氷属性の術を極めすぎて、人ならぬ魔王として封印されてしまった氷使い。
400年後、封印から目覚めた氷使いは、世界から氷属性の術がすっかり失われてしまっている様を目にします。

紆余曲折あって少年の姿に戻った氷使いは、戦術を教える「学園」で400年間のうちに発達した魔法技術を学習・吸収する過程で、妖しい力を使う学生に因縁を付けられることになるのですが・・・。

烏丸鳥丸氏の属性シリーズ第三弾! 『氷使いは栄光の夢を見る』が5月20日より発売中です!

氷属性最強の術師・・・「氷霜の魔王アバランシュ」ことジエロ・アバランシュは400年もの長い封印からついに目覚めました。

彼の封印を解いたのは炎属性の勇者サンライトの子孫。サンライトはジエロを封印した張本人でもあります。
サンライトおよびサンライトの子孫はジエロの本質が悪ではないと考えており、ジエロをサンライトが設立した学園に招くために、封印を解きにやってきたのでした。

力を求めすぎて進む道を誤ったことを自分でも後悔していたジエロは、魔法薬をつかって少年の姿に戻り、あらためて普通の学生としての人生を歩むことになります。

学生に戻った彼が見たのは、400年の技術の発展により指輪サイズにまで小型化・簡略化された様々な魔導具(アーツ)と、世界の氷属性の術がすっかり衰退してしまっている状況。
氷属性の術は魔王となったジエロの悪名のせいで、研究が禁じられていたのでした。

この時代には珍しい氷属性を持つ狼娘フェンリル・ニブルヘイムに、どういうわけか熱い好意を寄せられるようになったジエロですが、彼女の好意はそれなりに受け流して、400年の間に生み出された新たな技術の吸収に集中します。
そんななかで、この時代のどの属性にも属さない妖しい力を使う少年・シャクヤクに因縁をつけられることになるのですが、、、

※ ※ ※

表紙にもなっているフェンリルは狼っ娘ですが、やたら騒がしかったりジエロに構ってオーラを出しているところは、なんとなく犬っぽい感じです。

彼女の名前からして北欧神話のフェンリルが由来だと思うのですが、なぜかフェンリルは(神話上氷に関係する要素は無いはずなのに)氷属性にされていることが多いです。
某大百科では『ヴァルキリープロファイル』のせいとなっているのですが、『真・女神転生』シリーズでもフェンリルは氷属性扱いなので(デビサマとペルソナは違う)、氷っぽいイメージがある魔物といえそうですね。

フェンリルの擬人化は漫画・小説・アプリゲーと最近かなり多く事例がありますので、各作者がどういう風に解釈して擬人化しているかを一度まとめてみたいところ。



萌え ブログランキングへ