特急列車での移動中、19世紀風の異世界の駅に転移してしまった若い夫婦。
しかも、お嫁さんの方はなぜか猫耳娘に変身し、記憶を失ってしまいました。

元の世界に戻れないので、夫婦は田舎の駅舎の一部を喫茶店に改装して新生活を始めます!

第4回ネット小説大賞受賞の異世界喫茶店グルメ小説『異世界駅舎の喫茶店』の、待望のコミカライズ版単行本が5月22日より発売中です!

タクミと柚(ゆう)の若夫婦は名古屋行きの特急列車に乗っている途中で「時空の転轍(てんてつ)」・・・並行世界間の混線に巻き込まれた結果、19世紀風の異世界の駅・ハーパータウン駅にたどり着きました。

しかも、お嫁さんの柚はなぜか身体が小さく縮んで、猫のような耳まで生えた猫耳少女の姿に変わってしまってます。
これまでの記憶のほとんど失ってしまった様子で、柚だった猫耳少女は自分の名は「ニャーチ」だと言い、性格も幼い(猫っぽい?)感じに変化してしまいました。

お嫁さんは猫になるし、名古屋には帰れないしで途方に暮れるタクミに対して、親切な駅長さんがとりあえず駅舎の空き部屋に泊まっていくように、と配慮してくれます。


・・・・・・それから一年後。

元の世界に戻るあてのないタクミとニャーチは駅の業務を手伝うかたわら、駅の一角を改装して喫茶店「ツバメ」を営業しています。
この異世界ではまだそこまで一般的ではない喫茶店を目当てに、様々な事情を背負ったお客さんがハーパータウン駅を訪れるようになりました。

そして今日も、新たなお客さんがやってくるのですが・・・。

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公開されている原作web小説の、プロローグから6話目までがほぼそのままコミカライズされています。

「異世界」という設定はそれほど重要ではなくて、『魔女の宅急便』的なややクラシカルな世界における「軽食グルメ(喫茶店なので)」を中心としたエピソードが描かれることと、姿かたちが変わり記憶さえも失くしてしまったお嫁さんに対する夫・タクミの心情がしみじみと描かれるのが特徴の作品です。

よくイメージされる「なろう小説」よりは、ポプラ文庫メディアワークス文庫あたりにラインナップされる小説の作風に近い感じ。

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柚の変化した猫耳娘ニャーチは「~なのな!」みたいな語尾をつけてしゃべる元気な娘です。
無邪気で奔放なように見えますが、わりとやきもち焼きな一面があって猫っぽさがあります。
コミカライズでは神名ゆゆ氏の手により、全編にわたって猫らしい仕草がみられるのも良いところ。

ちなみに舞台となる異世界は獣の姿をした「亜人」が普通に大勢いる世界ですが、ニャーチも含めて亜人に尻尾は無いという設定になっているようです。コミカライズもその設定に沿っています。
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『異世界駅舎の喫茶店』1巻カバー下(神名ゆゆ/Swind/pon-marsh/メディアファクトリー)















『放課後アサルト×ガールズ』のイズナ人のように、尻尾の無い獣人が登場する作品は今でも時々ありますが、獣人といえば尻尾!という人が多い中では珍しい設定になります。

過去にイラストレーターのBLADE氏が、獣耳娘の尻尾を描かないことがある理由について「お尻が尻尾に隠れて見えなくなるのがもったいないから」とコメントしていたことがあって、なるほどなあと思ったのですが、「なぜ尻尾が無いのか」でも議論できるのが獣耳ジャンルの奥深いところかもしれません。
ZEALOTIC BLADE ZERO BLADE 夢創作画集
BLADE
エンターブレイン
2007-04-06




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