その異世界への転生候補者となったのは、コテコテの大阪のオバチャン!
オバチャンを転生させた女神は、「異世界でお好み焼きを布教する」という謎の使命をオバチャンに授けますが・・・?

これまで『封神演戯』『伊達エルフ正宗』でしばしばケモミミを描いてきた森田季節氏による、異色の関西風ファンタジー『異世界お好み焼きチェーン 大阪のオバチャン、美少女剣士に転生して、お好み焼き布教!』が6月15日より発売中です!

大阪のオバチャン・村田ハルナは例のごとくトラックに轢かれて、異世界に転生することになりました。
転生するにあたって、女神(自称)はハルナに言いました。大阪のオバチャンは人類最強の人種であり、その力をもって食糧事情の良くない異世界に「お好み焼き」を布教してほしいと。

女神の言っていることをあまり理解しないまま、オバチャンから美少女剣士の姿に転生したハルナ。
異世界では伝説の勇者級の力の持ち主となった彼女は、襲い来る魔物たちを逆にしばきまくり、古代のダンジョンもあっという間に地下深くまで踏破してしまいます。

そして彼女が転生時に得た特殊能力で予想外に有用だったのが、「カバンから飴ちゃんを無限に取り出すことができる」簡易次元操作能力。
大阪のオバチャンのありがた迷惑な飴ちゃん押しつけ攻撃も、砂糖がほとんどまともに流通していないこの異世界では万金に値する能力だったのです!

飴を砕いたり溶かしたりして作った甘味が商売になることに気づいたハルナは、ダンジョンに中継地点・休憩所としての店を構え、「甘いラスク」を目玉商品として冒険者たちに売り始めます。

徐々に商売を拡大していく中で、ハルナは思いもよらない形で異世界での「お好み焼き」布教への道を歩んでいくのですが・・・!

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食糧事情の悪い世界で、飴玉を無限に取り出せる能力を手始めに様々な料理を発展させていく過程そのものも、内政チートならぬ料理史チート物としてかなり面白い内容になっているのですが、それ以上にファンタジー世界の事物を全て大阪人的に表現していくハルナの言語センスが笑えます。

そして、中盤からは日本の他の地域から来訪した転生者とハルナが対決(!?)する流れになり、ファンタジーな異世界でなぜか日本のご当地バトルをするという、カオス極まりない展開に爆笑間違いなしの一作です!

70年代日本SFというか、SFバカ本的な雰囲気があって、今の時代、そういうSFファンタジーを書く人はWeb小説界にいるんだなあとしみじみ思ったり
SFバカ本 宇宙チャーハン篇
岬 兄悟
メディアファクトリー
2000-11


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ハルナの店の筆頭店員・・・というかハルナへのツッコミ役として、猫獣人の娘・ナタリアが登場します。

犯罪者として捕まった兄を保釈するために冒険者をして金を稼いでいるという健気な娘だったのですが、ハルナのオバチャン的おせっかいにより助けられて、今度はハルナへの恩を返すために店で働くことになります。

ハルナは「ヒョウっぽい」見た目のナタリアが大好きなようですが、ナタリアは猫科だからかあまり構われるのが好きでないらしく、それがハルナへの厳しいツッコミに繋がっているようです。

この二人の微妙な距離感のある描写が、『チートな飼い猫のおかげで楽々レベルアップ。さらに獣人にして、いちゃらぶします。』で愛らしい猫娘ミーシャを描いていた森田氏だけあるなあと感心させられます。





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