魔王に脅かされる剣と魔法の世界で、特殊職「賢者」になることに憧れて、賢者になるための下積みができる唯一の職種「遊び人」になった少女。
しかし、魔王が勇者に倒されてしまったせいで冒険者の大半が不要になってしまい、転職がとてつもなく困難になってしまいます!
「遊び人」のままで人生を終えたくない少女は、必死の転職活動に挑みますが・・・!

ファンタジーRPGネタコメディ『ぜったい転職したいんです!!~バニーガールは賢者を目指す~』は2月14日より発売中です!

物語の舞台は、剣と魔法の世界「幻想大陸」。

バニーガールの衣装が良く似合う美少女マキナ・クラウンは、「賢者」への転職を熱望する「遊び人」です。

特殊職「賢者」になることに憧れて、賢者になるための下積みができる唯一の職種である「遊び人」の冒険者になった彼女ですが、折悪く、魔王が勇者に打倒されたことで世界が平和になり、魔物との戦いを主としていた冒険者の仕事はほとんど無くなってしまいました。

「騎士」や「神官」といった上級職スキルを持つ冒険者は国に召し抱えられる形で転職をしていったのですが、「戦士」や「魔道士」といった一般レベルの冒険者の多くは、今やアルバイトなどの雑用をして日銭を稼いでいる状況。

しかも、上級職への転職に必要な「レアアイテム」を持つモンスターが世界からいなくなってしまったため、一般職の冒険者が上級職に転職できる見込みもほぼありません。

そんな世界にありながら、転職希望者ギルド「兎の冠(ラビット・クラウン)」のメンバー三名は、まだ転職を諦めていません。
「賢者」になりたい「遊び人」マキナ・クラウンを筆頭に、農業用の土壌づくりにしか役立たなくなってしまった「土魔道士」から華やかな「炎魔道士」になりたい、お嬢様魔法使いのメリッサ・ソイル。
そして、「死霊術士」から永久に生き続けられる「アンデッド」になりたい、ゾンビ好きの幼女ククル。
 
転職を熱望しながらも、バイトしかすることの無い日々に悶々としていた三人は、とあるきっかけで、伝説の最多回数転職者・・・「転職を極めし者」「勇者に最も近い男」であるアサヒ・クラマ・ユウキと出会います。

この転職できなくなった世界で転職するには、もはや伝説の彼に頼るしかない!と、アサヒに「指導」を依頼する三人ですが・・・!

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魔王が倒されて平和になった世界がどうなるか?をネタにしているコメディ作品で、ケモミミ関係ラノベでは東亮太氏がよくネタにする世界設定ですね。
『闇堕ち騎士がダンジョン始めました!!』『異世界妖怪サモナー』





本作『ぜったい転職したいんです!!』の場合、ときどきRPGでみられる「ラスボスを倒した後、エンディングイベントに進む直前の、自由に世界を見てまわることのできる状態(敵とのエンカウントなし)」の雰囲気がものすごく感じられます。

ゲーム中の世界は平和になったけれど、プレイヤーの視点としては、もうキャラクターたちが戦う姿は見られないし、成長することもない・・・・・・そんな「終了したゲーム」のどことなく寂しい雰囲気が、ドタバタコメディの中に感じられるところが不思議な作品であります。

恥ずかしがり屋なマキナが、悪目立ちすぎる「遊び人」を経由してでも「賢者」になりたい理由も、健気でホロリとさせられます。

※ ※ ※

「遊び人」がバニーガールの格好をしていて、「遊び人」を経由すると「賢者」になれるというのは、某ド〇クエ3作目のネタですが、この約30年前のネタがいまだに通用する・・・というか、テンプレート化している実情が凄いと思ったり。

現代日本のバニーガール文化には、このド〇クエ3からの印象がかなり強烈に混じっていて、やはりそれだけエポックメイキングなゲームだったのだなあと実感させられます。



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