「暗殺された皇帝と瓜二つである」というたった一つの条件が合致していたことによって、こちらの世界から異世界に召喚された常信少年。

替え玉皇帝になってワガママ放題できるかと思っていたら、実は治めている帝国は停滞・腐敗の極みにあり、正義の解放軍を自認する「十四カ国連合」に強烈な圧力をかけられている真っ最中!

特筆すべき腕力も知力も現代技術の知識も無いごくごく平凡な高校生の常信は、美少女嫁・・・もとい、臣下たちの力を借りながら、さらなる戦い(?)の日々へとまい進します!

「皇帝の替え玉になる」以外のチートが一切ない、なんだかんだで真剣勝負なファンタジー戦記(?)ノベル『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ?』の2巻目『英雄嫁を増やすのも皇帝の大事な仕事です。』が6月24日より発売中です!

「十四カ国連合」の侵攻を策略と物量戦でしのぎきったグロリア帝国の替え玉皇帝・日和常信(ひよりつねのぶ)。
戦争はもうこりごりだと思った彼は、実力行使以外のあらゆる手段で他国を圧倒する戦略に切り替えることにします。

四人の美少女嫁・・・前皇帝の天然妹・パオラ、帝国貴族の高貴なエルフ・ベアトリーチェ、新「十二星姫」のヒルデガルド、そして天才猫娘のキャラに「むにゅむにゅ」と揉みくちゃにされて次の一手を逡巡しているうちに、「十四カ国連合」が魔法的ネットワークで形成された動画投稿サイトに皇帝を糾弾する動画をアップロードしてきます。

連合の女英雄「七勇神姫」がアイドルのように歌い踊りながら宣戦布告する動画に衝撃を受けた常信は、負けじと帝国側の潔白をアピールをする動画を作成することに。

こうして高度な・・・というか、ある意味低レベルな情報戦が繰り広げられることになりますが、、、

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1巻はわりとファンタジーな戦記物らしさがあったのですが、2巻はかなりカオスな話になっています。
普通の戦争とは異なる分野で国家間対決するというのは、最近のラノベ界では意外とありそうで無かった路線なので、今後の展開次第では一ジャンル作り上げる作品になるかも。

帝国の臣下の女の子のほかに、敵の「七勇神姫」(今回の表紙の女の子たち)や、連合に与する竜の幼女といった女の子が大勢登場して、ハーレム要素も大パワーアップしています。

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この作品の世界観でひとつ面白い要素が、「機械よりも魔法の方が強力だったので、機械兵器やそれに関する技術は“旧式”扱いをされている」点。

魔法の使えない獣人は高度な機械文明を有していたけれど、帝国の完全物理防御する魔法に対抗できずに支配下に組み込まれた、という歴史的経緯があるようです。

インターネットのようなものが存在していたり、赤毛の猫耳猫尻尾娘(相変わらず作中ではそう書かれる)のキャラ・カッチーノが常信の語る現代技術をあっさり理解できるのも、そういう下地があるからのようです。


エルフはだいたい「魔法が使える」種族で、ドワーフはだいたい「機械に強い」種族になるのですが、獣人は「魔法が全く使えない」場合と「エルフほどじゃないけど魔法使い向き」な場合(猫系や狐系種族に多い)の両極端に分かれるので、興味深いですね。

本作のように魔法が使えない分、機械文明を発達させた獣人は『ノーゲーム・ノーライフ』にも登場します。




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