のどかな地方都市・群馬県渋垣市を舞台に、化け猫・黒菜と妖怪の仲間たちとの摩訶不思議な日常を描いた『ねこむすめ道草日記』、最新15巻が2月13日より発売中です!

15巻の表紙はコンビニに集う妖怪たち。
過去に別の記事でも書いた
のですが、2010年代っぽい地方・田舎を描くのにコンビニは欠かせない風景です。
黒菜の「ばーちゃん」の店「藤森商店」が昔ながらの雑貨店といった感じなので、この点、時代の対比が作中で上手くできていると思います。

残念ながら、表紙のモデルになっている群馬拠点のコンビニチェーン「セー〇オン」は某大手コンビニに転換されるということで、これもまた一つの時代の区切りを感じさせる表紙になったといえるかもしれません。

※ ※ ※

15巻のラインナップは以下6編。
 「深夜のコンビニを騒がす化け蛙の話」
 「化け学道場と黒菜の過去の話」
 「矯正地蔵君で化け蛙を美女化?する話」
 「女子高生式神使い登場!の話」
 「河童vsJK式神使い!の話」
 「いろいろあって丸く収まる話」

15巻前半は妖怪が化け方を習う「化け学道場」を舞台に展開され、黒菜の過去が少し明らかになります。
後半はJK式神使い・九条小夜子を中心とした、本作では珍しいアクション・バトル中心の話です。アクションシーンは苦手・未熟と、あとがきで作者は述べられているのですが、独特の構図で描かれていてこれはなかなか・・・だと思いますよ!

この15巻の最初から最後までで、きちんと起承転結がついているのも素晴らしいです。
この単行本から読む人にも十分オススメできます。

※ ※ ※

第89話にて、作者の同人誌『妖怪っぽい』に出ていたケモノっぽいもふもふ狐巫女の「朱音」と、ハーピーっぽい伝言雀の「ちーちゃん」がついに登場します!
あらためて『妖怪っぽい』#16を見直してみると、ちーちゃんはちゃんと「(化け方を)化け狸の所で修業した」と語っていて、世界がきちんと繋がっているんだなあと感動したり。

そして、黒菜の「化け方が未熟だった頃」の描写も出てくるのですが・・・!
photo_998






『ねこむすめ道草日記』15巻P43(いけ/徳間書店)














これはこれでかなりイイのでは!

この動物っぽいもふもふ感を出せるのが、ケモノ娘ならではの魅力なんですよね~
ケモミミ娘だと、髪の毛や服装をもふもふにするといった工夫がいるので。

それにしても、ケモミミ娘を出すことにすら相当のエクスキューズが必要だったり(例:天乃咲哉『此花亭奇譚』)、ケモノヒロインは気味が悪いからとキャラデザ変更を余儀なくされていた(例:計奈恵『無敵冒険シャクマ』)頃・・・10年~20年前と比べると、だいぶケモノヒロインキャラに寛容になってきている感があって、良い時代になりましたね~



萌え ブログランキングへ