兄嫁の芳乃に片想いしていた柊二。

実家の温泉旅館の跡継だった兄が亡くなったことで柊二が跡継となることになり、さらに母親から芳乃との結婚を促されます。
兄の二番目にしかなれない婚約話に躊躇していた柊二ですが、様々な事態を共に乗り越えてきたことで想いが固まり、芳乃とついに結婚することになりました!

しかし、芳乃には伝説の「白面金毛九尾の狐」がとり憑いており、ことあるごとに狐娘に変身してしまうという問題は解決していません。
九尾の狐が離れると芳乃は死んでしまう(本来の寿命はすでに尽きている)こともわかっており、狐と離れられない関係がこれからもずっと続いていくのかと思われましたが・・・・?!

義姉×未亡人×妖狐の四角関係ラブストーリー『あねコン』、完結編3巻が5月23日より発売中です!

前半部は九尾の狐の力を狙う別の妖狐があらわれて、芳乃の身体ともども危険になる状況に、柊二が命懸けで立ち向かう話。

クライマックスとなる後半部は、芳乃の中にいる九尾の狐の力が強まったことで柊二の身体に悪影響が出るようになり、芳乃-柊二-妖狐の関係が清算されるまでが描かれます。

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エピローグの場面がものすごく綺麗にまとまっていて、おそらくこの場面を最後にすることを初めから作者が考えていたんでしょうね。

九尾の狐から分かれたちっちゃい分身狐がわりと活躍してるのが良い感じ。もう少しエピソードがあってもよかったなあ、とも思います。

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本作、日本の狐の話で雰囲気もかなり和風なのですが、芳乃&狐の花嫁衣裳は白無垢ではなく西洋的な「お姫様」ドレスになっています。定型からはずすために、わざと和風を避けたのかもしれませんね。
ドレスを着ている花嫁狐というネタは『もののけ荘のニートども』3巻にもあります。


先日でた『狐のお嫁ちゃん』の書籍版の表紙はきっちり和装でした。狐耳作品の花嫁シーンはこちらが多いかな。




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