春海はクロの耳を初めて見た時に「猫耳」と口にしています。
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『ワケあり物件にワケあり』1巻P12(おむ・ザ・ライス/株式会社リブレ)








近年の作品だと『このはな綺譚』において、狐っ娘・柚が猫娘と勘違いされるシーンがありました。


実は狐耳少女漫画のさきがけである『コンなパニック』でも、狐化した主人公のまいが自分の耳を「猫耳」だと勘違いしているシーンがあります。
このあたりは「狐(耳)より猫(耳)の方がポピュラーである」という現状を反映している描写なのかもしれませんね。
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『コンなパニック』1巻P18(あさぎり夕/講談社)










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