平凡な生活を送っていた大学生が、強引な従姉に無理矢理誘われて始めた『ファイナルファンタジーXIV』。
ゲームの世界でとあるミコッテ(猫娘)と出会ったことにより、彼の生活に大きな変化が生じることになりますが・・・!

大人気MMO-RPGのちょっと変わったノベライズ『ファイナルファンタジーXIV きみの傷とぼくらの絆』が6月9日より発売中です!

主人公の梶木壱樹(かじきいつき)は、講義にもバイトにもサークル活動にもそこまで積極的になれない、やや無気力で流されている感じの・・・ある意味よくいるタイプの大学生。

ある日、同じ大学に通う従姉・不知火古都(しらぬいこと)が「友達紹介コードがあるから」と壱樹に『ファイナルファンタジーXIV』に登録するように勧めてきます。

昔から強引な従姉に逆らえない壱樹はしかたなく『ファイナルファンタジーXIV』を始めますが、意外にもハマってしまい、ゲームの世界でミコッテ族のプレイヤー「ア・サカ・シマ」と仲良くなります。

ゲームの先輩であり、いつも明るく、壱樹を常に気遣ってくれるア・サカのことが、現実世界に戻っても気になってしまう壱樹。
そんなある日、とあるきっかけで、壱樹はア・サカのプレイヤーの正体を知ることになるのですが・・・!

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オンラインゲームのノベライズでありながら、ゲームの内容よりもプレイヤー同士の人間模様を描写することに特化した珍しい作品です。
このブログで紹介した作品としては『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』と同系統といえます。



おそらくは、ドラマ化もされた『光のお父さん』の影響も大きいのかな?

本作、オンライゲームの楽しい面ばかりでなくて、パーティでの戦闘の連携がとれなくてゲームとして楽しめなくなってしまう心境や、FF14の初期が酷すぎた事など、オンラインゲームをプレイしたことがある人ならわりと実感できるネガティブ面が描かれていて、その点も珍しい作品です。
(廃人化とかゲーム外での中傷合戦とか、本当にダークな部分はさすがに描かれませんが、、、)

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本作のヒロインである「ア・サカ・シマ」は猫耳尻尾のあるミコッテ族なのですが、なぜ、ア・サカのプレイヤーはミコッテを使っているのかという点には、考察する余地がありそうです。

単純に普通の人間よりは猫耳娘の方がビジュアル的にも特徴があって可愛い、というのは分かるのですが、FF14には他にもエレゼンやララフェルといった外見に特徴があって可愛い種族はいますので、、、

仮説として(1)実際のゲーム内でのキャラ(種族)人気を反映している (2)作者or編集者の趣味 ということのほかに(3)ア・サカは、ゲーム中のキャラとそのプレイヤーの性格が大きく違っているので、仮装としての要素が強い猫耳娘を使っている可能性が考えられます。

女性が猫(または猫耳娘)の仮装をすることで抑圧された内面を解放する、という描写の存在はうつみや聡『そして私は猫になる。』の記事でも触れましたが、本作の「ゲームのアバターが猫耳娘である」というのも、そういった描写の一例といえるのかもしれません。




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