「暗殺された皇帝と瓜二つである」というたった一つの条件が合致していたことによって、こちらの世界から異世界に召喚された常信少年。

特筆すべき腕力も知力も現代技術の知識も無いごくごく平凡な高校生の常信ですが、降ってわいた皇帝の地位を使って、美少女嫁・・・もとい、臣下たちの助力を得ながら、歪んだ大国の立て直しを図ります!

「皇帝の替え玉になる」以外のチートが一切ない、なんだかんだで真剣勝負なファンタジー戦記ノベル『大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ? 替え玉皇帝になったので美少女嫁も豊富です。』は2月25日より発売中です!

ある日突然、高校生の日和常信(ひよりつねのぶ)は、剣と魔法の異世界にある「グロリア帝国」に召喚されました。

召喚された理由は・・・暗殺されたグロリア帝国皇帝・アルフォンソ一世の替え玉にさせられるため!

皇帝は何者かに呪殺された可能性が高く、老獪な帝国宰相ムツィオはその犯人を見つけ出す(おびき出す)ために皇帝が死んだことをしばらく伏せておきたいと考え、皇帝と瓜二つの姿をした常信を異世界から喚び出したのでした。

異世界人ならば呪殺は効かない、と宰相ムツィオは語るものの、物理的に攻撃されたらただの高校生である常信はひとたまりもなく、捨て駒にされている感は否めません。
とはいえ、暗殺者を野放しにしているとグロリア帝国が混乱することは間違いなく、生活には何不自由ないようにさせる、という宰相の言葉もあり、常信は1か月間だけ替え玉を務めることを了承します。

本来、銀髪の少女召喚士・パオラ姫の手によって、常信が勝手なことができないように「従属魔法」をかけられるはずだったのですが、天然なところがあるパオラ姫はなぜか自分に従属魔法をかけてしまって、常信は意図せずして、皇帝に成り代わって大国グロリアを意のままに操れる絶対権力者となりました!

常信は、貧民があふれ征服された民の怨嗟が聞こえるグロリア帝国を変えるために、行動を開始することにしますが・・・・!

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異世界転生ものではありますが、本作の特徴は「主人公に全く何の特殊能力も無い」ことと「主人公が悪役側の帝国に召喚されてしまっている」こと!

主人公の常信は、どう考えても正義の勇者の解放軍である「十四カ国連合」に刻一刻と攻められる帝国の状況を見て狼狽えつつも、とにかく物量戦でしのぎつつ、あらゆる情報と人材を結集して帝国の崩壊をギリギリで食い止めるために東奔西走することになります。

表紙のイラストやサブタイトルからなんとなく美少女ハーレム物っぽく見えますが(実際そういう要素もありますが)、わりときっちり戦記物している作品です。

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常信を助けることになる人材のひとりとして、赤毛の猫耳猫尻尾娘(作中で本当にそう書かれる)のキャラ・カッチーノが登場します。

近年の異世界転生ラノベに登場する猫耳娘としては珍しく、「天才」という設定のついている猫耳娘です。
魔力式の偵察ドローンやスマートフォンのような、現代技術に相当する魔法器械を発明しており、現代人だけど高校生でしかない常信よりも、むしろ現代テクノロジーに通じている人物だったりします。

ただ、キャラは天才ゆえに私生活が自堕落すぎる「変人」的な要素もあって、その自堕落さ加減が、猫っぽい魅力を上手く出している感じです。



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